【Arsenal×Saints】19位に敗戦寸前…アーセナルの最大の課題、最速で解決すべき課題を考察。
相変わらずぎこちないビルドアップ。5分にルーカス・トレイラが自陣でインターセプトされたピンチは、自らのチェックでなかったことにしました。ラカゼットの突破力と、エジルとティアニーのコンビネーションには期待感がありましたが、早い時間に0-1とされたことで、難しい展開を強いられるのは明らかでした。
GKレノ、DFチャンバース、ダヴィド・ルイス、ホールディング。セントラルにグエンドゥジとルーカス・トレイラ、WBはベジェリンとティアニー。エジルがトップ下で、2トップはオーバメヤンとラカゼット。エメリ監督のスタメンは、完敗だったレスター戦からコラシナツとティアニーを入れ替えただけです。14分、スティーブンスの縦パスでオバフェミが右サイドを突破し、ニアに入ったクロスをダニー・イングスがボレー。ビルドアップからゆっくりやり直した攻撃に対応が遅れ、縦1本でCBがサイドに引っ張られてしまうとは…。グーナーはブーイングを控えたほうがいいのではないかと心配しつつ、このシーンについては共感のほうが先に立ちました。
16分には、レドモンドが斜めに出したパスでベジェリンがバートランドに裏を取られ、こぼれ球がレドモンドに戻ると、中央のウォード=プラウズにパスが通って強烈なミドルをレノが右に倒れてキャッチします。18分のガナーズの同点ゴールは、グエンドゥジの楔をエジルに落としたオーバメヤンがお手柄でした。エジルが使ったのは、ここまでひとりだけ輝いていたティアニー。左からの正確なクロスがオーバメヤンに通ると、ワントラップボレーはバートランドにブロックされますが、こぼれ球に反応したラカゼットが右足で押し込みました。今季プレミアリーグで3発めのストライカーは、ゴールパフォーマンスを封印。「まだ同点じゃないか」という意志表示だったのでしょうか。
1-1となった後も、攻めているのはセインツのほうです。サイドをこじ開けられないアーセナル。40分にボックス左に入ったエジルが2人をかわしたシーンは、ラストパスが味方に通りませんでした。ビルドアップのボールを狙われ、サイドでも囲まれ続けたチームを立て直すべく、エメリ監督はハーフタイムにチャンバースをニコラ・ペペにスイッチします。
キックオフ直後にニコラ・ペペがドリブルで突進し、カットされたボールを追ったラカゼットがラボーナでクロスを上げると、ファーにいたティアニーにの前にボールが転がり、左足のダイレクトショットはDFがブロック。51分にエジルとラカゼットのパス交換で中央を崩したチャンスは、左に流れたボールをオーバメヤンが右足で狙うと、マッカーシーが足に当てるビッグセーブで失点を免れます。53分、ラカゼットが左のニコラ・ペペを走らせたカウンター。マッカーシーの前に躍り出たウインガーは、フリーのエジルに打たせようとしたパスをカットされてしまいました。
56分、エジルのパスを受けたティアニーが縦に持ち込み、クロスがファーに届くと、ニコラ・ペペが叩きつけた左足ボレーはクロスバーを直撃。66分には、パパスタソプーロスが自陣ボックス内でセドリク・ソアレスに奪われるという信じられないミスを犯します。ダニー・イングスなら、難なく決めていたでしょう。右SBが中に入れたパスが流れ、ホームチームは命拾いしました。69分、カウンターからオバフェミが左サイドをスプリントし、斜めに入るスルーパスをダニー・イングスに通すと、ティアニーがストライカーを引っかけてしまい、ジャッジはPK。ウォード=プラウズのキックを止めたレノは、こぼれ球をプッシュした2本めには反応できませんでした。
1-2とされたエメリ監督は、83分にルーカス・トレイラとベジェリンを下げ、ウィロックとマルティネッリを投入。84分にラカゼットのクロスをボックス左でトラップしたエジルは、フィニッシュを浮かしてしまいます。88分、レノと1対1になったレドモンドが脇でフリーだったジェネポに預け、無人のゴールに蹴ったシュートが決まっていれば勝負ありでしたが、カバーに入ったウィロックが止めて1点差をキープ。エメリ監督が前がかりの布陣にしてから、セインツは決定機の連続で、交代策は明らかに失敗でしたが、95分のマルティネッリのクロスによって、ガナーズは最悪の結果を回避しました。
ダヴィド・ルイスのロングフィードをオーバメヤンが頭で左に流すと、18歳のクロスをファーでトラップしたラカゼットが冷静に右足で押し込みました。9番は当然ゴールパフォーマンスを行わず、憮然とした表情を崩しません。タイムアップの笛が鳴った瞬間、恒例となりつつある大ブーイング。最後の10分で、セインツがあれだけ外してくれたからこそ、何とかゲットできた勝ち点1でした。最大の課題は、ボールをどこで奪うかが明確でないことでしょう。前線のプレスに狙いが感じられず、中盤の選手にスペースを埋める動きが乏しいのは、チームにアバウトな約束ごとしか存在しないからだと思います。シュート数12対21、オンターゲット5対6、CK5対8という劣勢を示す数字は、ビッグクラブが19位相手にホームで許していいレベルではありません。
