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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Wolves×Liverpool】南野拓実、プレミアリーグデビュー!偽9番の1発でレッズは14連勝!

プレミアリーグ22戦21勝。とてつもないハイペースで首位をひた走るリヴァプールに対する興味は、優勝か否かではなく、無敗でシーズンを終えられるかに移行しています。24節の相手は、難敵ウルヴズ。昨季プレミアリーグでは、ホーム&アウェイいずれも2-0のダブルで仕留めているチームですが、FAカップ3回戦では2-1で敗れています。今シーズン最初のゲームは、年末のアンフィールド。マネのゴールで1-0で下したものの、どちらが勝つかわからない接戦でした。

クロップ監督の11人は、いつもの顔ぶれです。GKアリソン、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤はチェンバレン、ヘンダーソン、ワイナルドゥム、3トップにプレミアリーグ29発のサラー、マネ、フィルミーノ。静かに立ち上がったゲームは、2分もしないうちにリヴァプールがポゼッション、ウルヴスがカウンター狙いとコントラストが明確になっています。7分のアーノルドのFKは壁にヒット。直後のCKをヘンダーソンがヘッドで叩き込み、あっさりリヴァプールが先制します。アーノルドは、今季プレミアリーグで10本めのアシスト。ウルヴスは、攻めなければなりません。

11分のホームチームのショートコーナーは、ネヴェスのクロスが最終ラインと入れ替わったドハーティーに届きますが、フリーのヘッドは左にアウト。アダマ・トラオレがひとたび持てば、危険なクロスが必ず入ってきます。18分、マネのアーリークロスがファーから走り込んだサラーに渡ると、切り返しから放った左足シュートはサイスがブロック。サイドから攻めようとするレッズは両SBが上がれず、フリーでクロスを入れられる形を創れません。32分、足を痛めたマネがピッチに座り込んでいます。南野拓実、プレミアリーグデビュー。世界王者の一員となった初の日本人は左サイドに張り、ロバートソンのパスを無難にさばきました。

38分に右からのクロスをファーで受けたヒメネスのシュートは、ニアにアウト。47分にラインの裏に抜け出したサラーは、中央に斬り込んで放った一撃をドハーティーに止められてしまいます。前半のシュート数は3対5、オンターゲット0対2の神経戦。後半の南野は、右サイドにポジションを取っています。47分、敵陣のボックスでアダマ・トラオレから奪ったサラーのシュートはルイ・パトリシオが左に弾き出し、直後に左から上がったネトのフィニッシュはジョー・ゴメスが足に当てました。

51分、ウルヴスのカウンター。ヒメネスからのパスで縦に走ったアダマ・トラオレが折り返すと、中央に入ったヒメネスの完璧なヘディングが左のサイドネットに吸い込まれました。ウルヴスのエースは今季プレミアリーグ11ゴール、レッズは8試合ぶりの失点です。56分に右から蹴ったジョアン・モウティーニョのFKはアリソンがパンチ。レッズは攻撃の糸口がつかめず、南野は下がらないとボールをもらえません。60分にサラーがニアに転がし、フリーの南野が打ったボレーはDFにヒット。フォローしたフィルミーノの強烈なシュートはルイ・パトリシオが正面でキャッチしました。

65分にネトが左から仕掛けた速攻は、逆サイドから上がってきたアダマ・トラオレのシュートをアリソンがセーブ。同点になってから、主導権は完全にウルヴスに渡っています。68分、アダマ・トラオレが縦に入れたスルーパスで抜け出したヒメネスがアリソンと1対1になりますが、コースを切った守護神が顔面でセーブ。ヘンダーソンの縦パスを受けたサラーは、左にまわり込んで放ったシュートをニアに外します。70分、チェンバレンが下がってファビーニョ。この時間になっても、アダマ・トラオレのドリブルは止まりません

残り15分、レッズはスローダウン。77分にネトと代わったジョッタは、無敗のチームをつまずかせる大仕事をやってのけるか。82分、ワイナルドゥムの縦パスをキープしたフィルミーノがコーディーを抜いて左足を振り抜くと、コースを読んでいたルイ・パトリシオが足で止めるブッグセーブ。84分にボックス手前で粘ったサラーがヘンダーソンに戻すと、縦パスでボックスに飛び出したフィルミーノの容赦ない左足シュートがゴールの左隅に突き刺さりました。クロップ監督の3枚めは、85分にサラーをオリギ。右サイドの南野は、いけるときは縦に勝負、難しければゆっくりキープと的確に判断しています。

92分、アダマ・トラオレの最後の仕掛けは、クロスをファーでキープしたヒメネスがジョッタに折り返しますが、左足のボレーはミスキック。リヴァプールが逃げ切り、プレミアリーグ14連勝となりましたが、最後まで攻めたウルヴスに拍手を送りたいナイスゲームでした。MVPは、ロバートソンとファン・ダイクを翻弄し続けたアダマ・トラオレでしょう。ネトとともにサイドを制圧したウインガーによって、レッズが誇る左右のSBは上がれなくなり、サラーや南野は3バックに封じられました。それでもチャンスを確実にものにするのがクロップ監督のチームです。ヘンダーソンのダイレクトパス、フィルミーノのツータッチはいずれもベストチョイスでした。

レッズは残り15試合を9勝6敗で優勝です。マネの負傷が気になりますが、チームに慣れようとしている南野拓実に思い切りのいいプレイが増えれば、前線の得点力は下がらないのではないかと思います。次節は敵地でハマーズ。左サイドで起用される可能性が高いニッポンのアタッカーに、プレミアリーグ初ゴールを期待しましょう。

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“【Wolves×Liverpool】南野拓実、プレミアリーグデビュー!偽9番の1発でレッズは14連勝!” への4件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    現状の南野なら、スタメンで使うことは無いと思います。オリギを使った方が遥かにいいでしょう。

  2. Macki より:

    早速の更新ご苦労様です。
    ウルブズ強い。いいチームですね。終盤に追加点入れても正直フルタイムを迎えるまではハラハラしてました。得点こそありませんでしたが、ウルブズのゴール近くのFKは絶品でしたね。両GKも素晴らしくゲームが締まりましたね。

  3. グーナー より:

    グーナの興味としては、というか願いとしては、一刻も早く優勝を確信してもらってモチベーションを下げると共にスタメンを大幅に変更し、1敗でいいので負けていただくことです。
    レッズが世界最強というのは十分に分かったので、無敗優勝という称号だけは僕たちに残しておいてもらえませんかね、クロップさん?

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    ふくらはぎに違和感があったとのことですが、ちょっと厳しいデビュー戦でしたね。
    本人的には受けられると思っているのかもしれませんが、あのポジショニングではなかなか足元に預けられないように思えます。まだチームのリズムにも馴染めていないような。
    スプリント能力、フィジカル的にもやや不安で、少なくともサイドでプレーするには改善点はかなり多そう。
    マネが軽症というのは前提として、無敗で終えるにはやはり4月のシティ戦が残る最大の鬼門ですかね。
    いずれにしても一昨年のシティと並んでプレミア史上最強の11人を揃えていることはすでに疑いようがないわけですが。

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