2024.01.01 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Fulham×Arsenal】カウンターとセットピースで逆転…サイドを封じられたアーセナル、連敗!
みなさま、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。プレミアリーグの年末年始は、休むどころか注目カードが目白押しです。さっそく最初の観戦レポートをお届けしましょう。ウェストハムにホームで敗れたアーセナルが、フラムの本拠地クレイヴン・コテージに乗り込んでいます。
アルテタ監督は、前節から3人を入れ替えています。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、キヴィオル。MFデクラン・ライス、ウーデゴーア、カイ・ハヴェルツ、FWサカ、エンケティア、マルティネッリ。試合前のアップでケガしたジンチェンコが欠場となり、カイ・ハヴェルツが先発に復帰。最前線はエンケティアです。
開始2分、ウーデゴーアのミドルは左にアウト。序盤から攻勢だったアーセナルは、5分にあっさり先制しました。左サイドからカウンターを仕掛けたのはマルティネッリ。切り返しからのシュートをレノが弾くと、詰めたサカが無人のゴールに押し込みました。0-1となってからは、フラムのポゼッション。中央でまわしてサイドを突くスタンダードなアタックです。
10分過ぎからアーセナルのプレスが効き始め、ホームチームは苦しいビルドアップからのロングフィードが増えていますが、右サイドのボビー・リードと左のウィリアンにつながれば、一気にチャンスになります。14分のスピーディーなサイドアタックは、マルコ・シウヴァ監督の狙い通りでしょう。
中に絞ったウィリアンが縦パスを受け、外からオーバーラップしたアントニー・ロビンソンに流すと、グラウンダーをもらったラウル・ヒメネスがダイレクトショット。ラヤが左に反応して押さえましたが、今後に希望を抱かせる速攻でした。19分、右から上がったイオビのクロスがファーのウィリアンに届くと、ベン・ホワイトをかわして打った一撃は右に逸れていきました。
デクラン・ライスが中盤を仕切り、左右と中央にパスが入るアーセナルの攻撃は、前線の3人につながってから次がありません。フラムのカウンターが決まったのは28分、サカから奪ったボールを左のウィリアンに展開し、縦パスを受けたケアニーがアーリークロス。サリバが外に釣り出され、ガブリエウがケアニーに着いたため、ガナーズ守備陣は中央が薄くなっています。
外から詰めてきたのは、最も危険な男でした。キヴィオルのスライディングは間に合わず、ラウル・ヒメネスがダイレクトでフィニッシュ。脇を抜かれたラヤを責めるわけにはいきません。再び攻めに転じたアーセナル。34分にマルティネッリがクロスを入れ、サカが頭で折り返したボールにウーデゴーアが触りますが、こぼれ球に反応したエンケティアはミートできません。
42分のガナーズの崩しは決定的でした。サカが脇にいたデクラン・ライスに預け、縦パスをもらったウーデゴーアが中央に流すと、マルティネッリが左足でタッチしたボールは左ポストすれすれを抜けていきました。前半は1-1で終了。アルテタ監督はハーフタイムでキヴィオルを下げ、負傷が癒えた冨安健洋を投入しています。
後半が始まって47分、デクラン・ライスがボックス左のマルティネッリにサイドチェンジ。ファーを狙ったシュートはポストの外に切れていきました。冨安健洋は偽SBとして、デクラン・ライスの左でボールをまわしています。フラムが逆転したのは59分。CKからパリーニャのヘッドがデクラン・ライスに当たり、左に流れたボールが冨安に触れてボビー・リードの前に落ちました。
14番が右足でプッシュした瞬間、クレイヴン・コテージが絶叫。ビハインドを背負ったアーセナルは、63分にチャンスをつかみます。マルティネッリのクロスのクリアが、ファーで空いていたサカヘ。枠に収めればOKだった7番は、左足のボレーを浮かしてしまいました。66分にFKを蹴ったウーデゴーアはうまく落とせず、ボールはクロスバーを越えていきました。
アルテタ監督の勝負のカードは67分、マルティネッリとベン・ホワイトに代えてトロサールとジェズスです。サリバ、ガブリエウ、冨安が並ぶ3-1-4-2でしょうか。突如の豪雨は、ガナーズの攻撃を難しくしているように見えます。横にしかつなげない展開は、フラムの望み通り。セットピースかカウンターでもうひとつ決めれば、勝負は終わります。
77分、カイ・ハヴェルツをネルソン。ここはヘディングが期待できる29番を前に出し、機能していないエンケティアを下げたほうがよかったのではないでしょうか。80分にトロサールが左から浮かしたクロスに、ジェズスはなぜ突っ込まなかったのか。外から走り込んだガブリエウのダイビングヘッドも、わずかに届きません。
87分のアンドレアス・ペレイラのFKは、クロスバーを直撃。アルテタ采配が失敗だったことを証明したければ、3バックにシフトしてからのシュート数5対2が最もわかりやすい数字でしょう。長身のドイツ代表がいなくなってからの放り込みは、サイドを封じられたチームがいかに苦しかったかを物語っています。
アーセナル、連敗。今日のフラムには、スペースを創れるジェズスかトロサールを最初から前線に配したほうが効果的だったと思います。力を発揮したといえるのは、デクラン・ライスとサカのみ。途中出場のジェズスは試合に入れず、トロサールはキックをチューニングする前に時間切れとなりました。
