2024.02.18 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【MAN.CITY×Chelsea】どうしたハーランド?31本の猛攻マン・シティ、ロドリの1発で何とかドロー!
2020-21シーズンのチャンピオンズリーグ決勝を1-0で制した後は、プレミアリーグ、FAカップ、カラバオカップで1分6敗。負けた6戦はすべてノーゴールで、唯一のドローは4-4の撃ち合いとなった今季のスタンフォード・ブリッジです。あの一戦ですべてを出し尽くしたかのように、チェルシーはマンチェスター・シティに勝てなくなってしまいました。
敵地エティハドに乗り込んだポチェッティーノ監督は、中盤の主導権を明け渡しつつ、カウンターに活路を見出そうとしています。GKペトロヴィッチ、DFマロ・グスト、ディサシ、コルウィル、チルウェル。中盤センターはカイセドとエンソ・フェルナンデス、2列めにコール・パルマー、コナー・ギャラガー、スターリング、最前線にニコラス・ジャクソンの4-2-3-1です。
対するマン・シティは、年末のエヴァートン戦からプレミアリーグ6連勝。デブライネは復帰以来のプレミアリーグで、4戦連続アシストを決めており、クロスのコースを切り続けなければエースに決めさせるピンポイントのボールに脅かされます。序盤から当たり前のようにポゼッションを取った昨季王者は、ブルーズのプレスを悠々とさばいて前線にボールを送っています。
GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ナタン・アケ。中盤センターにロドリとアカンジ、2列めはフォーデン、デブライネ、フリアン・アルバレス、ジェレミー・ドク、最前線にハーランドという布陣です。8分にチャンスをつかんだのはチェルシー。コール・パルマーからもらったエンソ・フェルナンデスが、ボックス右に流したダイレクトパスは秀逸でした。
ラインの裏を取ったコナー・ギャラガーの折り返しは、ニコラス・ジャクソンの後ろに出てしまいました。ハーランドの最初のシュートは12分。ジェレミー・ドクの斜めのボールで、左から上がったフリアン・アルバレスのクロスはエースの頭にぴったりでした。強く当てたボールはクロスバーを越えていきましたが、同じシーンがもう一度あれば決まりでしょう。
持ちすぎたエデルソンから、ニコラス・ジャクソンが奪ったのは17分。クロスのクリアを拾った二次攻撃から、コナー・ギャラガーが縦に出したスルーパスでコール・パーマーがGKの前に躍り出ますが、打つ直前にナタン・アケが足を伸ばしてCKに逃れています。自信をもって戦えているアウェイチームは、23分のカウンターから決定機を創り出しました。
コール・パルマーの縦のフィードで、右サイドを突破したのはマロ・グスト。グラウンダーに反応したニコラス・ジャクソンはフリーだったのですが、トラップからシュートまで時間がかかってしまい、飛び出したエデルソンにコースを消されています。33分にエンソ・フェルナンデスの絶妙なパスで左から抜けたスターリングも、ラストタッチをミスしてGKに阻まれました。
チェルシーが先制したのは42分。自陣で縦パスを受けたニコラス・ジャクソンが右サイドのコールパルマーに預け、縦のリターンで抜け出しました。スターリングへのアーリークロスはパーフェクト。切り返しでカイル・ウォーカーをかわした元マン・シティのウインガーは、右足のコントロールショットをファーのサイドネットに収めました。
前半のシュート数は14対3、しかしオンターゲットは2対3。カウンターから決定機を3つ創ったチェルシーのペースといっていいでしょう。マン・シティは、ハーランドのシュートがことごとく枠を外しているのが気になります。後半最初のシュートは48分、デブライネのFKはバーをかすめてゴールの裏に消えていきました。
デブライネから始まった51分のカウンターで、フォーデンのクロスが左のハーランドに届くも、うまくミートせずニアにアウト。コール・パルマーが右のマロ・グストを走らせた55分の速攻も決定的でした。グラウンダーに走り込んだスターリングのダイレクトはエデルソンが足に当てるビッグセーブ。左からフォローしたチルウェルの一撃も、GKが触って枠にいきませんでした。
