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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Watford】大苦戦リヴァプール!サラーが最後に2発めを決めて最下位に辛勝!

1回も負けていないプレミアリーグ首位と、1回しか勝っていない最下位があのアンフィールドで戦うと聞けば、「欧州王者はいかにして勝ち、ドーハに向かうのか」という興味しかありません。プレミアリーグ17節、リヴァプールVSワトフォード。クロップ監督の布陣は4-3-3か、4-2-3-1か。GKアリソン、最終ラインはアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ミルナー。中盤にワイナルドゥムとヘンダーソン、前線はサラー、マネ、フィルミーノに加えてシャキリの名前があります。ナイジェル・ピアソン新監督の緒戦となるワトフォードは、前節から変わったのはSBのマリアッパとキコ・フェメニア、中盤のウィル・ヒューズの3人だけです。

キックオフから5分は、互角の展開。イスマイラ・サールのアーリークロスに飛び込んだディーニーはフリーでしたが、伸ばした足はボールに触れません。サラーが最前線に張り、フィルミーノはトップ下。序盤は彼らのトラップミスが目立ちますが、ロングフィードを収められるようになれば、15分までゼロだったシュートは徐々に増えるはずです。いつものように攻められないリヴァプール。ジョー・ゴメスが絡むビルドアップは不安定で、フィルミーノはボールロストを繰り返しています。

22分、左からマネが突破してファーにクロスを上げると、クリアに詰めたヘンダーソンのボレーはミスキック。中央突破を図ったウィル・ヒューズがそのままミドルを放つと、アリソンのグローブの先を抜けて左に切れてしまいます。25分、フィルミーノのスルーパスが右のサラーへ。キャスカートを揺さぶって放った左足シュートは、狙い通りに曲がりません。33分、ドゥクレが左から仕掛けたカウンターは、グラウンダーをファン・ダイクがカット。36分のCKのクリアがキッカーのアーノルドに戻ると、GKの頭越しにファーのサイドネットを狙った大胆なシュートは、GKフォスターが下がりながらキャッチしました。

36分、ワトフォードに初めての決定機。右サイドでカプェがフリーになり、丁寧な折り返しがノーマークのドゥクレに届きますが、今季プレミアリーグで1ゴールのMFはイージーなボレーを失敗してしまい、無念のCK。左から入ったボールを赤いシャツがクリアした後、高く浮いたボールの落下点にいたフィルミーノがマネにつなぎ、縦パスでサラーがラインの裏に飛び出すと、キコ・フェメニアはフェイントに翻弄されてコースを切れませんでした、2季連続プレミアリーグ得点王が右足で打ったコントロールショットは、呆然と立ち尽くすフォスターをあざ笑うかのように右隅に吸い込まれました。

42分、アーノルドを抜き去ったデウロフェウの高速クロスをアリソンが弾くと、こぼれ球がサールの足元に転がりますが、焦ったセネガル人が信じられないキックミスを犯してスコアは変わらず。44分にアリソンのキックをサラーが前線で収め、ラストパスを追ったマネが飛び出したフォスターに先着しますが、間に合ったカバセレが体を入れてシュートを打たせませんでした。前半は1-0。ラスト10分はエキサイティングな攻防が続きましたが、最初の45分のオンターゲットはサラーの先制ゴールだけでした。

48分、ワンツーから右サイドを攻略したサールのシュートは、コースを完璧に切ったアリソンがビッグセーブ。50分にシャキリのクロスをマネがヘッドで叩き込みますが、VARが微妙に出ていたマネの肩をオフサイドと指摘し、アンフィールドはどよめきとブーイングに包まれます。54分、今度はデウロフェウがアーノルドをちぎってアリソンと1対1になりますが、右足のシュートはプレミアリーグNo.1GKが的確な飛び出しでブロックしました。59分、ワイナルドゥムが足を痛めてリタイア。代わって入ったロバートソンが定位置に収まり、ミルナーが中盤に上がっています。

63分、マネの落としを受けたフィルミーノが左に流れながら放ったシュートは、フォスターが左に飛んでキャッチ。64分にサラーが裏に抜けたチャンスも、サラーのラストパスでフィルミーノがフォスターの前に出たシーンも、打つ直前のトラップが甘く、フォスターに抑えられてしまいます。ワトフォードの中盤は間延びし始めていますが、レッズのアタックも大味で、ヘンダーソンとミルナーのミドルは明らかに枠を外れる弾道です。70分、シャキリが下がってチェンバレン。74分にマネのスルーパスでロバートソンが左サイドを突破し、グラウンダーがフィルミーノの足元に通ったチャンスは、フェイントをかけて放ったシュートがGKの正面にいってしまいました。

80分、ファン・ダイクのバックパスミスからCKになり、デウロフェウが蹴ったボールがニアポストにヒット。83分にアウェイチームがもらった左サイドからのFKは、クリアを叩いたサールのボレーが左に外れます。クロップ監督の最後のカードは88分、フィルミーノに代えてオリギ。89分、アーノルドのパスを受けたチェンバレンがスルーパスでマネを上がらせ、グラウンダーに反応したオリギがボレーを打ち損じると、コースにいたサラーがとっさのラボーナで枠に流し込みました。2-0で勝ったリヴァプールは、今季プレミアリーグのホームゲームで初のクリーンシートです。

いやー、危なかった!決定機の数は最下位が上回っており、ドゥクレとサールのキックミスとアリソンの素晴らしいセービングによってレッズは救われました。全体的にパスミスが多く、デウロフェウを中心とするサイドアタックに翻弄されたのが苦戦の最大の理由でしょう。60分を過ぎて相手の中盤が間延びしてからも、アタッキングサードにおける判断ミスや焦ったフィニッシュが目立ち、なかなかシュートを決められませんでした。とはいえ、最終的なスコアが2-0なら不満なし。ワイナルドゥムが、ボクシングデーのレスター戦に間に合ってくれればと祈りましょう。長いシーズンにときどき訪れる苦しい展開を勝利で終えた欧州王者は、プレミアリーグ34試合連続無敗です。

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“【Liverpool×Watford】大苦戦リヴァプール!サラーが最後に2発めを決めて最下位に辛勝!” への3件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    クロップ就任当初のような酷い試合でしたね。
    昔は、こういう試合で、最後に相手に決められ同点で終了みたいなことがよくあったのが懐かしくなる。

    運もラッキーも実力のうち、ということで、次は、フラメンゴ。

  2. リバプール大好き! より:

    風が強かったみたいなので、相手の決定機にきっと風が吹いたんだと思います。ファンダイクのミスも蹴る瞬間にボールが風でずれたんでしょう。風も味方してくれましたね。

  3. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    連戦のお疲れモードの中よく勝ち切りました。
    このような日は長いシーズン必ずあると思います。この先も。勝ったことを喜んでCWCでカップをモノにしたいですね。

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