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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Watford】圧巻ブルーノ・フェルナンデス!マン・ユナイテッドが3発快勝!

上位とのアウェイゲームを2つしか残していないマンチェスター・ユナイテッドにとって、最大のテーマは「好不調の波を抑えて、取りこぼしをなくすこと」。プレミアリーグ27節のワトフォード戦は、必勝の一戦です。ポグバとラシュフォードを失ったスールシャール監督は、現在のベストメンバーを揃えてきました。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー、中盤センターはフレッジとマティッチ。2列めにグリーンウッド、ブルーノ・フェルナンデス、ダニエル・ジェームズ、最前線には今季プレミアリーグ9発のマルシアルです。ベンチに戻ってきたマクトミネイがいきなり使われるとすれば、セーフティーリードを得たときか、中盤に問題が発生したときのいずれかでしょう。

キックオフから4分、マン・ユナイテッドが自陣でのミスからピンチに陥りました。リンデロフのパスをカットされ、こぼれ球を処理しようとしたマティッチとマグワイアが衝突。これをさらってデ・ヘアと1対1になりかけたディーニーは、ルーク・ショーのチェックで何とか止まりました。ビルドアップがぎこちないチームが持たされる展開は、不安のひとこと。6分にもミスパスをさらわれますが、相手のキックミスに救われています。敵陣で奪われかけたフレッジが、すぐに取り戻した10分のチャンスは、パスをもらったグリーンウッドの左足シュートがGKフォスターの正面です。

13分、ワトフォードの速攻は4対4。デウロフェウのグラウンダーを受け、競り勝ったドゥクレのタッチは左のゴールラインに流れ、強引なシュートはデ・ヘアにコースを塞がれます。17分、左サイドのダニエル・ジェームズが上げたアーリークロスをフォスターが弾くと、ワン=ビサカのダイレクトショットはニアに外れました。23分、ロベルト・ペレイラがファーに蹴ったボールは、枠を狙っていたのではないでしょうか。28分にフレッジが仕掛けたカウンターは、左で受けたマルシアルが中央に斬り込んで右足を振り抜くも、クロスバーを大きく越えてしまいました。

30分、敵陣でフレッジから奪ったワトフォードのショートカウンター。ドゥクレの左足シュートは、デ・ヘアがニアに飛んでセーブします。前線でミスを連発するマン・ユナイテッド。出しどころを探して遅くなるパスが目立ち、スペースに入れたボールがことごとく通りません。37分、カットインから放ったダニエル・ジェームズのミドルは右にアウト。1分後、ブルーノ・フェルナンデスのスプリントからボックス左のダニエル・ジェームズにボールが渡り、折り返しに走り込んだフレッジがフリーになるも、決まるかと思われたボレーはクロスバーを越えるミスキックでした。

このままハーフタイムかと思われた40分、ダニエル・ジェームズのスルーパスでラインの裏に抜けたブルーノ・フェルナンデスがフォスターと1対1。左にかわそうとしたニューフェイスが引っかけられ、レフェリーはPKを指示しています。ブルーノ・フェルナンデスがGKの逆を突いて右に転がし、プレミアリーグ初ゴール!45分、ウィル・ヒューズのバックパスをさらったマルシアルがドリブルで仕掛け、左からスプリントした18番がフォスターの前でフリーになりますが、追いかけてきたカバセレを気にしてトーキックをミス。追加点は決まらず、1-0のままでハーフタイムを迎えました。

50分、ディーニーがクロスをヘッドで折り返したボールをカットしたマン・ユナイテッドは、ダニエル・ジェームズがつなごうとして奪われ、ゴール前を横切ったドゥクレのグラウンダーはルーク・ショーがクリア。CKに競り勝ったドーソンのシュートがポストにヒットし、リバウンドをディーニーと競ったマグワイアが蹴り込んでしまいますが、VARが肩に当てたドーソンのハンドを取ってノーゴールです。

58分の追加点は、自陣から上がって速攻の起点となったルーク・ショーと、マルシアルにスルーパスを通したブルーノ・フェルナンデスがお手柄でした。最初のシュートをフォスターにぶつけたマルシアルは、こぼれ球をトラップした後シュートレンジに持ち込み、GKの肩越しにループシュートを放ってネットを揺らしました。65分、マティッチのロングフィードが右のグリーンウッドに通ると、ボックスに入って打った強烈なシュートはフォスターが足でブロック。1分後に左から仕掛けたダニエル・ジェームズの左足シュートは、ファーポストの外に切れていきました。

75分、グリーンウッドが中央から上がったカウンター。こういうシーンで、ブルーノ・フェルナンデスは必ずスプリントしています。右でパスをもらったポルトガル代表が、余裕をもってリターン。18歳が得意の左足でクロスバーの下を叩き、今季プレミアリーグ5発めをゲットしました。79分、スールシャール監督は3人をチェンジ。フレッジ、マルシアル、グリーンウッドを下げ、セーフティーリードならではのマクトミネイ、タヒス・チョン、イガロです。84分にマシナのバックパスをインターセプトしたイガロは、フォスターを抜いて角度のないところから狙いますが、戻ったマシナとポストにヒットし、憧れのクラブでのプレミアリーグ初ゴールはお預けとなりました。

終わってみればシュート20本、オンターゲット9本。リードを奪ってカウンターの機会が増えると、マンチェスター・ユナイテッドは水を得た魚です。MVPは、すべてのゴールに絡んだブルーノ・フェルナンデス。緩急のあるパスワーク、ラインの裏を突くスルーパス、チャンスと見るやゴールを狙える位置に走り込むセンスのよさに、テンションが上がりました。昨季の公式戦53試合で32ゴール18アシストという数字を残したアタッカーは、3試合めのプレミアリーグで1ゴール1アシスト。得点力不足に悩まされていたマン・ユナイテッドは、決定力を高めて勝利を重ねることができるでしょうか。新戦力の活躍で大いに盛り上がりつつも、前半の退屈なフットボールを思い出すと不安を拭えないのですが…!

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