2024.02.02 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Wolves×MAN.UTD】97分、メイヌー!2点リードを守れなかったマン・ユナイテッド、何とか勝利!
プレミアリーグ22節、ウルヴスVSマンチェスター・ユナイテッド。テン・ハフ監督が選んだ11人は現在のベストメンバー、いや、2023-24シーズンのベストの布陣です。ベルファストでテキーラを煽った翌日にトレーニングをお休みと報じられたラシュフォードは、左サイド。右サイドには、ガルナチョが入っています。
GKオナナ、DFダロト、ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー。2センターはメイヌーとカゼミーロ、2列めはラシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ、最前線にホイルンド。立ち上がりからポゼッションを取っていたマンチェスター・ユナイテッドは、5分にあっさり先制しました。
ボックス右からクロスを入れたのはダロト。ブルーノがスルーし、足元に収めたホイルンドが後ろに流すと、ラシュフォードが右足インサイドで右隅に決めました。ウルヴスの反撃に対して、白いシャツのアウェイチームは寄せが速く、前線への供給源となるレミナとドイルはカゼミーロとメイヌーがチェックしています。
11分に左から仕掛けたのはラシュフォード。ボックス左手前でパスを受けたブルーノは打てず、さらに後ろに転がすと、カゼミーロのミドルはポストの左を抜けていきました。13分、サイドチェンジが左のマテウス・クーニャに出ると、抜かれかけたダロトは必死に足を伸ばし、決定的なクロスを許しませんでした。
20分のカウンターは、右からスプリントしたガルナチョのクロスがラシュフォードに合わず。押しているウルヴスは、中央に浮かしたボールをことごとくカットされています。22分、ガルナチョのサイドチェンジがラシュフォードに通り、外からまわってきたルーク・ショーが縦パスでフリー。グラウンダーがキルマンに当たってコースが変わり、ジョゼ・サの股間を抜けました。
最後に触ったのは、GKの前に詰めてつぶれたホイルンド。泥くさい追加点は、今季プレミアリーグ3発めです。26分、右からFKをニアに落としたのはブルーノ。走り込んだカゼミーロのヘッドは、惜しくも右ポストの脇に外れました。28分のドイルのFKはオナナの正面。ペドロ・ネトとマテウス・クーニャを封じられているホームチームは、遠めからしか打てずにいます。
31分、ガルナチョのパスをカットしたドハーティーのバックパスが緩く、ジョゼ・サのキックをホイルンドがカットするも、ボールは左に逸れて3点めはならず。直後、ラシュフォード、ホイルンドと左サイドでつないだチャンスは、ニアで落としを受けたブルーノのインサイドが右に流れていきました。
右からのカットインを繰り返すガルナチョの課題は、ラストパスを出すタイミングです。マン・ユナイテッドの最終ラインはウルヴスのパスの出どころを読めており、中央にボールが入るシーンはありません。45分、ガルナチョの縦のスルーパスで左から抜けたホイルンドは、ラインズマンが揚げたフラッグを見て悔しそうな表情を浮かべています。
前半は0-2、シュート数は4対8、オンターゲットは2対2。後半開始直後の46分、右のガルナチョに展開したブルーノがグラウンダーをもらってフリーになりますが、右足のフィニッシュはドーソンにブロックされています。49分、右からのFKを蹴ったのはペドロ・ネト。ゴールに向かうボールに飛び出したオナナは触れず、キルマンのヘッドが枠に向かいます。
ゴールラインまで戻ってクリアしたのはリサンドロ・マルティネス。GKは前に出たら、絶対に触らなければなりません。55分、ガルナチョのクロスを叩いたカゼミーロのヘッドは、ジョゼ・サがキャッチ。GKがすかさず左に展開すると、トティがガルナチョに奪われ、ラストパスがニアのホイルンドにつながります。
左足のフィニッシュは、ジョゼ・サがビッグセーブ。59分にマテウス・クーニャが右から放ったきわどいミドルは、左に切れていきました。カゼミーロがペドロ・ネトの足を引っかけたのは68分。サラビアがど真ん中に決め、モリニューのチャントはボリュームUPしています。テン・ハフが動いたのは73分。カゼミーロとラシュフォードに代わってマクトミネイとアントニーです。
その1分後、ブルーノのミドルはキルマンに当たって右に流れた難しいボールでしたが、ジョゼ・サが手を伸ばしてセーブ。キャプテンが中央に入れたCKがフリーのマクトミネイに届き、イージーなヘディングがゴール右に決まりました。80分、右サイドからFKを蹴ったのもやはりブルーノ。GKのポジションを見て狙ったキックは、クロスバーをぎりぎりで越えていきました。
