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【MAN.UTD×Chelsea】今季初のリーグ戦4ゴール!快勝のマン・ユナイテッドはTOP4確定!

プレミアリーグ32節の延期試合は、ドローでTOP4が決まるマンチェスター・ユナイテッドと、12位に沈むチェルシーの対戦です。テン・ハフ監督の11人は、前節のボーンマス戦と同じベストメンバー。しっかり勝ち切って、最終節をFAカップ決勝に向けた準備の場にしたいところです。

GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、ヴァラン、リンデロフ、ルーク・ショー、セントラルにカゼミーロとエリクセン。2列めはアントニー、ブルーノ・フェルナンデス、サンチョ、ワントップにマルシアル。ハイプレスと速攻で先制し、ゲームをコントロールして押し切るというのが理想的な展開でしょう。

対するランパード監督は、マン・シティ戦から3人を代えています。GKケパ、DFアスピリクエタ、トレヴォ・チャロバー、フォファナ、ルイス・ホール、MFエンソ・フェルナンデス、コナー・ギャラガー、チュクエメカ、FWノニ。マドウェケ、カイ・ハヴェルツ、ムドリク。チアゴ・シウヴァとクリバリ、ジョアン・フェリックスはベンチスタートです。

立ち上がりから押していたマンチェスター・ユナイテッドは、4分のカウンターでピンチに陥りました。中に絞ったワン=ビサカがカットできなかったため、コナー・ギャラガーのパスを左サイドでもらったルイス・ホールがフリー。絶妙なグラウンダーに走り込んだムドリクは、ミスタッチで右に外してしまいました。

相手にミスに助けられたホームチームは、6分のセットピースを活かして先制します。左からのエリクセンのFKは完璧でした。中央で競り勝ったカゼミーロのヘッドをケパが見送り、ゴール左に突き刺さるとスタンドは絶叫。VARの映像には、グリーンのラインが引かれています。

ホームチームの2度めの決定機は9分。ハーフライン付近でミスパスを拾ったサンチョは、左からドリブルで仕掛けて中から上がったブルーノにスルーパスを通しました。トラップをミスして天を仰ぐ8番。13分に右からカットインしたアントニーは立ち足を滑らせ、得意のエリアからのシュートをコントロールできませんでした。

19分の速攻は、エリクセンが右に出したロングフィードが絶品。フリーで上がったアントニーがマルシアルにラストパスを転がすと、GKの前で打とうとした9番にアスピリクエタのスライディングが間に合いました。ドリブルで裏を突こうとしたアントニーが、トレヴォ・チャロバーと交錯したのは24分。足を痛めた21番は自力で歩けず、顔を覆って担架で運ばれていきました。

代わって入ったのはラシュフォード。エンソ・フェルナンデスが左のルイス・ホールに展開した32分のアタックは、アーリークロスがカイ・ハヴェルツにぴったりでした。ヘッドが枠にいけば同点、しかし左にアウト。38分にコナー・ギャラガー、ムドリク、カイ・ハヴェルツが仕掛けた中央突破は、カバーに入ったワン=ビサカがカットしています。

42分には、ボックス右のノニ・マドゥエケが縦のスルーパスでムドリクを走らせ、ファーに浮かしたクロスがルイス・ホールへ。左足の一撃は、またもワン=ビサカがブロックし、押しているアウェイチームは追いつけません。

45分にドリブルで上がったノニ・マドゥエケがエンソ・フェルナンデスに落とすと、素晴らしいスルーパスが右のコナー・ギャラガ―に入りました。右足でクロスに打った決定的なシュートは、惜しくもファーポストの外。耐えていたマンチェスター・ユナイテッドに追加点をもたらしたのは、やはりカゼミーロでした。

中央でキープした18番が、右足アウトのスルーパスを出したのは追加タイム5分。一瞬でケパと1対1になったサンチョは、ファーのマルシアルにまかせました。左足のシュートが無人のゴールに決まり、2-0。テン・ハフ監督がハーフタイムにルーク・ショーを代えたのは、アクシデントがあったからでしょうか。

後半が始まって47分、敵陣でコナー・ギャラガ―から奪ったリンデロフが、ボックス右のサンチョに優しいパス。落としをフリーで蹴ったブルーノは、ポストに当てて頭を抱えています。52分の波状攻撃は、マラシアのパスを受けたワン=ビサカのシュートがブロックされ、左でもらったマラシアの高速クロスに飛び込んだエリクセンも押し込めずに終わりました。

58分のショートコーナーから、中に斬り込んだルイス・ホールのシュートはデ・ヘアがビッグセーブ。フォローしたコナー・ギャラガーのシュートは、マルシアルに当たってコースが変わる難しいボールでしたが、左にダイブした守護神ががっちりキャッチしています。62分、アスピリクエタのクロスに競り勝ったカイ・ハヴェルツのヘッドは、GKの正面です。

70分にマルシアルとエリクセンが下がり、ガルナチョとフレッジ。72分にガルナチョの縦パスでボックス左に出たブルーノが、フォファナに引っかけられて転倒しました。ジャッジはPK。ケパの逆を突いて右に収めたキャプテンは、今季プレミアリーグ7ゴールです。

3-0となった78分、ビルドアップからフォファナが左に出したボールをブルーノがインターセプト。パスをもらったラシュフォードがフォファナをかわし、最初のシュートをケパにぶつけてこぼれ球を拾うと、目の前にあるのは誰もいないゴールでした。TOP10で2番めに少ない52ゴールに留まっていたチームは、リーグでは初の4発です。

84分、ラシュフォードが左から持ち込んで脇のガルナチョにパス。トレヴォ・チャロバーに当たって浮いたシュートは、クロスバーにヒットしています。89分にドリブル突破からミドルを決めたのは、途中出場のジョアン・フェリックス。ガルナチョ、ラシュフォード、マクトミネイが決定的なシュートを放った追加タイムの興味は、5点めが決まるかどうかだけでした。

4-1で勝ったマンチェスター・ユナイテッドは、3位に浮上してTOP4フィニッシュ確定!連敗スタートという苦しいシーズンを、悪くないポジションで終えることができました。今日はカゼミーロの日。先制ヘッドと追加点を生み出したスルーパスは、チームを落ち着かせる良薬でした。

冷静なセービングを披露したデ・ヘア、先制点をアシストしたエリクセン、5回のチャンスクリエイトを記録したサンチョ、的確に前線を動かしたブルーノも素晴らしい出来でした。対してチェルシーは、これほどの差で負ける試合ではありませんでした。ノニ・マドゥエケ、ムドリク・ルイス・ホールでサイドを制圧しており、足りなかったのはフィニッシュの精度だけでしょう。

プレミアリーグ2022-23シーズンも、あと1日となりました。最終節の興味は、スパーズVSヴィラのECL出場権争いと、エヴァートン、レスター、リーズによる残留を巡るバトルです。来季の戦う場を決めるそれぞれの激戦を、最後まで見届けたいと思います。


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“【MAN.UTD×Chelsea】今季初のリーグ戦4ゴール!快勝のマン・ユナイテッドはTOP4確定!” への1件のコメント

  1. ぎぐ爺 より:

    こちらでは何度かコメントさせてもらっているのでクドイかもですが
    やっぱりサンチョはRWGがベスト。

    右にポジション変えたら別人のように生き生きとプレーしてた。
    それが証拠に、いつもは60分前後で交代なのに昨日はフル出場だし。

    来季はRWGで起用してあげて欲しいです。

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