【Norwich×MAN.UTD】PK2本失敗のマン・ユナイテッド、久々の3発でノリッジに快勝!
プレミアリーグ4戦連続勝利なしで降格ゾーンの19位に転落したノリッジは、アウェイチームのアタックをしのいだ5分に決定機を迎えます。右からアーロンズがドリブルで仕掛け、中に入ったキャントウェルが右足のボレー。ボールはバーを越えて助かりましたが、CBがサイドに寄りすぎ、ワン=ビサカのチェックも緩く、簡単に打たせたのが気になるシーンでした。11分、アンドレアス・ペレイラが左から放ったミドルは、惜しくもファーポストの外。サイドの攻防はほぼ互角で、シュートのない時間が続きます。
18分、アンドレアス・ペレイラがドリブルで上がり、中央のラシュフォードに預けると、右にいたマルシアルとのパス交換でボックス右に流れた10番のシュートはクルルが足でブロックします。20分、右からのCKをニアのラシュフォードが胸に当てて中央に流すと、マルシアルのダイビングヘッドはクルルが上に弾き出すビッグセーブ。CKのクリアを拾い、右のアンドレアス・ペレイラがクロスを上げるとキャントウェルがトラップしますが、流れたボールを見逃さなかったマクトミネイがダイレクトで右隅に蹴り込みました。
0-1となった25分、マルシアルの縦パスでラインの裏に出たダニエル・ジェームズが、ゴドフリーと絡んで転倒。1度は流したシーンはVARによって蒸し返され、キャロー・ロードのサポーターはフェアなチェックと信じてジャッジを待ちます。足はかかっておらず、ボールに対してイーブンでしたが、映像を見なかったレフェリーの判断は驚きのPK。ラシュフォードが左に蹴り、PKのスペシャリストであるクルルがキャッチした瞬間、悔しさと安堵が同時に押し寄せる微妙な気分に支配されました。
またもPKを外してしまったラシュフォードは、30分に右サイドのダニエル・ジェームズが入れたロングフィードでアマドゥの裏に抜け出し、完璧なトラップでクルルと1対1。GKの股間を抜いたシュートは、マン・ユナイテッドにとって、プレミアリーグ開幕節以来なかった久々の2ゴールめです。41分、フレッジのミドルをキャントウェルが腕でブロックしてしまい、この試合2度めのPK。マルシアルのキックもクルルにストップされ、オンターゲット8本のマン・ユナイテッドは0-2で前半を終えました。
46分、アーロンズがアシュリー・ヤングを抜き去り、ニアに速いグラウンダーを通すと、フリーだったプッキのボレーはポストの右にアウト。53分、ダニエル・ジェームズのアーリークロスをアマドゥがクリアできず、クルルと1対1になったマルシアルのシュートは大当たりのGKがセーブします。思えばマン・ユナイテッドサポーターは、18時間もの長い間、勝ち越されるか追いつかれるかという恐怖と背中合わせの時を過ごしていたのです。すっかり忘れていたセーフティリードの安心感。これだけシュートを打っているゲームも久しぶりです。前線と中盤が意思の疎通を欠くシーンが続いた後半ですが、さほど気にならずにボールの行方だけを追い続けていました。
勝負が決したのは73分、アシュリー・ヤングのカットから始まったショートカウンター。ドリブルで上がったラシュフォードが左のマルシアルに預け、9番のリターンをエースがヒールで返すと、クルルの前に躍り出たフランス人アタッカーが巧みなチップキックを枠の中に落としました。スールシャール監督は、ここでマルシアルを下げてグリーンウッドを投入。80分にダニエル・ジェームズをリンガード、87分にはアンドレアス・ペレイラをガーナーです。88分、マヌトミネイがオネル・エルナンデスに自陣で奪われ、ガーナーとマグワイアがごぼう抜きにされて右隅に決められますが、2点の余裕があるマンチェスター・ユナイテッドはそのままのスコアで試合を畳みました。
快勝とはいえ、3発はセットピースからの流れとカウンター。3人以上の連携で奪ったゴールはなく、プレミアリーグの上位の堅守を真っ向から崩す破壊力はありません。PKを2本外し、後半はミスが目立ち、頼みのマグワイアが簡単にかわされて失点と、ネガティブな材料をいくらでも拾えますが、それでも今はプレミアリーグで5試合ぶりの勝利を静かに喜びたいと思います。11月にはポグバとルーク・ショーが復帰し、胸のすくゴールシーンが増えるのを期待できるでしょう。プレミアリーグ7位に浮上し、4位チェルシーとの勝ち点差は7。追撃どころか、楽観視できる試合はひとつもない状態ですが、まだまだ諦める時期でもありません。
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マルシャルとラッシュが同時に出場すれば、何となく点が入るんですね(笑)
クルルはさすがPKストッパーと評されるだけのことはありますね