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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Brentford】トロサール初ゴール!しかし…アーセナルはエミレーツで痛恨のドロー!

アルテタ監督の11人は、いつもの顔ぶれ。冨安健洋、ティアニー、ジョルジーニョ、トロサールはベンチにいます。プレミアリーグ23節、アーセナルVSブレントフォード。前節でエヴァートンに敗れたホームチームは、マン・シティとの決戦を控えており、ここでポイントを落とすわけにはいきません。

GKラムズデール、DFベン・ホワイト、ウィリアム・サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ。MFトーマス、ジャカ、ウーデゴーア、FWサカ、エンケティア、マルティネッリ。キックオフからポゼッションを取るアーセナルに対して、プレミアリーグで9戦連続無敗のブレントフォードは、中央に人数を揃えて対応しています。

5分に右から上がったのはイヴァン・トニー。アーリークロスが中央に入ると、外からゴール前に走ったリコ・ヘンリーは、ラムズデールの目の前で合わせたボレーを右に外しました。7分にウーデゴーアがボックス右に縦パスを出すと、マルティネッリがGKラヤと1対1。外に持った11番の折り返しはカットされ、CKのクリアを右足で叩いたジャカは打ち上げてしまいました。

15分、ウーデゴーアとワンツーをかわしたサカが右からゴールに突進。リコ・ヘンリーの接触で体勢を崩した7番は、GKの正面に打つのが精一杯です。17分にボックス左で勝負したジンチェンコのクロスは、ラヤがキャッチ。24分に遠めから狙ったトーマスのミドルシュートは、明らかにミスキックです。

ブレントフォードが決定機をつかんだのは25分。エンベウモをスルーパスで走らせたイヴァン・トニーは、ボックス左からグラウンダーが出てくるエリアを予測していました。ゴール前やや右に転がったボールは完璧。右足で合わせたフィニッシュが決まったかと思った瞬間、ボールはクロスバーに阻まれました。

30分のCKで競り勝ったのはベン・ミー。今季プレミアリーグで3ゴールのCBほヘッドは、ガブリエウが体に当て、ぎりぎりでクリアしました。自陣でのパスミスが目立つアーセナルは、37分の波状攻撃で左右に振られるも、イェンセンのミドルのコースは塞いでいます。2分後、イヴァン・トニーがボックス右手前から放った強烈な一撃は、ラムズデールが冷静にセーブしました。

43分、ウーデゴーアの縦パスからベン・ホワイトがファーにクロスを上げると、ジャカがヘッドで折り返し、マルティネッリが左足ボレー。抑えが効いたいいフィニッシュながら、クロスバーをかすめてゴール裏に消えていきました。前半は0-0。シュート数9対6、オンターゲット2対1ですが、イーブンの展開といっていいでしょう。

ジンチェンコ、ジャカと縦につながった48分、ボックス左に回り込んだサカがニアにシュート。決定的な一撃は、コースを切ったラヤがセーブしています。51分の速攻は、左から持ち込んだエンケティアがファーにクロスを通すも、ウーデゴーアの右足シュートはGKの正面です。

56分、敵陣左サイドで奪い返したブレントフォードが決定機を創出。中央にドリブルしたエンベウモが右のヤンセンにパスを通し、落としを受けたイヴァン・トニーがダイレクトでニアを狙うと、ボールはポストの脇を抜けていきました。61分のサカのミドルがブロックされると、マルティネッリがベンチへ。左サイドに入ったのはレアンドロ・トロサールです。

65分のガブリエウのミドルは、ラヤが余裕をもってキャッチ。アーセナルが均衡を崩したのは66分、起点はやはりウーデゴーアでした。縦のスルーパスで右から上がったサカが、ダイレクトでファーにクロス。走り込んで左足で押し込んだトロサールは、ガナーズでのプレミアリーグ初ゴールに喜びを爆発させています。

ウーデゴーアが仕掛けた70分のカウンターは、右からスプリントしたトロサールのフィニッシュがラヤの頭上にアウト。ブレントフォードが得意のセットピースで追いついたのは、74分です。左からのFKをボックス右のイヴァン・トニーがファーに送ると、競り合いからピノックが頭で左に出したボールに、飛び出したラムズデールは触れませんでした。

GKとガブリエウは右に寄っており、中央はガラ空き。先着したノアゴールがつま先で浮かすと、イヴァン・トニーはフリーです。イージーなヘッドがネットを揺らし、VARもお咎めなし。1-1となり、ジンチェンコの右足のミドルはラヤが右に反応してキャッチし、左足はファーポストの外に逸れていきました。

81分、ジャカに代わってファビオ・ヴィエイラ。トロサール、サカ、エンケティアとダイレクトでつながった88分の決定機は、GKの前に躍り出た14番が触る寸前にピノックのスライディングが間に合いました。ベン・ミー、ピノック、アイェルの堅陣を崩せなかったアーセナルは、勝ち越しゴールを決められず、タイムアップを迎えました。

プレミアリーグ首位チームの23本は、過半がミドルシュート。同点にされた後、左右からのクロスは味方に通らず、楔を打ち込んでからスペースを創ることはできませんでした。気になったのは、オプションの少なさです。マルティネッリがガス欠気味の今、左サイドを担うのがトロサールのみなら、「エンケティアを代えられないチーム」になってしまいます。

最終盤は、ジャカに代えてボックスの脇を攻略できるティアニーを入れ、ジンチェンコを中盤センターに上げたり、精度が高いボールを蹴れるファビオ・ヴィエイラをサイドで活かしたりする形もあったのではないかと思います。しかしアルテタ監督は、マルティネッリをトロサールというカード以外に、プランがないように見えました。

スタメンは固定、交代カードも固定…今のアーセナルは、あまりにもソリッドなチームです。どうしてもゴールがほしい展開での打開策を増やせなければ、今後もポイントを落としてしまうのではないでしょうか。次はいよいよマン・シティ。アルテタ監督のスタメンと交代カードに注目しましょう。


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