2023.09.25 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Arsenal×Tottenham】ジョルジーニョ、痛恨のミス…両者とも疲労困憊のダービーはドロー決着!
ハムストリングを痛めたマルティネッリと、筋肉に問題を抱えたトロサールを起用できないアルテタ監督は、最前線にジェズスとエンケティアを並べています。プレミアリーグ6節の最注目カードは、4勝1分同士の対決となったノースロンドンダービー。2022-23シーズンはダブル達成のアーセナルは、エミレーツで負けるわけにはいきません。
チャンピオンズリーグのPSV戦を4-0で快勝したホームチームの懸念は、マルティネッリの不在のみです。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ。MFデクラン・ライス、ウーデゴーア、ファビオ・ヴィエイラ、FWサカ、ジェズス、エンケティア。対するポステコグルー監督は、最前線にニューフェイスを配しています。
ヴィカーリオ、ペドロ・ポロ、ロメロ、ファン・デ・フェン、ウドジェ、イヴ・ビスマ、パペ・マタル・サール、クルゼフスキ、ジェームズ・マディソン、ソン・フンミン、ブレナン・ジョンソン。キックオフから厳しいプレスを続けるガナーズに対して、スパーズは快足のアタッカ―を外に出して逆襲を狙っています。
3分のスパーズの速攻は、ジェームズ・マディソンのパスを左で受けたブレナン・ジョンソンが、カットインからのシュートをベン・ホワイトの足に当てました。10分まではジェズスが左、エンケティアはセンター。彼らのポジションは、展開によって変わるのではないでしょうか。13分、サカのクロスに左から詰めたジェズスは、ハーフボレーをヴィカーリオにセーブされました。
ウドジェのミスパスがボックス右に流れ、エンケティアがさらったのは16分。角度のないところからの渾身の一撃は、ニアのコースを消したヴィカーリオが足でブロックしました。19分にクロスのクリアを拾ったのはパペ・マタル・サール。左足のミドルは、アウトにかかってしまいました。ガナーズの先制は26分。ジンチェンコ、ウーデゴーア、サカと右につながった速攻でした。
ボックスの右脇でキープした7番が、切り返しでウドジェとブレナン・ジョンソンをかわすと、ファーサイドへのコースがガラ空き。ブロックしようと動いたロメロに当たったボールが、ヴィカーリオの逆を突く格好となってネットを揺らしました。ボルテージが上がるエミレーツ。プレスをかわすのに精一杯のスパーズは、ハーフラインを越えられなくなっています。
32分、ボールをもらおうと自陣ボックスまで下りてきたジェームズ・マディソンがジェズスに奪われ、守護神は棒立ち。左右どちらでも決まると思われたシュートは、GKの頭上に浮いてしまいました。37分のウーデゴーアのコントロールショットは、ヴィカーリオががっちりキャッチ。1分後、クルゼフスキが右から上がったスパーズが決定機を創ります。
ガブリエウと対峙し、カットインすると見せかけた21番は、外から追い越してきたソン・フンミンに優しいパス。折り返しをフリーで受けたブレナン・ジョンソンのボレーは、ポジションを修正したラヤが右手で外に弾き出しました。ジンチェンコのサイドを攻められるようになったスパーズは、42分に同点ゴールをゲットしました。
パペ・マタル・サールのクロスをパンチしたラヤが、こぼれ球に先着したブレナン・ジョンソンの一撃をセーブ。ボックスの左脇でクリアを拾ったジェームズ・マディソンは、サカを抜き去ってゴールライン際から完璧なグラウンダーを入れました。ガブリエウの前で触ったのはソン・フンミン。ボールは右ポストの内側に当たり、アウェイサポーターが歓喜を爆発させました。
前半のシュートは7本、オンターゲット3本、枠外が3本、セーブされたシュートは1本。ボックス内が5本、ミドルレンジから2本と、ここまで同じ数字でハーフタイムを迎えることは、そうそうないでしょう。アルテタ監督は、デクラン・ライスとファビオ・ヴィエイラを下げ、ジョルジーニョとカイ・ハヴェルツをピッチに送り出しています。
1億500万ポンドのセントラルMFは、ふくらはぎを痛めたと伝えられているようです。サカのCKから混戦になったのは50分。ベン・ホワイトの左足のシュートは、明らかにロメロの手にヒットしています。ジャッジはPK、サカがど真ん中に決めて勝ち越し。エミレーツは「Who are ya?」を連呼し、勝ったかのような大騒ぎです。
