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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Arsenal×Newcastle】エジル待望の1発!後半のラッシュでアーセナルが4-0圧勝!

マンチェスター・シティのCL出場禁止処分によって、アーセナルの視界が一気に開けました。プレミアリーグ4位のチェルシーまでは10ポイントのギャップがありましたが、5位までCLに出られるとすると、先のゲームで勝ったトッテナムまで6ポイントと差が詰まります。エミレーツで開催されるプレミアリーグ26節のニューカッスル戦は、もちろん必勝。アルテタ監督は、スコアレスドローに終わったバーンリー戦から中盤と前線をいじっています。GKレノ、DFベジェリン、ムスタフィ、ダヴィド・ルイス、サカ。中盤センターにジャカとダニ・セバージョス、2列めにニコラ・ペペ、エジル、オーバメヤン、最前線にはエンケティアという布陣です。

最初のチャンスはニューカッスル。5分に左から仕掛けたサン=マキシマンがファーにクロスを上げると、インテルからローンで獲得したばかりのラザロがトラップから縦に出ようとしますが、シュートの直前にオーバメヤンがカット。ボールを支配するガナーズは、CBまで敵陣に入ってプレッシャーを強めています。14分のアウェイチームのCKは、ボックスの外から放ったシーン・ロングスタッフのボレーがダニ・セバージョスの頭でコースが変わるも、レノが素晴らしい反応でセーブ。2本めのCKが左サイドに流れ、ダニ・セバージョスをかわしたサン=マキシマンのグラウンダーがニアを襲うと、ジョエリントンのボレーはポストの左を抜けていきました。

21分、ダニ・セバージョスのパスをボックスの左コーナーでもらったサカは、右足のコントロールショットを枠に入れることができません。25分に中央をドリブルで斬り裂いたアルミロンは、3人に囲まれてストップ。今季プレミアリーグ初先発のエンケティアにボールが入らず、30分を過ぎてもガナーズは2本めのシュートを打てずにいます。32分、エジルが左足アウトにかけたパスを左サイドのオーバメヤンに通すと、ボックスに入って放った左足のシュートはドゥブラフカの正面。中盤で起点となっていたジャカがエジルにつないだ36分のチャンスは、ダイレクトパスを受けたエンケティアのボレーがGKの守備範囲に飛んでしまいました。

41分のニコラ・ペペのFKは、ドゥブラフカが触ってCK。43分にベジェリンをかわしてゴールに迫ったサン=マキシマンは、味方のフォローがなくラストパスがゴール前を横切ります。前半は0-0、後半の頭からガナーズがラッシュ。50分にダニ・セバージョスの縦パスを受けたエジルが、外から走ってきたニコラ・ペペをゴールライン際でフリーにすると、折り返しに合わせたエンケティアのボレーがクロスバーを叩きます。52分のニコラ・ペペのハイクロスは完璧でした。オーバメヤンのヘッドが右のサイドネットに突き刺さって1-0。エースの今季プレミアリーグ15発めで勢いに乗ったガナーズは、3分後に勝利を決定づける2点めをゲットします。

左サイドで2人に着かれたサカが、ラザロを股抜きで置いていった瞬間、勝負あり。フリーのニコラ・ペペを見つけて出した優しいグラウンダーと、ドゥブラフカの逆を突く左足ボレーはいずれも文句なしでした。63分にサン・マキシマンが左から突破し、フリーのクラークにラストパスが通るも、ダヴィド・ルイスが足を出してCK。67分にニコラ・ペペのパスをボックス内で受けたオーバメヤンが、右にまわり込みながらファーに浮かすと、クロスバーに当たったボールは味方の前には落ちませんでした。

劣勢のスティーヴ・ブルース監督は、74分にラザロとフェデリコ・フェルナンデスを下げ、アイザック・ヘイデンとマット・リッチーで攻勢を強めます。1分後、ベジェリンから奪ったサン=マキシマンのコントロールショットはファーポストを直撃。アルテタ監督は、ダニ・セバージョスとジャカの出来に満足していたのでしょう。疲労困憊の8番をルーカス・トレイラという最初のカードは、80分を過ぎてからでした。85分にエンケティアをラカゼットにチェンジし、待望のゴールは89分。左から上がったエジルが逆サイドのニコラ・ペペにパスを通し、縦パスをもらったラカゼットが反転して脇に出すと、ゴール前に入っていたエジルのボレーがGKの脇を抜きました。