ワトフォードに31本のシュートを打たれたのは、9月15日のプレミアリーグ5節でした。あれから2ヵ月、選手を代えても布陣をいじっても、アーセナルは改善に向っていません。経営陣、スタッフ、選手、サポーターのなかで、「このままの体制で進むべき理由」を明快に主張できる人は、どのくらいいるのでしょうか。早期に課題を解決してTOP4フィニッシュをめざすなら、答えはひとつしかないでしょう。最大の課題は守備の立て直しですが、最速で変えなければならないのは、「自信も喜びも感じられない選手たちの表情」だと思います。エメリ監督自身も含めて。
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ゴールを喜ばず、かつ追加点を狙うために急ぐわけでもない
こんな悲しい衝撃映像見せられて怒る気力も失せましたよ。
内部事情は想像でしか分かりませんが諦めムードなベテランとチームの空気に苛立っている若手がいる気がします。
こんなにチームの空気が悪いなんてキャプテンが5人じゃ足りてない、あと7、8人はキャプテンにしないと。
もはやチームとして機能してない。戦術的にもメンタル的にも。
ブログ主さんの言う通り選手の表情が本当にヤバいです。生気抜けてますもん
パパが自陣でドリブルして取られた時は恐怖映像見せられてるのかと思いました。問題はパパの個人的な能力もありますが、近くに出す選手がおらず孤立してる状態を放置してるチームに問題があると思ってます。パパがドリブル出来ないのみんな知ってるやろと
ティアニーめちゃくちゃいい選手になりそうですよね。一人だけ輝いてます。
エジルもっとやれると思うんですけどエジルが持った時の動き出しが少な過ぎて単発で攻撃終わってるんですよね。エメリ指揮して二年目なのに何も進歩してないんですよこのチーム。
ヴェンゲル アウトとエメリアウトを叫んでるのは一緒の人達だと粕谷さんは言ってましたけど違いますね。エメリは擁護しようがないです。
エメリが一番の癌なんだろうけど、相変わらずチームを奮い立たせる選手がおらんねぇ。
誰か一人くらい手を叩いて檄を飛ばす選手がいてもいいように思うけど。
偏プレでもついにエメリアウトですか。うーん。
自分は去年からエメリよくやってる派の人たちには大きな疑問をいだいてたんだけど、今は逆。逆、というか、目も当てられないエメリですら解任には反対。
本当に監督コロコロ三下クラブに成り下がるのかと思うと悲しいね。
いや、既にフットボール的には二下だが。
トテナムが代えたのに、とかホントにどーでもいい。他のクラブと同じ事やる、とかこのチームを応援する理由がどんどこなくなっていく。
CLチームなのにプレミアで移籍収支断トツ1位、そんなアーセナルが好きだったなぁ。
他の金満クラブ(とそのワンフー達)が「選手獲得にいくら使おうがそんなのカンケーネー」な中、最高額選手が15M。そんなアーセナルが好きだったなぁ。
金使え使え、からの監督変えろ変えろ。ま、チームを応援する理由は人それぞれ。
監督ガチャ、☆5当たるといいですね。
もう背に腹は変えられない状況になってるのではないでしょうか。
エメリが就任して1シーズン以上経過してるのに改善どころか悪化
してるって有り得ないでしょう。何より哲学が見えないと希望の
持ちようがありません。カメレオンならカメレオンでもいいけど、
適材適所に選手を配置出来ないなら話になりません。
確固たる哲学を持った指揮官との交代を望みます。
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ドルトで得点王3回のオバメとセビージャでEL3回のエメリ
実績は大差無い筈なのに、何故エメリのマネジメントはかくも上手く行かないのか
昨季のホームリバプール戦、ダービーで見せた戦術的機能性は何処ヘ行ってしまったのか
オバメ級の実績のある優秀な監督を一体誰が腐らせたのか
クラブは現場、フロント、サポーターの三位一体だそうです
私はこのクラブの本当の癌は、現場でもフロントでも無い、もう一つの構成要素だと自省を込めて思っておりまして
落ちる所まで落ちて、彼らがリバプールでも応援するようになった方がまだこのクラブの為には良いのではないかと心底思う次第です
更新ご苦労様です。
率直に申し上げて絶望です。怒りや悔しさではなく絶望です。
後任が全てを解決してくれるかどうかは分かりません。リスクはあるでしょう。それでもエメリ続投よりは・・・誰が後任でも・・・私はそう思えてしまいます。
WengerOutを叫んでいた人はEmeryOutも叫んでいるのは事実でしょう。
ただヴェンゲルは擁護出来てもエメリは擁護出来ないという人も多いと思います。
過去の実績やカリスマ性を理由に擁護されていたヴェンゲルより成績が悪いエメリを庇う理由がありません。
エメリ解任は今ならまだCL権争いに間に合いますが、今後試合数が激増する12月を終えてから解任ならもう無理だと思います。
ガナーズのフロントはBIG6の中で唯一ELが当たり前のクラブになっていることに関してどう思っているんでしょうかね。
オバメやラカゼットの契約延長が進まず、放出ということになればいよいよ古豪という言葉がふさわしいクラブになりそうです。
>トマシュさん
チームメイトから尊敬を受けている選手をクラブの事情で干したりしている時点でクラスとかは地に落ちていたと思うのです。
リーグ戦の3敗はリバプール→予想通り、レスター→好調だしアウェイなら仕方無しな、シェフィールド→他のビック6とも互角以上にやり合ってる、と考えるとそこまで悲惨にも思えないんですがね。
内容に期待できないとはいえ、引き分けだった試合2つくらい勝っていたらまだまだ選手のモチベ保てていただろうに。