2-1となった1分後、ジョルジーニョの不用意なドリブルを引っかけたのはジェームズ・マディソン。2対1に持ち込んだ10番が右にラストパスを転がすと、ソン・フンミンは冷静にラヤの左脇を抜きました。ブレナン・ジョンソンがピッチに座り込んだのは61分。ポステコグルー監督のカードはリシャルリソンではなく、既に2アシストを記録しているマノー・ソロモンです。
ジェームズ・マディソンの奪取から、クルゼフスキが右サイドを上がったのは69分。カットインからの縦パスで抜け出したソン・フンミンは、右足のシュートをニアに外しました。スパーズは、右ウイングとプレーメイカー、キャプテンが絡むとチャンスになります。ガナーズはサカのPK以降、シュートがありません。
ポステコグルー監督は、78分にソン・フンミンとジェームズ・マディソンを下げ、リシャルリソンとホイビュルクを投入。アルテタ監督は、ジェズスをリース・ネルソンです。85分のネルソンのミドルは、ブロックされてCK。87分の右サイドのアタックから、クリアの落下点にいたカイ・ハヴェルツは、左足のシュートを打ち上げてしまいました。
追加タイムは何と10分。92分のCKのクリアをサカが左隅に打つと、ヴィカーリオが右手を伸ばして外に押し出しました。スミス・ロウがサカと代わって入ったのは97分。押していたガナーズはシュートチャンスを創れず、100分のスパーズの速攻も実りませんでした。シュート数13対13、オンターゲット6対5の激戦の結末は妥当といえるでしょう。
いや、試合全体を俯瞰すれば互角の勝負でしたが、マディソンから奪ったジェズスのシュートミスや、サカのPKで勝ち越した直後にジョルジーニョのミスがあったガナーズが勝利を逃したゲームともいえます。最終盤は両者ともガス欠気味で、ガナーズはプレスの強度を失い、スパーズは押し上げるパワーがなくなっていました。
「デクラン・ライスが後半もいれば」「ジェームズ・マディソンが最後までいれば」…キーマンのリタイアは、ノースロンドンのパブで「たら・れば」のネタになっているでしょう。気合十分だったカイ・ハヴェルツは、ジョルジーニョの脇で守備に忙殺され、攻守とも素晴らしい出来だったスパーズの10番がいなくなってからは、ライバルに主導権を明け渡すことになりました。
エミレーツでは、6年連続で3ゴール以上。攻め合いが多いノースロンドンダービーらしいスリリングなゲームに拍手を送りつつ、両チームの主軸の無事を願っております。ボーンマスと戦うアーセナルより、リヴァプールをホームに迎えるスパーズのほうが心配です。ソン・フンミンとMVPを争うパフォーマンスだったジェームズ・マディソンがいなければ、苦戦必至でしょう。
チャンピオンズリーグのPSV戦を4-0で快勝したホームチームの懸念は、マルティネッリの不在のみです。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ。MFデクラン・ライス、ウーデゴーア、ファビオ・ヴィエイラ、FWサカ、ジェズス、エンケティア。対するポステコグルー監督は、最前線にニューフェイスを配しています。
ヴィカーリオ、ペドロ・ポロ、ロメロ、ファン・デ・フェン、ウドジェ、イヴ・ビスマ、パペ・マタル・サール、クルゼフスキ、ジェームズ・マディソン、ソン・フンミン、ブレナン・ジョンソン。キックオフから厳しいプレスを続けるガナーズに対して、スパーズは快足のアタッカ―を外に出して逆襲を狙っています。
3分のスパーズの速攻は、ジェームズ・マディソンのパスを左で受けたブレナン・ジョンソンが、カットインからのシュートをベン・ホワイトの足に当てました。10分まではジェズスが左、エンケティアはセンター。彼らのポジションは、展開によって変わるのではないでしょうか。13分、サカのクロスに左から詰めたジェズスは、ハーフボレーをヴィカーリオにセーブされました。
ウドジェのミスパスがボックス右に流れ、エンケティアがさらったのは16分。角度のないところからの渾身の一撃は、ニアのコースを消したヴィカーリオが足でブロックしました。19分にクロスのクリアを拾ったのはパペ・マタル・サール。左足のミドルは、アウトにかかってしまいました。ガナーズの先制は26分。ジンチェンコ、ウーデゴーア、サカと右につながった速攻でした。
ボックスの右脇でキープした7番が、切り返しでウドジェとブレナン・ジョンソンをかわすと、ファーサイドへのコースがガラ空き。ブロックしようと動いたロメロに当たったボールが、ヴィカーリオの逆を突く格好となってネットを揺らしました。ボルテージが上がるエミレーツ。プレスをかわすのに精一杯のスパーズは、ハーフラインを越えられなくなっています。
