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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Tottenham】96分、ハリー・ケイン!激闘の幕切れは、両監督へのレッドカード!

プレミアリーグ第2節の最注目カードは、チェルシーVSトッテナムのロンドンダービー。補強が進まず、苛立ちを隠せないトゥヘル監督に対して、コンテ監督は戦えるスカッドを手にしています。スタンフォードブリッジでキックオフを迎えた22人は、両者ともに現在のベストメンバーといっていいでしょう。

ホームのチェルシーから、布陣を確認しておきましょう。GKメンディ、3バックはリース・ジェームズ、チアゴ・シウヴァ、クリバリ。WBにロフタス=チークとククレジャ、中盤センターはジョルジーニョとカンテ。前線はメイソン・マウント、カイ・ハヴェルツ、スターリングという顔ぶれです。

スパーズの先発は、プレミアリーグ開幕節のセインツ戦と同じメンバー。GKロリス、DFロメロ、エリック・ダイアー、ベン・デイヴィス。WBにエメルソンとセセニョン、2センターはホイビュルク&ベンタンクール。前線はクルゼフスキ、ハリー・ケイン、ソン・フンミンです。キックオフから、両者ともにハイプレスを敢行。3分に右サイドから蹴ったソン・フンミンのFKは、メンディの頭上を越えていきました。

8分、カンテのインターセプトから右サイドを攻めたブルーズは、クロスのクリアをククレジャが叩いた後、カンテが中央に浮き球をフィード。最終ラインに並んでいたスターリングは足を出せず、ボールは逆サイドに流れていきます。16分に右から斬り込んだカンテのミドルは、エリック・ダイアーが冷静にブロックしました。

18分のクリバリのミドルは、左にアウト。ブルーズサポーターは、リュディガーの離脱を気にしなくてよさそうです。1分後、カンテのスルーパスでボックス右に出たスターリングが後ろに落とすと、カイ・ハヴェルツの強烈なシュートはロリスが足でブロックしました。CKを蹴ったのはククレジャ、スーパーボレーをゴール右に突き刺したのはクリバリ!2人のニューフェイスの素晴らしいパフォーマンスによって、早い時間にブルーズがリードしています。

22分にメンディと1対1になったセセニョンは、決めてもオフサイドを取られていたでしょう。27分のブルーズのCKは、チアゴが頭で逸らしたボールをクリバリが右足でバイシクル。前にいたロメロを気にしたフィニッシュは、明らかにミスキックでした。30分にカットインから右足を振り抜いたスターリングの一撃は、コースに入ったホイビュルクがブロック。マン・シティから来たアタッカーは、なかなかチャンスを得られませんが、表情は悪くありません。

37分、速攻の二次攻撃からジョルジーニョがメイソン・マウントにラストパス。ドリブルからの右足ミドルは、うまくコントロールできませんでした。クリバリやジョルジーニョの縦パスと、カンテとククレジャの効果的なフィードが目立つチェルシーに対して、スパーズは3トップにいいボールが入りません。前半は1-0。後半も、チェルシーが主導権を握っています。

48分、スパーズに初めての決定機が到来。ハリー・ケインがラインの裏に出した素晴らしいパスで、ソン・フンミンがメンディの前に躍り出ますが、左足のシュートはコースを塞いでいた守護神が難なくキャッチしました。コンテ監督が動いたのは57分。セセニョンに代えてリシャルリソンというアグレッシブな采配です。

61分、ジョルジーニョの完璧なさばきから、メイソン・マウント、ロフタス=チークとつながってチャンス。カットインからシュートを打とうとしたWBが止められると、こぼれ球を拾ったスターリングは右に外してしまいました。直後、ベンタンクールの鋭い縦パスで、ハリー・ケインがメンディと1対1。左が空いていたのですが、プレミアリーグ198ゴールのエースはミートできず、ファーポストの外に蹴ってしまいました。

67分、カイ・ハヴェルツに対するベンタンクールのチャージがファールにならず、ブーイングが鳴り響くスタンフォードブリッジ。右からのスパーズのアタックがカットされた後、ジョルジーニョが自陣ボックスでソン・フンミンに奪い返され、ベン・デイヴィスが流したボールをホイビュルクがダイレクトで叩きました。左に飛んだボールは、メンディの指先を抜けてサイドネットへ。激昂したトゥヘル監督が敵将に詰め寄り、ピッチの外は騒然としています。

