2022.10.23 プレミアリーグ観戦記2022-23プレミアリーグ観戦記
【Chelsea×MAN.UTD】94分、カゼミーロ!愚かなPK献上から猛攻スタートで、執念のドロー!
プレミアリーグ13節の最注目カードは、4位のチェルシーと5位のマンチェスター・ユナイテッドが激突するシックスポインター。グレアム・ポッター監督は就任以来3勝1分と順調で、テン・ハフ監督もプレミアリーグの直近3試合は2勝1分です。
ホームのチェルシーから、スタメンをチェックしておきましょう。GKケパ、3バックはトレヴォ・チャロバー、チアゴ・シウヴァ、ククレジャ、WBにアスピリクエタとチルウェル、中盤はロフタス=チークとジョルジーニョ。メイソン・マウントとスターリングの前にオーバメヤンの3-4-2-1です。
対するマンチェスター・ユナイテッドは、交代拒否のロナウドがベンチ外。圧巻だったスパーズ戦から、1枚を入れ替えただけです。デ・ヘア、ダロト、ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー、カゼミーロ、エリクセン、アントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ジェイドン・サンチョ、ラシュフォード。立ち上がりは、アウェイチームが優位に立っています。
6分に左から攻め上がったオーバメヤンは、中央に入れたクロスがミスキック。9分のマン・ユナイテッドの速攻は、左サイドからカットインしたルーク・ショーのミドルが右に外れています。カゼミーロ、エリクセン、ルーク・ショー、ブルーノ、アントニーときれいにつながった13分のチャンスは、ボックス手前から放ったアントニーのショットをケパが右に弾き出しました。
17分、ブルーノのスルーパスでボックス左に出たサンチョは、シュートもクロスも勝負も選ばず、凡庸なリターン。左のウインガーは、20分にもエリクセンとのワンツーで前に出ず、奪われています。23分のラシュフォードのFKは、壁にヒット。28分にブルーノが決定的なスルーパスを通すと、右から裏に抜けたラシュフォードは1対1でケパにぶつけました。
33分に右から上がったラシュフォードが、右足で強烈なシュートを放つもケパがセーブ。ポッター監督は36分にククレジャを下げ、コヴァチッチ投入で4バックにシフトしています。コヴァチッチの縦パスが起点となった39分のチャンスは、リサンドロ・マルティネスが触ったボールがオーバメヤンの前へ。右足のシュートは、惜しくも左ポストの脇を抜けていきました。
45分、縦パスを受けたブルーノが左からドリブルで上がり、右を並走していたアントニーにラストパス。前が空いていた21番は右足で打たざるをえず、ニアポストの外を抜けたボールを見て、頭を抱えています。前半は0-0。終盤にようやく攻める時間が増えたチェルシーは、オンターゲットゼロに終わっています。
後半が始まって48分、ブルーノが右のアントニーに送ったロングフィードは、ケパが飛び出してカット。1分後、ロフタス=チークが中央から放ったミドルは、リサンドロ・マルティネスが足に当ててCKに逃れました。連携がうまくいっていなかったサンチョを、52分にフレッジに代えたのは賢明な判断でしょう。
58分、オーバメヤンと接触して前に倒れ込んだヴァランは、シャツで顔を隠しながらリタイア。右の膝はおそらく、ワールドカップを失うような負傷なのでしょう。代わって入ったのはリンデロフ。62分のフレッジのミドルは、右に切れていきました。
チェルシーの攻勢が続いていた68分、カウンターからブルーノが縦に入れたラストパスは、ラシュフォードに通らず。73分のCKで競り勝ったトレヴォ・チャロバーのヘッドは、クロスバーにヒットしました。ここでオーバメヤンが下がり、プリシッチ。76分のブルーノのロングシュートは、ケパが右に弾き出しています。
79分にスターリングとロフタス=チークが下がり、チュクエメカとアルマンド・ブロヤ。テン・ハフ監督の最後のカードは、エリクセンとラシュフォードに代えてマクトミネイとエランガです。85分のCKで、アルマンド・ブロヤを抱え込んだマクトミネイは愚かでした。VARが1分もかからず終わる真っ黒なPK。ジョルジーニョのキックは、デ・ヘアの逆を突く右でした。
追加タイムは6分、マンチェスター・ユナイテッドのパワープレーがスタート。ルーク・ショーがゴール前に浮かしたのは94分でした。カゼミーロのヘッドは左のポストを叩き、中に転がったボールはゴールラインテクノロジーがインとジャッジ。殊勲のセントラルMFとキャプテンが、アウェイサポーターが湧くスタンドに駆け寄り、絶叫しています。
シュート数6対13、オンターゲット2対6というスタッツを見ると、ドローという結果は残念のひとこと。しかしプレミアリーグにフィットするのに時間がかかっていたカゼミーロの劇的なゴールは、テンションが上がりました。
前半のプレスとパスワークは、スールシャールのチームより確実に機能しており、サンチョが周囲と合っていれば決定機は増えていたでしょう。後半は押されましたが、リサンドロ・マルティネスを中心とした最終ラインは冷静で、マクトミネイのやらかしがなければ3ポイントも…と思わせるゲームでした。
ポッター監督の就任以来、プレミアリーグで負けなしのチェルシーは、スターリングが封じられて苦しい展開となりました。それでも後半は攻勢に転じ、質の高いセットピースからチャンスを創れていました。90分を終了した時点で1-0は、いい流れだったのですが…。
「BBC」のフィル・マクナルティ記者の講評は「ポッターに失望、テン・ハフはチャンスを逃した」。より手応えを感じられたのは、マン・ユナイテッドの指揮官だったのかもしれませんが、ポッター監督の4-4-2へのシフトはいいジャッジだったと思います。チェルシーの次節はブライトン、マン・ユナイテッドはウェストハム。次こそは、胸のすくような勝利を期待しましょう。
