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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Crystal Palace】カゼミーロ1発レッド…耐え抜いたマン・ユナイテッド、貴重な勝ち点3!

カラバオカップはファイナル、FAカップは5回戦進出。タイトル獲得をめざして勝利を重ねているマンチェスター・ユナイテッドにとって、プレミアリーグ22節のクリスタル・パレス戦は、首位アーセナルとの差を詰めるチャンスです。テン・ハフ監督のスタメンは、現在のベスト。ベンチには獲得したばかりのザビッツァーと、復帰したジェイドン・サンチョが控えています。

GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー。中盤センターにカゼミーロとフレッジ、2列めにアントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にヴェグホルストという布陣です。開始5分、ラシュフォードのクロスを手に当てたのはウィル・ヒューズ。VARのジャッジはやはりPKです。

ブルーノ・フェルナンデスがグアイタの逆を取り、左に転がして1-0。リードしたマンチェスター・ユナイテッドは厳しいプレスを徹底しており、白いシャツは敵陣にボールを運べません。12分のCKをヴェグホルストがヘッドで合わせると、グアイタが右に飛んでビッグセーブ。拾ったラシュフォードのパスをニアで受けたヴァランは、至近距離からの一撃をシュルップに当てました。

22分に敵陣ボックス手前でブルーノがインターセプトしたチャンスは、ラシュフォードのパスを右で受けたヴェグホルストが打てず。27分、ブルーノの縦パスで右に流れたラシュフォードは、ニアに打ったシュートをグアイタにブロックされました。CKのクリアを拾ったアントニーは、右足のミドルがGKの守備範囲。30分を過ぎても、アウェイチームはシュートゼロです。

31分に敵陣で奪ったラシュフォードは、思い切りよく放った右足ミドルがクロスバーの上。CKのクリアに反応したフレッジの右足シュートはブロックされ、アントニーは味方にぶつけてしまいました。36分に左サイドを突破したのはヴェグホルスト。ニアに入って合わせたフレッジは、外からサイドネットに当てました。

39分のCKに走り込んだのはクリス・リチャーズ。フリーのヘッドは、右に逸れていきました。42分、シュラップの強烈なミドルはデ・ヘアが左に反応してセーブ。前半のシュートは12対2、オンターゲットは4対1ですが、マンチェスター・ユナイテッドのゴールは序盤のPKのみです。

後半もポゼッションはホームチーム。オドソンヌ・エドゥアールが左サイドから仕掛けた50分の速攻は、体を寄せたリサンドロ・マルティネスが落ち着いて奪取しました。徐々に押し始めるクリスタル・パレス。アヤックスから来たCBの的確なポジショニングがなければ、何度も決定機を創られていたはずです。

ブルーノのサイドチェンジが左のラシュフォードに届いたのは56分。切り返しでアイェウをかわした10番の一撃は、グアイタの頭上を越えていきました。59分、ヴェグホルストに代わってガルナチョ。62分に決めたのは、センターに移ったラシュフォードでした。

アントニー、ワン=ビサカ、ブルーノ、カゼミーロ、ガルナチョと短いパスをつないで、左のルーク・ショーへ。高速グラウンダーをもらったエースは、右足のインサイドでGKの脇を抜きました。再開後のプレミアリーグで7戦6発と絶好調。2-0としたマンチェスター・ユナイテッドは、シュラップとアントニーがもめた66分のトラブルで、キーマンを失ってしまいました。

ウィル・ヒューズの首を絞めているように見えたカゼミーロは、押さえて諭しているようにも取れました。オンフィールドレビューの結果は、激痛の1発レッド。攻め続けていたマン・ユナイテッドは、全員が自陣にこもっています。

76分のCKを叩いたグエイのヘッドは、デ・ヘアが超絶ビッグセーブ。直後のCKのクリアをドゥクレが右足で合わせると、コースにいたシュラップが左足のアウトで枠に押し込みました。2-1となった後も、アウェイチームのペース。冷静さを欠いた赤いシャツが、残り10分以上をゼロで抑えられるとは思えなかったのですが…。

85分、アントニーに代わってザビッツァー。87分には、ワン=ビサカとガルナチョが下がり、マグワイアとリンデロフです。新たな布陣に慣れた選手たちは、むやみに下がらず、サイドにボールが出ると間合いを詰め、放り込みを跳ね返し続けました。あまりにも長かった9分の追加タイム。耐え抜いたマンチェスター・ユナイテッドが3ポイントをゲットしました。

私のMVPは、リサンドロ・マルティネスとフレッジです。危険なエリアをカバーし続けてくれたCBと、最後までボールを追いかけまわしたMFがいなければ、逆転されていたかもしれません。カゼミーロの退場から引きまくっていたチームは、最終盤で戦う気持ちを取り戻し、追加タイムのシュートを1本のみに抑えました。

ラスト5分からの3枚は、指揮官のメッセージが伝わる交代策でした。スールシャールのチームだったら、この結果は得られなかったでしょう。3戦連続のポイントロストを回避した貴重な勝ち点3。このうえは、もうひとつよくばりましょう。カゼミーロはウィル・ヒューズをなだめていただけと認められ、3試合の出場停止が解除されることを祈っております。さすがに無理か…。


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