プレーメイカーの今季プレミアリーグ初ゴールで3-0となり、仕上げは95分、終盤に加わったストライカーが決めてくれました。エジルと代わったばかりのウィロックがニコラ・ペペを縦に走らせ、好調のドリブラーがゴール前に転がすと、ノーマークだったラカゼットのボレーが右隅に吸い込まれます。アーセナル、4-0圧勝!最後に決めた2人のうれしそうな表情が印象的だった一戦。MVPを選ぶなら、1ゴール2アシストのニコラ・ペペですが、左サイドで効果的だったサカ、的確な縦パスでいい形を創り続けたジャカ、後半は司令塔だったダニ・セバージョスもリスペクトしたいナイスゲームでした。

ミケル・アルテタ監督は、収穫多きゲームを次の勝利につなぐことができるでしょうか。エヴァートン、マン・シティに連勝となれば、彼らのターゲットは完全にCL出場権に切り替わります。ライバルはブルーズとスパーズと決め込んでいたのですが…。プレミアリーグファンの帽子をかぶれば、おもしろくなってきたとテンションが上がるのですが、赤い帽子をかぶりなおすと不安が増幅する手負いの砲手の快勝劇でした。

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“【Arsenal×Newcastle】エジル待望の1発!後半のラッシュでアーセナルが4-0圧勝!” への6件のフィードバック

  1. エミリー より:

    ダメ押しのラカゼットの、めちゃめちゃ嬉しそうな雄叫びに涙が出そうになりました。
    前半は苦戦しましたが、アルテタ監督の下、自信と規律を得て、余計な迷いなくプレーしはじめているのが見て取れます。
    こういうプレーを継続して残りのシーズンを戦えたら、もっと上を狙って行けると思います。
    常々願っていた、11人全員が良くやっているチームになってきてるのが、何より嬉しい。
    今季の今までのストレスをモチベーションに変えて、残りの試合を頑張って欲しいです。

  2. トマシュ より:

    サカ・・・チーム内アシストキング。ナツメグ、最高。
    ペペ・・・あの形。まんう相手にやった自らワイドオープンを作る動き、秀逸。
    オバメヤン・・・いわずもがな最重要ゴール。何度も言うけど、この選手売るんすか?契約しないなら、とか上からモノ言える立場なんすかね、我々は。サンレヒ。いいから仕事しろ。頭こすりつけてでも延長してもらえ。
    ムスタフィ・・・マジか。ジャカ・コラシナツに続き不人気3兄弟全員蘇生させるんでしょうか。ニューマネージャーは。
    エジル・・・生かすためには彼にボールを集めるのではなく、チーム全員がボールに多く触る必要がある。それが見えたような試合でした。
    最後の2ゴールはおまけ。セレクション含め分析のし甲斐がある試合だったと思います。
    ミケル、5位なんてせこいこと言わずに4位狙ってくれ。自分たちがどーこーもあるけど、他が十分にしょぼいよ。なまらけっぱれ。

  3. まーな より:

    ↑笑

  4. なんだこりゃ より:

    2のコメント、、、
    見てるこっちが恥ずかしくなる
    それほど嬉しかったのか

  5. ガナユ より:

    チームの不調にぺぺも引きずられてましたが、エリア近くでドリブルを仕掛けれる事と左足の飛び道具があるのは素晴らしいですね。

  6. shiiin より:

    トマシュさん、オバメの件ですが、残り契約が1年になるわけですからアーセナル側が売る売らないというより、オバメが残る残らないを選ぶ権利の方が強いと思います。
    仮に契約延長するなら、エジル以上の給与を条件に出してくるでしょうし、仮にそれを飲むとラカゼットの延長のときもそうなるでしょう。
    CL圏とれなかった場合はそんな給与はさすがに払えません。
    延長しないとなると、夏に売るか、あと一年残して契約満了でフリーで出て行くということになるわけですが、さすがにオバメクラスの選手をフリーで出すのは馬鹿げた話です。
    と考えたときに夏に延長する意思を確認して、延長しないなら売るのは致し方ないかと。

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