ウルヴスが1点差に戻したのは85分。ペドロ・ネトのCKのクリアをドーソンがボレーで中に送り、キルマンがオナナの胸に当てて強引にねじ込みました。テン・ハフ監督は、87分にホイルンドとリサンドロ・マルティネスを下げ、マグワイアとフォーソンを投入。ウルヴスの猛攻が続いており、追加タイムが9分あれば逆転も可能です。
91分のブルーノのFKは、壁にヒット。92分にガルナチョが下がり、ジョニー・エヴァンスが最終ラインに入りました。94分のショートコーナーの二次攻撃で、ルーク・ショーのクロスがジョニー・エヴァンスに当たってゴール前に流れると、マクトミネイがプッシュしたボールはジョゼ・サが足でブロックしました。
ウルヴスの同点ゴールは95分、アントニーのロストからのカウンター。マテウス・クーニャのパスを右で受けたペドロ・ネトがカットインして左足を振り抜くと、ヴァランは足に当てられず、ファーをケアしていたオナナは1歩も動けませんでした。スローインで始まった97分のマン・ユナイテッドのアタックは、左サイドでこねているだけの何でもないシーンに見えたのですが…。
2人をかわしてゴールに向かったのはメイヌー。あまりにも劇的なプレミアリーグ初ゴールは、右のサイドネットに収める美しいコントロールショットでした。0-2から大苦戦となったマンチェスター・ユナイテッドが、3-4で勝利。2-3から逆転されたコペンハーゲン戦や、1-3から追いつかれたガラタサライ戦を思い出させる嫌な展開でした。
マグワイアとジョニー・エヴァンスを入れて守備を固めたのに、カウンターから失点するとは。31歳のМFがPKを献上して試合を盛り上げ、30歳のCBがニアを締められずに3-3という最高の舞台装置を用意し、18歳がメモリアルな決勝ゴールをゲットした一戦を、「ベテランの不始末を若手がフォローした勝利」と形容するのは短絡的でしょうか。
勝ったからよかったものの、プレミアリーグで5試合連続の2失点以上は明らかに改善が必要です。セットピースの守備、バイタルエリアのカバーリング、終盤のゲームコントロールは、指揮官の責任が大きい領域でしょう。今のままなら、アストン・ヴィラやウェストハムにも届かず、ヨーロッパカンファレンスリーグの出場権を争うことになりそうです。
とはいえ、1ゴール1アシストのホイルンドを称えつつ、メイヌーにはおめでとうのひとことを捧げたいと思います。次節はハマーズ、24節はヴィラとの直接対決。連勝すれば5位が視界に入りますが、勝てなければ欧州へのルートが見えなくなります。前線はよくなっているので、何とか守備を立て直し、TOP4の背中が見えるポジションに上がっていただければと願う次第であります。
GKオナナ、DFダロト、ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー。2センターはメイヌーとカゼミーロ、2列めはラシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ、最前線にホイルンド。立ち上がりからポゼッションを取っていたマンチェスター・ユナイテッドは、5分にあっさり先制しました。
ボックス右からクロスを入れたのはダロト。ブルーノがスルーし、足元に収めたホイルンドが後ろに流すと、ラシュフォードが右足インサイドで右隅に決めました。ウルヴスの反撃に対して、白いシャツのアウェイチームは寄せが速く、前線への供給源となるレミナとドイルはカゼミーロとメイヌーがチェックしています。
11分に左から仕掛けたのはラシュフォード。ボックス左手前でパスを受けたブルーノは打てず、さらに後ろに転がすと、カゼミーロのミドルはポストの左を抜けていきました。13分、サイドチェンジが左のマテウス・クーニャに出ると、抜かれかけたダロトは必死に足を伸ばし、決定的なクロスを許しませんでした。
20分のカウンターは、右からスプリントしたガルナチョのクロスがラシュフォードに合わず。押しているウルヴスは、中央に浮かしたボールをことごとくカットされています。22分、ガルナチョのサイドチェンジがラシュフォードに通り、外からまわってきたルーク・ショーが縦パスでフリー。グラウンダーがキルマンに当たってコースが変わり、ジョゼ・サの股間を抜けました。
最後に触ったのは、GKの前に詰めてつぶれたホイルンド。泥くさい追加点は、今季プレミアリーグ3発めです。26分、右からFKをニアに落としたのはブルーノ。走り込んだカゼミーロのヘッドは、惜しくも右ポストの脇に外れました。28分のドイルのFKはオナナの正面。ペドロ・ネトとマテウス・クーニャを封じられているホームチームは、遠めからしか打てずにいます。
31分、ガルナチョのパスをカットしたドハーティーのバックパスが緩く、ジョゼ・サのキックをホイルンドがカットするも、ボールは左に逸れて3点めはならず。直後、ラシュフォード、ホイルンドと左サイドでつないだチャンスは、ニアで落としを受けたブルーノのインサイドが右に流れていきました。
