2024.01.01 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Luton×Chelsea】怒涛の2ゴール、クロスバー直撃2発!0-3からチェルシーを追い込んだルートンの恐怖!
プレミアリーグ20節、ルートン2-3チェルシー。ブルーズサポーターの多くが、19位の怒涛の追い上げを喰らったゲームに満足より不安を覚えたのではないでしょうか。残り15分までは0-3の楽勝ペース。しかしここから、ホームチームがひたすら攻め続け、追加タイムが6分と表示される頃には1点差に詰め寄られていました。
3節のスタンフォード・ブリッジでは、スターリングの2発とニコラス・ジャクソンのプレミアリーグ初ゴールで3-0快勝。ルートン戦を3ポイントとカウントして、その先の展開を考えていたサポーターもいるでしょう。昇格チームにこれほど苦戦するとは…。苦々しく思った人たちに対しては、「難敵に勝ち切ったとポジティブに捉えましょう」と伝えてあげたくなります。
そう、彼らは変わったのです。プレミアリーグに慣れていなかった開幕のブライトン戦は4-1、チェルシー戦は3-0と惨敗スタート。しかし、この後のウェストハム戦以降は、3-1で負けたアストン・ヴィラ戦とブレントフォード戦以外すべて接戦です。トッテナムには0-1、先制したリヴァプール戦は95分の失点で1-1ドロー。マンチェスター・ユナイテッド戦も、敗れはしたものの1-0です。
撃ち合いとなったアーセナル戦は、97分のデクラン・ライスの劇的ゴールで4-3の惜敗。マンチェスター・シティ戦はアデバヨが先制ゴールを決めるなど、健闘しながらも1-2の逆転負けでした。チェルシー戦の直前は、ニューカッスルとシェフィールド・ユナイテッドに連勝。ロブ・エドワーズ監督も選手たちも、チェルシーにも勝てると思っていたはずです。
そもそもルートンは、夏のマーケットでビッグクラブの経験がある選手を多数獲得しています。ロス・バークリーはチェルシー、サンビ・ロコンガはアーセナル、タウンゼントはトッテナム、タヒス・チョンはマンチェスター・ユナイテッド。チェルシー戦では、ロス・バークリーとタヒス・チョンがブルーズの守備陣を撹乱しました。
追い上げの始まりを告げるゴングのようなゴールシーンは74分。アルフィー・ダウティーのクロスをアデバヨがヘッドで決めると、すぐにVARが発動し、左のWBがオフサイドです。ドリブルで中央から上がったカールトン・モリスが、右のオグベネに流したのは79分。クロスに倒れ込みながらヘディングで合わせたアデバヨは、クロスバーに弾かれたボールを見て頭を抱えています。
しかしその30秒後、右からのCKをロス・バークリーがヘッドで左隅に叩き込んで1-3。ポチェッティーノ監督は、ノニ・マドゥエケをエンソ・フェルナンデスに代えますが、逃げ切りプランは火に油を注いだ感があります。オグベネのクロスを、ダウティーが左足で折り返したのは82分。ロス・バークリーのラストタッチは右に浮いてしまいました。
85分、左からのFKをファーに上げたのはダウティーです。モリスのダイビングヘッドは、GKペトロヴィッチが指先で触り、ボールはクロスバーにヒット。タヒス・チョンが縦に出したボールを外からまわり込んで受けたダウティーは、ニアを狙った高速グラウンダーをディサシにクリアされています。
この直後、モリスのパスを右サイドで受けたオグベネが縦に突破。ファーにクロスが入り、ダウティーのヘッドをペトロヴィッチが素晴らしい反応でセーブすると、右に浮いたボールをアデバヨがボレーで仕留めました。残り3分で2-3。88分のタヒス・チョンのグラウンダーを、ニアに走り込んだアデバヨが足元に収めていれば、チェルシーは1ポイントで試合を終えていたでしょう。
ポチェッティーノ監督は、90分にコール・パルマーを下げ、プレミアリーグ通算2試合めのギルクリストで止血処理。95分に右サイドのオグベネがマロ・グストを股抜きでかわし、ゴールライン際をドリブルで進むと、必死に体を寄せてクロスを阻んだのはニコラス・ジャクソンです。97分のダウティーのドリブルをギルクリストがカットするまで、チェルシーは耐え続けました。
何とか勝ち切ったアウェイチームのMVPは、満場一致でコール・パルマーでしょう。12分にカボレの軽率なパスをボックスの左手前でカットし、右隅に叩き込んだプレーメイカーは、36分のカウンターで右にいたノニ・マドゥエケにラストパスを転がし、豪快なシュートで決めた追加点をお膳立てしました。
圧巻だったのは、70分の3点めです。ニコラス・ジャクソンの縦のスルーパスで守護神カミンスキと1対1になったコール・パルマーは、左足でボールを踏んで浮かす超絶テクでGKをかわし、巧みなステップでサンビ・ロコンガとオショを翻弄して右足で転がしました。殴られ続けたチェルシーが貯金を残して試合を終えられたのは、2ゴール1アシストの20番の積立金があったからです。
勝ち点を28に伸ばしたチェルシーは、7位マンチェスター・ユナイテッドまで3ポイントというポジションに着けています。アーセナルに勝ったフラム、首位リヴァプール、クリスマスイブに敗れたウルヴスと難しい相手が続きますが、ようやく合流したエンクンクとコール・パルマー、スターリングのコンビネーションからのゴール連発を期待しましょう。
アデバヨがバーに当ててからの10分で、シュート7発! ポゼッション51%、シュート数15対12とチェルシーを圧倒したルートンに、あらためて拍手を送りたいと思います。こんなチームが19位にいるのが、プレミアリーグのおもしろさであり、怖ろしさでもあります。2024年も、このエキサイティングなリーグを思う存分、楽しみましょう!