ハマーズ戦とフラム戦を見た下位チームの指揮官は、サカとマルティネッリを封じる策を練っているはずです。4位に落ちたガナーズは、FAカップのリヴァプール戦を終えた後、2週間のブレイクタイムに入ります。アルテタ監督は、直近5試合で1勝1分3敗と崩れたチームを立て直せるでしょうか。ジェズスとマルティネッリが決められなければ、トロフィーは望むべくもありません。
アルテタ監督は、前節から3人を入れ替えています。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、キヴィオル。MFデクラン・ライス、ウーデゴーア、カイ・ハヴェルツ、FWサカ、エンケティア、マルティネッリ。試合前のアップでケガしたジンチェンコが欠場となり、カイ・ハヴェルツが先発に復帰。最前線はエンケティアです。
開始2分、ウーデゴーアのミドルは左にアウト。序盤から攻勢だったアーセナルは、5分にあっさり先制しました。左サイドからカウンターを仕掛けたのはマルティネッリ。切り返しからのシュートをレノが弾くと、詰めたサカが無人のゴールに押し込みました。0-1となってからは、フラムのポゼッション。中央でまわしてサイドを突くスタンダードなアタックです。
10分過ぎからアーセナルのプレスが効き始め、ホームチームは苦しいビルドアップからのロングフィードが増えていますが、右サイドのボビー・リードと左のウィリアンにつながれば、一気にチャンスになります。14分のスピーディーなサイドアタックは、マルコ・シウヴァ監督の狙い通りでしょう。
中に絞ったウィリアンが縦パスを受け、外からオーバーラップしたアントニー・ロビンソンに流すと、グラウンダーをもらったラウル・ヒメネスがダイレクトショット。ラヤが左に反応して押さえましたが、今後に希望を抱かせる速攻でした。19分、右から上がったイオビのクロスがファーのウィリアンに届くと、ベン・ホワイトをかわして打った一撃は右に逸れていきました。
デクラン・ライスが中盤を仕切り、左右と中央にパスが入るアーセナルの攻撃は、前線の3人につながってから次がありません。フラムのカウンターが決まったのは28分、サカから奪ったボールを左のウィリアンに展開し、縦パスを受けたケアニーがアーリークロス。サリバが外に釣り出され、ガブリエウがケアニーに着いたため、ガナーズ守備陣は中央が薄くなっています。
外から詰めてきたのは、最も危険な男でした。キヴィオルのスライディングは間に合わず、ラウル・ヒメネスがダイレクトでフィニッシュ。脇を抜かれたラヤを責めるわけにはいきません。再び攻めに転じたアーセナル。34分にマルティネッリがクロスを入れ、サカが頭で折り返したボールにウーデゴーアが触りますが、こぼれ球に反応したエンケティアはミートできません。
42分のガナーズの崩しは決定的でした。サカが脇にいたデクラン・ライスに預け、縦パスをもらったウーデゴーアが中央に流すと、マルティネッリが左足でタッチしたボールは左ポストすれすれを抜けていきました。前半は1-1で終了。アルテタ監督はハーフタイムでキヴィオルを下げ、負傷が癒えた冨安健洋を投入しています。
後半が始まって47分、デクラン・ライスがボックス左のマルティネッリにサイドチェンジ。ファーを狙ったシュートはポストの外に切れていきました。冨安健洋は偽SBとして、デクラン・ライスの左でボールをまわしています。フラムが逆転したのは59分。CKからパリーニャのヘッドがデクラン・ライスに当たり、左に流れたボールが冨安に触れてボビー・リードの前に落ちました。
14番が右足でプッシュした瞬間、クレイヴン・コテージが絶叫。ビハインドを背負ったアーセナルは、63分にチャンスをつかみます。マルティネッリのクロスのクリアが、ファーで空いていたサカヘ。枠に収めればOKだった7番は、左足のボレーを浮かしてしまいました。66分にFKを蹴ったウーデゴーアはうまく落とせず、ボールはクロスバーを越えていきました。
アルテタ監督の勝負のカードは67分、マルティネッリとベン・ホワイトに代えてトロサールとジェズスです。サリバ、ガブリエウ、冨安が並ぶ3-1-4-2でしょうか。突如の豪雨は、ガナーズの攻撃を難しくしているように見えます。横にしかつなげない展開は、フラムの望み通り。セットピースかカウンターでもうひとつ決めれば、勝負は終わります。
77分、カイ・ハヴェルツをネルソン。ここはヘディングが期待できる29番を前に出し、機能していないエンケティアを下げたほうがよかったのではないでしょうか。80分にトロサールが左から浮かしたクロスに、ジェズスはなぜ突っ込まなかったのか。外から走り込んだガブリエウのダイビングヘッドも、わずかに届きません。
87分のアンドレアス・ペレイラのFKは、クロスバーを直撃。アルテタ采配が失敗だったことを証明したければ、3バックにシフトしてからのシュート数5対2が最もわかりやすい数字でしょう。長身のドイツ代表がいなくなってからの放り込みは、サイドを封じられたチームがいかに苦しかったかを物語っています。
アーセナル、連敗。今日のフラムには、スペースを創れるジェズスかトロサールを最初から前線に配したほうが効果的だったと思います。力を発揮したといえるのは、デクラン・ライスとサカのみ。途中出場のジェズスは試合に入れず、トロサールはキックをチューニングする前に時間切れとなりました。
ハマーズ戦とフラム戦を見た下位チームの指揮官は、サカとマルティネッリを封じる策を練っているはずです。4位に落ちたガナーズは、FAカップのリヴァプール戦を終えた後、2週間のブレイクタイムに入ります。アルテタ監督は、直近5試合で1勝1分3敗と崩れたチームを立て直せるでしょうか。ジェズスとマルティネッリが決められなければ、トロフィーは望むべくもありません。
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