32分、ボールをもらおうと自陣ボックスまで下りてきたジェームズ・マディソンがジェズスに奪われ、守護神は棒立ち。左右どちらでも決まると思われたシュートは、GKの頭上に浮いてしまいました。37分のウーデゴーアのコントロールショットは、ヴィカーリオががっちりキャッチ。1分後、クルゼフスキが右から上がったスパーズが決定機を創ります。
ガブリエウと対峙し、カットインすると見せかけた21番は、外から追い越してきたソン・フンミンに優しいパス。折り返しをフリーで受けたブレナン・ジョンソンのボレーは、ポジションを修正したラヤが右手で外に弾き出しました。ジンチェンコのサイドを攻められるようになったスパーズは、42分に同点ゴールをゲットしました。
パペ・マタル・サールのクロスをパンチしたラヤが、こぼれ球に先着したブレナン・ジョンソンの一撃をセーブ。ボックスの左脇でクリアを拾ったジェームズ・マディソンは、サカを抜き去ってゴールライン際から完璧なグラウンダーを入れました。ガブリエウの前で触ったのはソン・フンミン。ボールは右ポストの内側に当たり、アウェイサポーターが歓喜を爆発させました。
前半のシュートは7本、オンターゲット3本、枠外が3本、セーブされたシュートは1本。ボックス内が5本、ミドルレンジから2本と、ここまで同じ数字でハーフタイムを迎えることは、そうそうないでしょう。アルテタ監督は、デクラン・ライスとファビオ・ヴィエイラを下げ、ジョルジーニョとカイ・ハヴェルツをピッチに送り出しています。
1億500万ポンドのセントラルMFは、ふくらはぎを痛めたと伝えられているようです。サカのCKから混戦になったのは50分。ベン・ホワイトの左足のシュートは、明らかにロメロの手にヒットしています。ジャッジはPK、サカがど真ん中に決めて勝ち越し。エミレーツは「Who are ya?」を連呼し、勝ったかのような大騒ぎです。
2-1となった1分後、ジョルジーニョの不用意なドリブルを引っかけたのはジェームズ・マディソン。2対1に持ち込んだ10番が右にラストパスを転がすと、ソン・フンミンは冷静にラヤの左脇を抜きました。ブレナン・ジョンソンがピッチに座り込んだのは61分。ポステコグルー監督のカードはリシャルリソンではなく、既に2アシストを記録しているマノー・ソロモンです。
ジェームズ・マディソンの奪取から、クルゼフスキが右サイドを上がったのは69分。カットインからの縦パスで抜け出したソン・フンミンは、右足のシュートをニアに外しました。スパーズは、右ウイングとプレーメイカー、キャプテンが絡むとチャンスになります。ガナーズはサカのPK以降、シュートがありません。
ポステコグルー監督は、78分にソン・フンミンとジェームズ・マディソンを下げ、リシャルリソンとホイビュルクを投入。アルテタ監督は、ジェズスをリース・ネルソンです。85分のネルソンのミドルは、ブロックされてCK。87分の右サイドのアタックから、クリアの落下点にいたカイ・ハヴェルツは、左足のシュートを打ち上げてしまいました。
追加タイムは何と10分。92分のCKのクリアをサカが左隅に打つと、ヴィカーリオが右手を伸ばして外に押し出しました。スミス・ロウがサカと代わって入ったのは97分。押していたガナーズはシュートチャンスを創れず、100分のスパーズの速攻も実りませんでした。シュート数13対13、オンターゲット6対5の激戦の結末は妥当といえるでしょう。
いや、試合全体を俯瞰すれば互角の勝負でしたが、マディソンから奪ったジェズスのシュートミスや、サカのPKで勝ち越した直後にジョルジーニョのミスがあったガナーズが勝利を逃したゲームともいえます。最終盤は両者ともガス欠気味で、ガナーズはプレスの強度を失い、スパーズは押し上げるパワーがなくなっていました。
「デクラン・ライスが後半もいれば」「ジェームズ・マディソンが最後までいれば」…キーマンのリタイアは、ノースロンドンのパブで「たら・れば」のネタになっているでしょう。気合十分だったカイ・ハヴェルツは、ジョルジーニョの脇で守備に忙殺され、攻守とも素晴らしい出来だったスパーズの10番がいなくなってからは、ライバルに主導権を明け渡すことになりました。
エミレーツでは、6年連続で3ゴール以上。攻め合いが多いノースロンドンダービーらしいスリリングなゲームに拍手を送りつつ、両チームの主軸の無事を願っております。ボーンマスと戦うアーセナルより、リヴァプールをホームに迎えるスパーズのほうが心配です。ソン・フンミンとMVPを争うパフォーマンスだったジェームズ・マディソンがいなければ、苦戦必至でしょう。
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