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【Liverpool×Crystal Palace】ああ、ダルウィン・ヌニェス…10人のレッズは1歩及ばず連続ドロー!

開幕戦は、プレミアリーグ昇格組のフラムに2-2ドロー。リヴァプールは、2試合連続で勝ち点を落とすわけにはいきません。マンデーナイト開催となったアンフィールドの初戦の相手は、クリスタル・パレス。クロップ監督は、フロントスリーにサラー、ダルウィン・ヌニェス、ルイス・ディアスを並べています。

中盤はミルナー、ファビーニョ、エリオット、最終ラインはアーノルド、ナット・フィリップス、ファン・ダイク、ロバートソン。9人の負傷者を抱えるクロップ監督は、苦しいやりくりを強いられています。開始50秒、アーノルドのきわどいアーリークロスをGKグアイタがパンチ。前にこぼれたボールに走り込んだミルナーは、GKの脇を狙ったボレーを打ち上げてしまいました。

5分のチャンスは、アーノルドが起点でした。縦のフィードを受けたサラーがニアに転がすと、エリオットのシュートは白い壁にヒット。5-4-1でカウンターに徹するアウェイチームは、最前線のザハにパスを通せず、自陣にこもって守り続けています。

8分には、ファン・ダイクのサイドチェンジを受けたアーノルドが、ニアのサラーにグラウンダー。落としを中央に盛り込んだエリオットの一撃は、アンデルセンがゴール前でクリアしました。ファビーニョが拾って二次攻撃。アーノルドがファーに浮かしたクロスでダルウィン・ヌニェスがフリーになりますが、右足のボレーはうまく当たりませんでした。

16分にミルナーがラインの裏にロングフィードを入れると、飛び出してシュートを打ったのはロバートソン。リバウンドを取ったルイス・ディアスのフィニッシュは、ナサニエル・クラインがブロックしました。20分過ぎからの波状攻撃は、シュートとクロスをことごとく跳ね返され、22分にアーノルドの高速グラウンダーをフリーで叩いたサラーは、ニアに外れたボールを見て悔しがっています。

中央に入ったアーノルドが、ゴール前に浮かしたのは30分。サラーのヘッドはグアイタの正面です。圧倒的に攻めていたレッズが、カウンターで失点を喫したのは32分。ファビーニョがエゼにあっさりかわされたのが、必殺スルーパスのきっかけとなりました。鋭い縦パスが裏に通ったとき、ナット・フィリップスはオフサイドを取れず、ザハはフリー。アリソンと1対1になったスピードスターは、右のポストの内側に流し込みました。

失点を喫してからレッズのラインが下がり、白いシャツが攻めるシーンが増えています。40分、またもや縦パスでザハがフィリップスの裏を取るも、今度はアリソンが飛び出してシュートをブロック。43分、アーノルドの縦パスでスプリントしたサラーがニアに折り返すと、エリオットのヘッドはグアイタの守備範囲でした。

前半終了間際、CKの二次攻撃でエリオットがボックス左に浮かすと、抜け出したダルウィン・ヌニェスはボレーを右のポストに当ててしまいました。前半のポゼッションは76%対24%、シュート数は17対4!レッズの課題はフィニッシュの精度です。

後半が始まって間もない48分、中央突破からサラーのパスを受けたダルウィン・ヌニェスが、グアイタの前でシュート。ボールはスライディングで止めたウォードの腕に当たったように見えましたが、ホイッスルは鳴りません。

押していたレッズは、57分のアクシデントで苦しい状況に陥りました。アンデルセンに背中を突かれたダルウィン・ヌニェスが、激昂して頭突きを喰らわせ一発レッド!窮地に陥ったチームを救ったのは、左サイドのルイス・ディアスでした。左からカットインして5人をかわし、右隅に収めたスーパーショット!なおも攻め続けるレッズは、10人とは思えません。

クロップ監督が動いたのは63分。ミルナー、ロバートソン、ナット・フィリップスが下がり、ヘンダーソン、ツィミカス、ジョー・ゴメスの3枚代えです。71分にボックス右に飛び出したアーノルドは、ダイレクトショットをミス。78分、アウェイチームの久々の逆襲は、ドゥクレのクロスをフリーで触ったザハが左ポストの外にぶつけました。

エリオットと代わったファビオ・カルヴァーリョは、結果を出すことができるでしょうか。87分、ヘンダーソンのクロスを左のツィミカスがフォローし、シュートのこぼれ球が中央にいたサラーの前に出ると、左足のダイレクトショットは惜しくも左ポストの外。アーノルドのFKをファビーニョが競った90分のセットピースは、ファビオ・・カルヴァーリョの決定的なボレーが右のポストをかすめました。

追加タイムをやり過ごしたクリスタル・パレスにとっては、狙い通りの1ポイント。ラスト30分を10人で過ごしながらプレスをかけ続けたレッズは、痛恨の勝ち点ロストです。3度の決定機を活かせず、激情をコントロールできずに去ったストライカーが最後までいれば、今季プレミアリーグ初勝利で終えられていたのではないでしょうか。

いや、ヌニェスの退場が痛かったのは確かですが、全体的にシュートの精度が低かったのも勝てなかった理由のひとつでしょう。シュート数は24対7、しかしオンターゲットは4対3。ゴール前に人数を集めたクリスタル・パレスに対して、ブロックされないようにと力んだのか、工夫がないシュートが目立ちました。

スタートダッシュに失敗したレッズですが、前からのプレスとパスワークは悪くありません。まずはひとつ勝って、負傷者が徐々に復帰してくれば、昨季の強さを取り戻せるでしょう。次節はマンチェスター・ユナイテッドですね。まさかこの試合が、未勝利同士の対決になるとは…。前線はサラー、ジョッタ、ルイス・ディアスでしょうか。どうぞ、お手柔らかにお願いします。


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“【Liverpool×Crystal Palace】ああ、ダルウィン・ヌニェス…10人のレッズは1歩及ばず連続ドロー!” への1件のコメント

  1. セブン より:

    投稿お疲れ様です!
    レッズは勝ちたかった試合ですよね。

    それにしてもルイス・ディアスは凄いです!
    退場者出してからさらに凄みを増して、何としても勝ちたいという強い気概を感じました。
    まさにリバプールらしい選手ですよね!

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