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【Watford×MAN.UTD】デ・ヘア、激痛のキャッチミス…マン・ユナイテッドは最下位に完敗!

昨季プレミアリーグ王者を敵地で撃破したチームが、17試合で1勝しかしていないワトフォードになぜ敗れたのでしょうか。トッテナムとマンチェスター・シティに連勝し、チェルシーの背中を捉えていたマンチェスター・ユナイテッドは、激痛の取りこぼしでプレミアリーグ8位に後退してしまいました。デ・ヘアの信じられないエラーと、ワン=ビサカの判断ミス。最終ラインを支えてくれていた2人がやらかしてしまった2-0完敗に、言葉がありません。シュート数11対17、オンターゲット3対8、ポゼッション37対63と押していたアウェイチームは、最下位からゴールを奪うことができませんでした。

GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー、MFフレッジ、マクトミネイ、リンガード、FWダニエル・ジェームズ、ラシュフォード、マルシアル。負傷が癒えたポール・ポグバはベンチスタートでしたが、最終ラインも前線もベストの布陣です。静かに立ち上がったマン・ユナイテッドは、6分に最初のチャンスを迎えます。前線で縦パスを受けたマルシアルがダイレクトで右サイドに流すと、ダニエル・ジェームズのグラウンダーが中央に走り込んだ9番に戻ります。右足のシュートは、ファーポストの外。手数をかけない直線的なアタックが早い時間に決まれば、中盤を支配しているアウェイチームは優位に試合を運べるはずでした。

自陣でディーニーに奪われた15分のピンチは、マグワイアがクロスをカット。17分にもキコ・フェメニアに自陣で奪われ、左のデウロフェウにスルーパスが通りますが、ワン=ビサカが的確なポジショニングでラストパスを入れさせません。サイドが薄く、詰まるシーンが目立つマン・ユナイテッド。30分を過ぎても、序盤に放ったマルシアルのシュートのみに抑えられています。ワトフォードは、ひたすらサイドアタック。ラインを上げていたホームチームは、34分にマルシアルのスルーパスでリンガードに裏を取られてしまいます。フォスターと1対1になった14番は、ループシュートをコントロールできず、ボールはクロスバーを越えてしまいました。

40分のワトフォードの波状攻撃は、キコ・フェメニアのゴールに向かうクロスにドゥクレが飛び込みますが、ヘッドでスライドさせたボールは右のポストの外。ダイレクトパスを多用した45分の美しい崩しは、ディーニーに出たラストパスをリンデロフが外に蹴り出しました。前半は0-0。まさかの先制シーンは、セットピースでした。50分、右から蹴ったヒューズのFKにディーニーが競り勝ち、ボックス右にいたイスマイラ・サールが右足でボレー。ルーク・ショーがコースを切っており、デ・ヘアが外に弾いて終わるはずでした。ところが…!

キャッチしようとしたプレミアリーグ屈指の守護神が後逸し、1-0。直後に同じような位置から蹴ったフレッジのFKは、ファーでフリーだったマクトミネイのヘッドをフォスターが正面で押さえます。49分、左にいたディーニーが浮き球をヘッドで後ろに逸らすと、ボックスに走り込んだイスマイラ・サールをワン=ビサカが倒してしまいます。スライディングした瞬間、ボールに触れないと気づいたSBは足を引こうとしたのですが、サールにぶつかるまで止まれず、レフェリーは即座にPKスポットを指差します。ディーニーがど真ん中に決めて2-0。57分にフレッジのパスを受けたマクトミネイは、右足で打った鋭いシュートをフォスターに止められてしまいました。

スールシャール監督は、58分に存在感がなかったダニエル・ジェームズを諦め、グリーンウッドで勝負。64分にはリンガードを下げ、プレミアリーグ7節のアーセナル戦以来となるポグバを投入します。マグワイア、マルシアル、ポグバ、ルーク・ショーとつながった67分のアタックはきれいでしたが、ニアでグラウンダーをもらったマルシアルのシュートは、コースを塞がれ左に外れました。71分、左サイドから強引に狙ったラシュフォードのFKはフォスターがパンチ。74分にボックス左を強引に突進したデウロフェウのシュートはワン=ビサカが足に当て、リバウンドを拾ったデウロフェウのラストパスがディーニーに通ると、ボレーはマグワイアがブロックしました。

76分、ポグバのロングシュートはフォスターの守備範囲。80分には、マクトミネイと代わっていたマタのCKがマグワイアの頭に届きますが、ボールはGKの正面にいってしまいます。ワンツーでボックス左に抜けたポグバが、カーブをかけたボールをセーブされ、85分に最前線に飛び出したグリーンウッドのループシュートは枠の上。90分にマルシアルの浮き球を胸で止めたラシュフォードは、振り向きざまの一撃をフォスターに足で止められてしまいました。

セットピースとPK…上位が足をすくわれる典型的なパターンにはまったマンチェスター・ユナイテッド。ビッグ6には3勝2分と負け知らずですが、下位に5敗もすれば、プレミアリーグ8位という停滞もやむをえません。引いた相手に持たされる展開になったとき、膠着状態を打開する手立てがなければ、同様の敗戦を積み重ねてEL出場権争いに終始するでしょう。ポグバの意外性とマルシアルの個人技に頼るしかないのか。スールシャール監督のチームは、相変わらず前途多難です。ああ、デ・ヘア…!

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“【Watford×MAN.UTD】デ・ヘア、激痛のキャッチミス…マン・ユナイテッドは最下位に完敗!” への1件のコメント

  1. makoto より:

    更新ありがとうございます。

    デ・ヘアのシーンは最初何が起きたのか分かりませんでした。変な回転がかかっていたのか、ライトでも目に入ってしまったのか、あの怪物デ・ヘアがこんなことするとは驚きです。
    ただ、ワトフォードに関しは上位チームが順当に勝ってはいるものの、どこも簡単には勝てていなかったので、こうなっても不思議はないかなと思いました。
    まぁ今のプレミアのチームはどこも気を抜けない強さを持ってるから本当に怖いですね。

    あと、「サラーにぶつかるまで止まれず」ですが、イスマイラ・サールがサラーになっちゃってますよ。

    —–
    じゃこさん>
    ごしてきありがとうございます。サラーが好きすぎるのかもしれません。訂正させていただきました。デ・ヘア、衝撃的でしたね…。

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