右からのカットインを繰り返すガルナチョの課題は、ラストパスを出すタイミングです。マン・ユナイテッドの最終ラインはウルヴスのパスの出どころを読めており、中央にボールが入るシーンはありません。45分、ガルナチョの縦のスルーパスで左から抜けたホイルンドは、ラインズマンが揚げたフラッグを見て悔しそうな表情を浮かべています。
前半は0-2、シュート数は4対8、オンターゲットは2対2。後半開始直後の46分、右のガルナチョに展開したブルーノがグラウンダーをもらってフリーになりますが、右足のフィニッシュはドーソンにブロックされています。49分、右からのFKを蹴ったのはペドロ・ネト。ゴールに向かうボールに飛び出したオナナは触れず、キルマンのヘッドが枠に向かいます。
ゴールラインまで戻ってクリアしたのはリサンドロ・マルティネス。GKは前に出たら、絶対に触らなければなりません。55分、ガルナチョのクロスを叩いたカゼミーロのヘッドは、ジョゼ・サがキャッチ。GKがすかさず左に展開すると、トティがガルナチョに奪われ、ラストパスがニアのホイルンドにつながります。
左足のフィニッシュは、ジョゼ・サがビッグセーブ。59分にマテウス・クーニャが右から放ったきわどいミドルは、左に切れていきました。カゼミーロがペドロ・ネトの足を引っかけたのは68分。サラビアがど真ん中に決め、モリニューのチャントはボリュームUPしています。テン・ハフが動いたのは73分。カゼミーロとラシュフォードに代わってマクトミネイとアントニーです。
その1分後、ブルーノのミドルはキルマンに当たって右に流れた難しいボールでしたが、ジョゼ・サが手を伸ばしてセーブ。キャプテンが中央に入れたCKがフリーのマクトミネイに届き、イージーなヘディングがゴール右に決まりました。80分、右サイドからFKを蹴ったのもやはりブルーノ。GKのポジションを見て狙ったキックは、クロスバーをぎりぎりで越えていきました。
ウルヴスが1点差に戻したのは85分。ペドロ・ネトのCKのクリアをドーソンがボレーで中に送り、キルマンがオナナの胸に当てて強引にねじ込みました。テン・ハフ監督は、87分にホイルンドとリサンドロ・マルティネスを下げ、マグワイアとフォーソンを投入。ウルヴスの猛攻が続いており、追加タイムが9分あれば逆転も可能です。
91分のブルーノのFKは、壁にヒット。92分にガルナチョが下がり、ジョニー・エヴァンスが最終ラインに入りました。94分のショートコーナーの二次攻撃で、ルーク・ショーのクロスがジョニー・エヴァンスに当たってゴール前に流れると、マクトミネイがプッシュしたボールはジョゼ・サが足でブロックしました。
ウルヴスの同点ゴールは95分、アントニーのロストからのカウンター。マテウス・クーニャのパスを右で受けたペドロ・ネトがカットインして左足を振り抜くと、ヴァランは足に当てられず、ファーをケアしていたオナナは1歩も動けませんでした。スローインで始まった97分のマン・ユナイテッドのアタックは、左サイドでこねているだけの何でもないシーンに見えたのですが…。
2人をかわしてゴールに向かったのはメイヌー。あまりにも劇的なプレミアリーグ初ゴールは、右のサイドネットに収める美しいコントロールショットでした。0-2から大苦戦となったマンチェスター・ユナイテッドが、3-4で勝利。2-3から逆転されたコペンハーゲン戦や、1-3から追いつかれたガラタサライ戦を思い出させる嫌な展開でした。
マグワイアとジョニー・エヴァンスを入れて守備を固めたのに、カウンターから失点するとは。31歳のМFがPKを献上して試合を盛り上げ、30歳のCBがニアを締められずに3-3という最高の舞台装置を用意し、18歳がメモリアルな決勝ゴールをゲットした一戦を、「ベテランの不始末を若手がフォローした勝利」と形容するのは短絡的でしょうか。
勝ったからよかったものの、プレミアリーグで5試合連続の2失点以上は明らかに改善が必要です。セットピースの守備、バイタルエリアのカバーリング、終盤のゲームコントロールは、指揮官の責任が大きい領域でしょう。今のままなら、アストン・ヴィラやウェストハムにも届かず、ヨーロッパカンファレンスリーグの出場権を争うことになりそうです。
とはいえ、1ゴール1アシストのホイルンドを称えつつ、メイヌーにはおめでとうのひとことを捧げたいと思います。次節はハマーズ、24節はヴィラとの直接対決。連勝すれば5位が視界に入りますが、勝てなければ欧州へのルートが見えなくなります。前線はよくなっているので、何とか守備を立て直し、TOP4の背中が見えるポジションに上がっていただければと願う次第であります。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す