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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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直近の3試合で10ゴール!チェルシーの得点力不足を解消した前線の新布陣に注目!

好きな選手の活躍はもちろんですが、記事で取り上げた選手が結果を出すとテンションが上がります。日曜日のチェルシーVSマンチェスター・シティは、今思い出しても心が震える極上のスリラー。ハーランドが2発決めた試合は、すべて2点差以上の快勝だったマン・シティにとって、4-4の殴り合いは初めてポイントをロストしたゲームです。

この試合の前日に、「日曜日は、チェルシーの前線で機能し始めたコール・パルマーに注目」と題した記事を書いたこともあって、最後のPKはブルーノ・フェルナンデスが蹴るときと同じぐらい胸がバクバクしました。エデルソンが移籍してきた2017年には、まだ15歳だったアタッカーは、雰囲気に呑まれてしまうのではないか…。

トレブルを達成した最強王者とイーブンで終わるか、1歩及ばず屈するか。その違いがいかに大きいかは、バイエルンに4-3で敗れたクラブのサポーターとしてよくわかります。彼は、負けませんでした。ゴールの左上に強く蹴ったシュートは、読んでいたエデルソンのグローブの上を抜けていきました。

6節のアストン・ヴィラ戦で敗れたときは、1勝2分3敗で14位。3戦連続ノーゴールと得点力不足にあえいでいたチェルシーは、フラムとのダービーを0-2で制した後、3勝2分1敗と巻き返しモードに入っています。アーセナル戦は2-2、9人になったトッテナムは1-4で撃破し、マン・シティ戦は4-4。ビッグ6との対戦は1勝3分で未だ無敗です。

最初の6戦は5ゴール、直近の6戦は16ゴール。フィット感を高めたニコラス・ジャクソンが5発、コール・パルマーはPK4発、スターリングは3発と前線が調子を上げています。ポチェッティーノ監督は、最適な布陣を探り当てたのではないでしょうか。ニコラス・ジャクソンの後ろにタイプが違う3人が並ぶ4-2-3-1は、ブラックバーン戦からの3試合で10ゴールをゲットしています。

公式戦14試合で6ゴール4アシストのコール・パルマー、2列めでプレイした3試合は3アシストのコナー・ギャラガー、直近3戦でドリブル成功13回のスターリング。左右のアタッカ―が中央に絞る形が増えたため、リース・ジェームズのクロスの選択肢が広がっています。6番、8番、10番をこなすコナー・ギャラガーは、前線を動かしつつ自らも狙える今のポジションが最適でしょう。

インターナショナルブレイクが明けると、エンクンクとラヴィアが合流します。指揮官は、コナー・ギャラガ―をセンターに戻すのでしょうか。ニューカッスル、ブライトン、マンチェスター・ユナイテッドとやっかいな相手が続くだけに、「継続か、さらなるチャレンジか」が大いに気になります。

夏の大型補強は、新監督の人選ではなかったのかもしれませんが、前線と中盤はスターリングとエンクンクを除く全員がU-23の若いスカッドです。人心掌握と若手育成に長けた指揮官にとって、戦術をインストールしやすいというメリットもあるでしょう。今も発展途上ではあるものの、得点力が格段に上がったチームは、TOP4争いに食い込んでくるのではないかと思います。


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