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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Leicester×Liverpool】サラー3アシストでレッズ7連勝!守備崩壊のレスターは、ついに降格リーチ!

ジェイミー・ヴァーディー、ジェームズ・マディソン、ユーリ・ティーレマンス、ハーヴィー・バーンズ。攻撃陣のクオリティは、3位のニューカッスルと比べても引けを取りません。なぜ、レスターはここまで落ちてしまったのか…。プレミアリーグ8勝6分22敗で19位。キングパワーにリヴァプールを迎えた36節のホームゲームも、0-3の完敗でした。

序盤の彼らは、悪くありませんでした。最初のチャンスは12分。自陣で浮き球に反応したジェームズ・マディソンが、アーノルドとコナテの間を抜く絶品スルーパスを通しました。カットインしたハーヴィー・バーンズは、ボックスの入り口で柔らかい縦パスをフィード。左に流れてフリーになったヴァーディーのシュートは、コースを塞いだアリソンが足に当てました。

レスターの最大の問題は、21戦連続失点という記録を継続する守備にあります。リヴァプール戦は、右サイドが機能不全に陥っていました。フォエスとリカルド・ペレイラが並んで棒立ちになるシーンが目立ち、ルイス・ディアスとカーティス・ジョーンズに自由を与えてしまいました。

31分の失点は、アリソンのロングフィードを追ったフォエスが触れなかったのが命取りとなりました。ルイス・ディアスはクリアされると読んで減速したのですが、バウンドしたボールに間に合い、頭でヘンダーソンにパス。14番が右に流すと、ボックスのコーナーでキープしたサラーは、逆サイドから上がってきたカーティス・ジョーンズを見ていました。

4バックは全員サラーのサイドに寄っており、慌てて戻ったスマレは時すでに遅し。完璧なクロスが復調した22歳の足元に届き、左足のハーフボレーが右のサイドネットに決まりました。0-1となった3分後、ガクポから右のサラー、前線に出ていたカーティス・ジョーンズとダイレクトパスがつながり、振り向きざまの右足の一撃が、GKイヴェルセンの指先を抜けました。

あっという間に0-2。このシーンで気になったのは、4人のDFのポジションです。サラーとカーティス・ジョーンズに全員が寄せてしまい、逆サイドのルイス・ディアスがどフリー。誰がいくか、誰がカバーするかわからない最終ラインは、ハーフタイムを迎える前に致命的な追加点を喫してしまいました。

38分にファビーニョがエンディディから奪ったショートカウンターも、5対3の決定機。サラーのラストパスを受けたガクポのシュートは、前に出たイヴェンセンが体に当てました。前半のレスターのシュートは、ヴァーディーの逸機のみ。後半に入り、52分に右隅を狙ったハーヴィー・バーンズの一撃は、アリソンのビッグセーブに阻まれています。

67分にリカルド・ペレイラと代わったルーク・トーマスは、入ってすぐに中央からガクポが仕掛けたカウンターで、サラーに簡単にかわされてしまいました。中央に持って放った左足のシュートは、イヴェンセンがセーブ。勝負が決したのは、その直後でした。中央やや左からのFK。サラーが触ったボールを右隅に突き刺したのは、もちろんアレクサンダー=アーノルドです。

0-3完勝のリヴァプールは、3戦連続のクリーンシートでプレミアリーグ7連勝。3月に入ってから13戦11発と確変に入ったサラーは、ゴールこそなかったものの3アシストを記録しています。ニューカッスル&マンチェスター・ユナイテッドとの差は1ポイント。アンフィールドのヴィラ戦と、最下位セインツとのアウェイゲームに勝てば、TOP4に食い込める可能性があります。

レスターの残り2試合は、ニューカッスルとウェストハム。セント・ジェームズ・パークでレッズとガナーズにしか負けていないチームに勝つのは難しそうです。今季プレミアリーグの2月以降に解任された監督の後釜で、成功といえる人物はひとりもいません。4月に就任したディーン・スミスは1勝2分3敗。レッズ戦を見る限り、巻き返しのための好材料はありませんが…。


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