3節のスタンフォード・ブリッジでは、スターリングの2発とニコラス・ジャクソンのプレミアリーグ初ゴールで3-0快勝。ルートン戦を3ポイントとカウントして、その先の展開を考えていたサポーターもいるでしょう。昇格チームにこれほど苦戦するとは…。苦々しく思った人たちに対しては、「難敵に勝ち切ったとポジティブに捉えましょう」と伝えてあげたくなります。
そう、彼らは変わったのです。プレミアリーグに慣れていなかった開幕のブライトン戦は4-1、チェルシー戦は3-0と惨敗スタート。しかし、この後のウェストハム戦以降は、3-1で負けたアストン・ヴィラ戦とブレントフォード戦以外すべて接戦です。トッテナムには0-1、先制したリヴァプール戦は95分の失点で1-1ドロー。マンチェスター・ユナイテッド戦も、敗れはしたものの1-0です。
撃ち合いとなったアーセナル戦は、97分のデクラン・ライスの劇的ゴールで4-3の惜敗。マンチェスター・シティ戦はアデバヨが先制ゴールを決めるなど、健闘しながらも1-2の逆転負けでした。チェルシー戦の直前は、ニューカッスルとシェフィールド・ユナイテッドに連勝。ロブ・エドワーズ監督も選手たちも、チェルシーにも勝てると思っていたはずです。
そもそもルートンは、夏のマーケットでビッグクラブの経験がある選手を多数獲得しています。ロス・バークリーはチェルシー、サンビ・ロコンガはアーセナル、タウンゼントはトッテナム、タヒス・チョンはマンチェスター・ユナイテッド。チェルシー戦では、ロス・バークリーとタヒス・チョンがブルーズの守備陣を撹乱しました。
追い上げの始まりを告げるゴングのようなゴールシーンは74分。アルフィー・ダウティーのクロスをアデバヨがヘッドで決めると、すぐにVARが発動し、左のWBがオフサイドです。ドリブルで中央から上がったカールトン・モリスが、右のオグベネに流したのは79分。クロスに倒れ込みながらヘディングで合わせたアデバヨは、クロスバーに弾かれたボールを見て頭を抱えています。
しかしその30秒後、右からのCKをロス・バークリーがヘッドで左隅に叩き込んで1-3。ポチェッティーノ監督は、ノニ・マドゥエケをエンソ・フェルナンデスに代えますが、逃げ切りプランは火に油を注いだ感があります。オグベネのクロスを、ダウティーが左足で折り返したのは82分。ロス・バークリーのラストタッチは右に浮いてしまいました。
85分、左からのFKをファーに上げたのはダウティーです。モリスのダイビングヘッドは、GKペトロヴィッチが指先で触り、ボールはクロスバーにヒット。タヒス・チョンが縦に出したボールを外からまわり込んで受けたダウティーは、ニアを狙った高速グラウンダーをディサシにクリアされています。
この直後、モリスのパスを右サイドで受けたオグベネが縦に突破。ファーにクロスが入り、ダウティーのヘッドをペトロヴィッチが素晴らしい反応でセーブすると、右に浮いたボールをアデバヨがボレーで仕留めました。残り3分で2-3。88分のタヒス・チョンのグラウンダーを、ニアに走り込んだアデバヨが足元に収めていれば、チェルシーは1ポイントで試合を終えていたでしょう。
ポチェッティーノ監督は、90分にコール・パルマーを下げ、プレミアリーグ通算2試合めのギルクリストで止血処理。95分に右サイドのオグベネがマロ・グストを股抜きでかわし、ゴールライン際をドリブルで進むと、必死に体を寄せてクロスを阻んだのはニコラス・ジャクソンです。97分のダウティーのドリブルをギルクリストがカットするまで、チェルシーは耐え続けました。
何とか勝ち切ったアウェイチームのMVPは、満場一致でコール・パルマーでしょう。12分にカボレの軽率なパスをボックスの左手前でカットし、右隅に叩き込んだプレーメイカーは、36分のカウンターで右にいたノニ・マドゥエケにラストパスを転がし、豪快なシュートで決めた追加点をお膳立てしました。
圧巻だったのは、70分の3点めです。ニコラス・ジャクソンの縦のスルーパスで守護神カミンスキと1対1になったコール・パルマーは、左足でボールを踏んで浮かす超絶テクでGKをかわし、巧みなステップでサンビ・ロコンガとオショを翻弄して右足で転がしました。殴られ続けたチェルシーが貯金を残して試合を終えられたのは、2ゴール1アシストの20番の積立金があったからです。
勝ち点を28に伸ばしたチェルシーは、7位マンチェスター・ユナイテッドまで3ポイントというポジションに着けています。アーセナルに勝ったフラム、首位リヴァプール、クリスマスイブに敗れたウルヴスと難しい相手が続きますが、ようやく合流したエンクンクとコール・パルマー、スターリングのコンビネーションからのゴール連発を期待しましょう。
アデバヨがバーに当ててからの10分で、シュート7発! ポゼッション51%、シュート数15対12とチェルシーを圧倒したルートンに、あらためて拍手を送りたいと思います。こんなチームが19位にいるのが、プレミアリーグのおもしろさであり、怖ろしさでもあります。2024年も、このエキサイティングなリーグを思う存分、楽しみましょう!
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