【West Ham×Tottenham】デル・アリ復活!主力の3発でジョゼ・モウリーニョは勝利発進!
ホームのウェストハムは、直近のプレミアリーグ5試合を1分4敗と絶不調ですが、ペジェグリーニ監督は主軸を変える気はないようです。前線でプレスをかけるのは、セバスティアン・アレとスノドグラス。フェリペ・アンデルソンとルーカス・モウラ、ソン・フンミンとヤルモレンコのマッチアップも見どころのひとつです。キックオフから押しているのはトッテナム。デル・アリのスルーパスで裏に抜けようとするハリー・ケインは、再三オフサイドを取られています。
8分にフレデリクスのハイクロスに走り込んだアレがは、セルジュ・オーリエのチェックを受け、ヘディングシュートはガッサニーガの正面。スパーズの選手たちは、インターセプトされた後の帰陣が早く、ハマーズの苦しげなクロスは味方に合いません。15分を過ぎて、ソン・フンミンとルーカス・モウラがサイドを変えました。20分にソン・フンミンが放ったミドルは、ロベルトがセーブ。スパーズは楔のパスがつながらず、サイドから速攻を喰らうシーンが目立ちます。31分のCKは、ロベルトのパンチを拾ったアルデルヴァイレルトが左足のシュートをブロックされました。
36分、敵陣でインターセプトしたデル・アリが中のソン・フンミンに預けると、ラインの裏で浮き球を受けたハリー・ケインはトラップミス。1分後、ようやくハリー・ウィンクスの縦パスがデル・アリに通り、ラストパスに左から走り込んだソン・フンミンが、またぎフェイントでディオプをかわします。左足のシュートがロベルトの指先を抜け、0-1。41分に左から上がったFKは、ロベルトとオグボンナが交錯して高く浮き上がり、フリーで待っていたデル・アリが右足で合わせますが、体勢を立て直したロベルトが左に弾いて難を逃れました。
スパーズの追加点は43分。左サイドでずれたパスを拾い、倒れ込みながらソン・フンミンにつないだデル・アリがお手柄でした。フレデリクスを置き去りにした韓国代表がアーリークロスを入れると、クレスウェルに競り勝ったルーカス・モウラがスライディングでプッシュ。20分までは退屈だった一戦は、シュート数2対12というワンサイドゲームとなり、0-2でハーフタイムを迎えました。ペジェグリーニ監督は、機能していなかったフェリペ・アンデルソンを諦め、マイケル・アントニオにスイッチしました。
48分、自陣からのカウンター。ルーカス・モウラが中のソン・フンミンに預けて右を走り、リターンをもらってロベルトと1対1になりますが、右足のフィニッシュは明らかにミスキック。1分後、ハリー・ウィンクスが右サイドに展開すると、セルジュ・オーリエが狙い澄ましたクロスがハリー・ケインの頭に届きます。ディオプは触れず、叩きつけたヘディングがネットに突き刺さって0-3。モウリーニョ監督は、エースの今季プレミアリーグ7発めに満面の笑みを浮かべています。
61分のハマーズの速攻は、右サイドでパスをもらったマイケル・アントニオのシュートをガッサニーガがキャッチ。65分までにフォルナレスとカルロス・サンチェスを投入したペジェグリーニ監督に対して、スパーズの新監督は残り20分を過ぎてもカードを切りません。ハマーズが、一矢報いたのは73分。右からのクロスが逆サイドに流れ、スノドグラスの折り返しを叩いたアレのボレーがブロックされると、ノーブルのパスを受けたマイケル・アントニオがアルデルヴァイレルトをかわして左隅に決めました。
負傷したベン・デイヴィスをダニー・ローズに代えた指揮官は、79分にデル・アリをエリクセン、82分にルーカス・モウラをシソコにチェンジ。89分のCKにアレが競り勝ち、デクラン・ライスが押し込んだシーンは明らかにオフサイドでした。猛攻を仕掛けたハマーズが2点めを奪ったのは96分。CKを左足で合わせたオグボンナのボレーがネットに届くと、間もなくタイムアップの笛が鳴り響きました。最後はヒヤヒヤでしたが、モウリーニョ監督にとっては、手応えが感じられる勝ち点3だったのではないでしょうか。
「I was back where I belong,This is my natural habitat.Was I extra emotional? No. Was I nervous before the game? No. But I just love it.(自分の居場所に戻ってきた。本来の棲みかだ。試合前にことさら感情的になったか?ノー。ナーバスだったか?それもノーだ。とにかくここが好きなんだ)」。スパーズを勝利に導いた新指揮官は、愛するプレミアリーグに復帰した喜びを率直に語りました。最大の収穫は、6試合ぶりの勝ち点3とデル・アリの復活。選手たちが自信を取り戻すうえでは、0-1で勝つよりも、ハリー・ケインとソン・フンミンが決めて2-3のほうがベターでしょう。終盤の混乱は今後の課題ですが、守備戦術に長けた指揮官は、早期に課題を解決するのではないでしょうか。
クラブ関係者とスパーズサポーターのみなさんは、前任者に心を残しているものと想像しますが、暗いムードを払拭してくれるのは、選手たちの素晴らしいプレイと勝利だけです。新たなチームの素晴らしい門出に拍手を送りたいと思います。おめでとうございます!
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アントニオ選手、名前知りませんでしたが終盤凄い暴れっぷりでヒヤヒヤさせられてしまいました笑
モウのサッカーはつまらんと言われてましたが、ポチェッティーノほどではないけどかなり主導権を握って攻めていて安心しました。元々前線はまだ若いし点を取る能力に不足はないので、モウリーニョが守備を仕込んでくれればどうなるかと期待が膨らむ一戦でした。まぁ確かに相手は相手なんですが…
アントニオのあの振り向きざまの弾丸シュートは反則ですね笑
彼はもうどこが本職なのか分かりませんが。
ビルドアップ時にオーリエを高い位置に張らせ、デイビスを3バックの左に置くことで左サイドで起点を作りつつ、カウンターのケアもしていたので今までとは違ったモウリーニョ色を早速感じました。
終盤のゴタゴタはペースダウンしていたこともありますが、直ぐには悪癖は治りませんね。今後試合の畳み方もモウリーニョが仕込んでいくでしょう。
初陣がロンドンダービーというのはなかなかハードなミッションだったと思いますが、チームの長所を生かした勝ち方が見れて嬉しかったです。順位こそ下位に沈んでますが、上を目指して戦えることをポジティブなエネルギーに変えてほしいですね。