ホームのチェルシーから、スタメンをチェックしておきましょう。GKケパ、3バックはトレヴォ・チャロバー、チアゴ・シウヴァ、ククレジャ、WBにアスピリクエタとチルウェル、中盤はロフタス=チークとジョルジーニョ。メイソン・マウントとスターリングの前にオーバメヤンの3-4-2-1です。
対するマンチェスター・ユナイテッドは、交代拒否のロナウドがベンチ外。圧巻だったスパーズ戦から、1枚を入れ替えただけです。デ・ヘア、ダロト、ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー、カゼミーロ、エリクセン、アントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ジェイドン・サンチョ、ラシュフォード。立ち上がりは、アウェイチームが優位に立っています。
6分に左から攻め上がったオーバメヤンは、中央に入れたクロスがミスキック。9分のマン・ユナイテッドの速攻は、左サイドからカットインしたルーク・ショーのミドルが右に外れています。カゼミーロ、エリクセン、ルーク・ショー、ブルーノ、アントニーときれいにつながった13分のチャンスは、ボックス手前から放ったアントニーのショットをケパが右に弾き出しました。
17分、ブルーノのスルーパスでボックス左に出たサンチョは、シュートもクロスも勝負も選ばず、凡庸なリターン。左のウインガーは、20分にもエリクセンとのワンツーで前に出ず、奪われています。23分のラシュフォードのFKは、壁にヒット。28分にブルーノが決定的なスルーパスを通すと、右から裏に抜けたラシュフォードは1対1でケパにぶつけました。
33分に右から上がったラシュフォードが、右足で強烈なシュートを放つもケパがセーブ。ポッター監督は36分にククレジャを下げ、コヴァチッチ投入で4バックにシフトしています。コヴァチッチの縦パスが起点となった39分のチャンスは、リサンドロ・マルティネスが触ったボールがオーバメヤンの前へ。右足のシュートは、惜しくも左ポストの脇を抜けていきました。
45分、縦パスを受けたブルーノが左からドリブルで上がり、右を並走していたアントニーにラストパス。前が空いていた21番は右足で打たざるをえず、ニアポストの外を抜けたボールを見て、頭を抱えています。前半は0-0。終盤にようやく攻める時間が増えたチェルシーは、オンターゲットゼロに終わっています。
後半が始まって48分、ブルーノが右のアントニーに送ったロングフィードは、ケパが飛び出してカット。1分後、ロフタス=チークが中央から放ったミドルは、リサンドロ・マルティネスが足に当ててCKに逃れました。連携がうまくいっていなかったサンチョを、52分にフレッジに代えたのは賢明な判断でしょう。
58分、オーバメヤンと接触して前に倒れ込んだヴァランは、シャツで顔を隠しながらリタイア。右の膝はおそらく、ワールドカップを失うような負傷なのでしょう。代わって入ったのはリンデロフ。62分のフレッジのミドルは、右に切れていきました。
チェルシーの攻勢が続いていた68分、カウンターからブルーノが縦に入れたラストパスは、ラシュフォードに通らず。73分のCKで競り勝ったトレヴォ・チャロバーのヘッドは、クロスバーにヒットしました。ここでオーバメヤンが下がり、プリシッチ。76分のブルーノのロングシュートは、ケパが右に弾き出しています。
79分にスターリングとロフタス=チークが下がり、チュクエメカとアルマンド・ブロヤ。テン・ハフ監督の最後のカードは、エリクセンとラシュフォードに代えてマクトミネイとエランガです。85分のCKで、アルマンド・ブロヤを抱え込んだマクトミネイは愚かでした。VARが1分もかからず終わる真っ黒なPK。ジョルジーニョのキックは、デ・ヘアの逆を突く右でした。
追加タイムは6分、マンチェスター・ユナイテッドのパワープレーがスタート。ルーク・ショーがゴール前に浮かしたのは94分でした。カゼミーロのヘッドは左のポストを叩き、中に転がったボールはゴールラインテクノロジーがインとジャッジ。殊勲のセントラルMFとキャプテンが、アウェイサポーターが湧くスタンドに駆け寄り、絶叫しています。
シュート数6対13、オンターゲット2対6というスタッツを見ると、ドローという結果は残念のひとこと。しかしプレミアリーグにフィットするのに時間がかかっていたカゼミーロの劇的なゴールは、テンションが上がりました。
前半のプレスとパスワークは、スールシャールのチームより確実に機能しており、サンチョが周囲と合っていれば決定機は増えていたでしょう。後半は押されましたが、リサンドロ・マルティネスを中心とした最終ラインは冷静で、マクトミネイのやらかしがなければ3ポイントも…と思わせるゲームでした。
ポッター監督の就任以来、プレミアリーグで負けなしのチェルシーは、スターリングが封じられて苦しい展開となりました。それでも後半は攻勢に転じ、質の高いセットピースからチャンスを創れていました。90分を終了した時点で1-0は、いい流れだったのですが…。
「BBC」のフィル・マクナルティ記者の講評は「ポッターに失望、テン・ハフはチャンスを逃した」。より手応えを感じられたのは、マン・ユナイテッドの指揮官だったのかもしれませんが、ポッター監督の4-4-2へのシフトはいいジャッジだったと思います。チェルシーの次節はブライトン、マン・ユナイテッドはウェストハム。次こそは、胸のすくような勝利を期待しましょう。
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