チェルシーの指揮官は、73分にジョルジーニョをアスピリクエタ。75分のリース・ジェームズのアーリークロスは完璧でしたが、走り込んだカイ・ハヴェルツのボレーは右に逸れてしまいました。勝ち越しゴールが決まったのは77分。クリバリが敵陣左サイドで奪い、カンテが中央のスターリングにパスを通すと、右のリース・ジェームズがフリーでした。

ロリスのポジションを見て、冷静に打ったフィニッシュがど真ん中に突き刺さり2-1。コンテ監督は即座にベンタンクールとソン・フンミンを下げ、ペリシッチとイヴ・ビスマを投入します。82分にエメルソンがルーカス・モウラに代わると、チェルシーに激痛のアクシデント。カンテがハムストリングを痛め、ピッチに倒れ込んでしまいました。

トゥヘル監督は、7番とスターリングを同時に代え、コナー・ギャラガーとプリシッチがピッチへ。速攻からのシュートチャンスを2つ逃したコナー・ギャラガーは、眠れない夜を過ごしているかもしれません。追加タイムに入り、スパーズのCKが3回続いた96分。ペリシッチのキックを頭で流し込んだのは、ハリー・ケインでした。

ベンタンクールのチャージや、最終盤のCKでククレジャの髪を引っ張って倒したロメロなど、失点直前にファールを取ってもらえなかったトゥヘル監督は、相当悔しかったのでしょう。タイムアップの笛が鳴り、コンテ監督と握手したとき手を離さず、小競り合いから両者レッドカードとなってしまいました。勝者にふさわしかったチェルシーは、終盤のチャンスで3点めを決められていれば、悠々と3ポイントをゲットしていたはずです。

一方、劣勢の時間が長かったスパーズは、最後まで戦う姿勢を見せ続けて1ポイントをもぎ取りました。精度の高いCKでハリー・ケインの1発を生んだペリシッチの投入は、コンテ監督のお手柄です。選手たちも監督も、力を尽くしたナイスゲームでした。

ククレジャ、クリバリ、スターリング、ペリシッチ…ゴールに絡んだ4人の新戦力は、これからのパフォーマンスが楽しみです。プレミアリーグ2022-23シーズンも、最終節まで激しいTOP4争いが繰り広げられるのではないでしょうか。チェルシーの次節は好調リーズ、トッテナムは1分1敗のウルヴスです。(カリドゥ・クリバリ 写真著作者/Genkie40)


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“【Chelsea×Tottenham】96分、ハリー・ケイン!激闘の幕切れは、両監督へのレッドカード!” への3件のフィードバック

  1. セブンスター より:

    チェルシーサポなので、この結果は悔しくて堪りません。どちらが良質なゲームしていたかは明白でした。
    ただ、悪いゲームでも勝ち点を取るのがコンテらしい(笑)

    開幕までは心配でしたが、噂される戦力をあと何枚か取れればTOP2とも争えるかなと感じるゲームでした。

    それと主さんに質問があります。
    記事のタイトルで結果が分かるようにしているのは、あえてそうしているんですよね?
    毎日楽しく見ていますが、たまに結果知りたくない時はサイトを開かないようにしています(笑)

    • makoto より:

      ご質問にお答えします。

      「記事のタイトルで結果が分かるようにしているのは、あえてそうしているんですよね?
      毎日楽しく見ていますが、たまに結果知りたくない時はサイトを開かないようにしています(笑)」

      これはですね。私のブログにいらっしゃる方々は、
      他で結果を知ってから、あるいはライブで見てから
      立ち寄られるという推測の元にそうしてます。

      ひいきのクラブが勝った日は、
      テンション上げたほうがより多く読んでいただけるということもありまして。
      (マン・シティのぞく。勝ってアタリマエだから、ですかね?笑)

      つまり、私の自己評価の低さゆえ、といいますか。
      「あえてそうしているのか」という質問にまっすぐお答えすると、
      「あえてではなく、ゴリゴリにそうしてます」となります。

      なるほど。考え直したほうがよいのかもしれませんね。
      「デブライネの右足アウトに驚愕!」と寸止めにするとか。
      ちょっと考えます。ありがとうございます。

      • セブン より:

        わざわざご返信ありがとうございます!
        malotoさんの考えが分かり納得です。

        これは自分の習慣ですが、起きてから一番最初に朝のニュースより先に読んでいます(笑)
        そのため、結果を知るにしてもこちらで読みながら出来たらいいなと常々感じていました。

        ただ、これは私の身勝手な感想なので、どういった内容でもこちらのサイトは楽しみに読みます!
        いつもディープで楽しい記事をありがとうございます!
        今後とも陰ながら応援してます!

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