【Everton×Arsenal】暫定監督たちの最後の試合は、静かなスコアレスドロー!
プレミアリーグ16位に沈むエヴァートンも、来週から指揮を執ることが決定したカルロ・アンチェロッティがスタンドにいます。キックオフからしばらくは、互角の展開。アーセナルは、相変わらず自陣でのパスミスが目立ちます。マルティネッリが左からスプリントした5分のアタックは、中央でもらったネルソンがドリブルで勝負しますが、ラストパスが味方に通りません。太腿の裏を痛めて、ピッチに座り込んでしまったイオビは11分でリタイア。前線にジェンク・トスンが入り、リシャルリソンはサイドにまわるようです。
17分、ロングスローからのホームチームの攻撃は、ディーニュのクロスをミナが頭で滑らせて右のリシャルリソンにつながりますが、右足のシュートはサカがブロック。19分にボックス左手前のFKをシグルズソンが狙うと、レノの右手の先を抜けてポストの外に逸れていきます。縦パスが入らず、カウンターも精度を欠くガナーズは、30分を過ぎてもシュートゼロ。43分、シディベが斜めに出したパスがボックス右のトム・デイヴィスに届き、ニアに速いボールが入るもトスンは打てず。直後、ルーカス・トレイラのスルーパスが左のマルティネッリに通りますが、左足で放ったチーム最初のシュートはニアに外れます。
前半は0-0。シュート数は5対1でホームのエヴァートンが多く、オンターゲットは両者ともゼロ。後半開始直後の47分、ディーニュのラストパスをニアで受けたリシャルリソンのシュートは、レノの前を横切ってゴールラインを越えていきます。51分のCKをチャンバースが右のポスト脇に頭で流すと、オーバメヤンのボレーはピックフォードが右手に当てるビッグセーブ。ダヴィド・ルイスがルーカス・トレイラに預け、小柄なセントラルMFがボックス手前に持ち込んだチャンスは、脇で待っていたオーバメヤンのフィニッシュがGKの正面にいってしまいます。
55分を過ぎると、デルフとトム・デイヴィスのチェックが緩くなり、ガナーズの中盤の選手がフリーで受けるシーンが増えてきました。66分、スミス=ロウに代わってウィロック。68分にリシャルリソンがボックス左を崩したシーンは、カルヴァート=ルーウィンのボレーをルーカス・トレイラがブロックし、トスンのキックもチャンバースが体に当てました。72分にデルフが下がり、マイケル・キーンが最終ラインへ。78分にラカゼットと代わったのは、プレミアリーグ11ゴールの主将オーバメヤンです。
80分、ダンカン・ファーガソンは、前週と同様に途中出場の選手を代える荒療治を施します。トスンが下がり、プレミアリーグで未だゴールがないモイーズ・キーン。最後まで攻めたエヴァートンは、ことごとくクロスを跳ね返され、オンターゲットゼロでタイムアップを迎えました。守備陣は奮闘していたガナーズですが、攻撃は相変わらず前線の個人技頼み。左サイドでよく走っていたマルティネッリには可能性が感じられたものの、2列めがもらいにいく動きが少なく、どこを崩そうとしているのかわからないまま、無為に時間を遣ってしまいました。
ダンカン・ファーガソンはチームに戦う姿勢を呼び戻し、ビッグ6とのプレミアリーグ3連戦を1勝2分でイタリア人監督にスイッチ。フレディ・リュングベリは1勝3分2敗と、迷いを深めただけで37歳の新人監督にバトンを渡しました。アンチェロッティとアルテタは、どんなアプローチで不振のチームを改革するのでしょうか。アーセナルの中盤を活性化するのは、経験豊富な指揮官をもってしても難しい仕事に思えますが…。アンチェロッティのプレミアリーグ復帰戦はホームでバーンリー、アルテタの初陣は敵地で曲者ボーンマスです。
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久しぶりにガナーズの試合をフルで見ましたが、まさかここまでひどくなっているとは。
ベンゲル時代のきれいなパスワークがカケラも見られないどころか、前線までまともにビルドアップすらできていませんでした。
パスワークにこだわって今のプレイを続けるくらいなら前線にオバメとラカゼット置いてカウンターサッカーやった方が絶対強いと思います。
アルテタで今のアーセナルを立て直すのは厳しいと思いますが、あくまでクラブのカラーであるパスワークを主体にするのか、それとも現実を見てそれにあったサッカーをすることができるか楽しみです。