ジェレミー・ドクのクロスがファーのフォーデンに入ったのは61分。左足のボレーはディサシが体に当て、こぼれ球をプッシュしたハーランドはコルウィルにカットされてました。ペップは64分にフリアン・アルバレスを下げ、ベルナルド・シウヴァ。ポチェッティーノ監督はスターリングを諦め、エンクンクを投入しています。
71分には、コール・パルマーに代わってトレヴォ・チャロバー。この日のチェルシーの最終ラインは、ハイテンションのディサシとドクと向き合ったマロ・グストが素晴らしい出来でした。78分のデブライネのクロスの先には、マークを外したハーランド。決まりかと思いきや、頭を突き出すように合わせたヘディングシュートは、またもやクロスバーを越えていきました。
82分にニコラス・ジャクソンが下がり、カサディ。マン・シティが追いついたのはこの直後でした。ボックス左のベルナルド・シウヴァがファーに浮かしたボールを叩いたのはカイル・ウォーカー。ブロックされたボールが中央にこぼれると、ロドリの左足シュートがトレヴォ・チャロバーに当たってネットを揺らしました。
90分のCKをペトロヴィッチの正面に打ったハーランドは、険しい表情で俯いています。9本のシュートを決められなかった自らが、ポイントロストの原因だと思っているのでしょう。マン・シティの最後の猛攻は実らず。フィニッシュの精度を欠いたマン・シティも、いくつかの決定機を逃して追加点を奪えなかったチェルシーも、1-1という着地に納得していないはずです。
左右のサイドから縦に突破し、逆サイドに展開するカウンターで昨季王者を苦しめたチェルシーに拍手を送りたい一戦。31本を浴びせながら、ロドリの強引な1発のみに終わったマン・シティは、「どうしたハーランド?」のひとことです。チャンスクリエイト8回のデブライネに、アシストが付かなかったのは不思議としかいいようがありません。
MVPはディサシでしょう。クリア27本、ディフェンシブアクション19回、ブロック3回、空中戦全勝のCBがいなければ、失意の帰路となっていたのではないでしょうか。11月のノーガードの殴り合いに負けず劣らず、ナイスゲームでした。リヴァプール、アーセナル、マン・シティとのドローの直後に、すべて負けているチェルシーは、次のブレントフォードは必勝です。
敵地エティハドに乗り込んだポチェッティーノ監督は、中盤の主導権を明け渡しつつ、カウンターに活路を見出そうとしています。GKペトロヴィッチ、DFマロ・グスト、ディサシ、コルウィル、チルウェル。中盤センターはカイセドとエンソ・フェルナンデス、2列めにコール・パルマー、コナー・ギャラガー、スターリング、最前線にニコラス・ジャクソンの4-2-3-1です。
対するマン・シティは、年末のエヴァートン戦からプレミアリーグ6連勝。デブライネは復帰以来のプレミアリーグで、4戦連続アシストを決めており、クロスのコースを切り続けなければエースに決めさせるピンポイントのボールに脅かされます。序盤から当たり前のようにポゼッションを取った昨季王者は、ブルーズのプレスを悠々とさばいて前線にボールを送っています。
GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ナタン・アケ。中盤センターにロドリとアカンジ、2列めはフォーデン、デブライネ、フリアン・アルバレス、ジェレミー・ドク、最前線にハーランドという布陣です。8分にチャンスをつかんだのはチェルシー。コール・パルマーからもらったエンソ・フェルナンデスが、ボックス右に流したダイレクトパスは秀逸でした。
ラインの裏を取ったコナー・ギャラガーの折り返しは、ニコラス・ジャクソンの後ろに出てしまいました。ハーランドの最初のシュートは12分。ジェレミー・ドクの斜めのボールで、左から上がったフリアン・アルバレスのクロスはエースの頭にぴったりでした。強く当てたボールはクロスバーを越えていきましたが、同じシーンがもう一度あれば決まりでしょう。
持ちすぎたエデルソンから、ニコラス・ジャクソンが奪ったのは17分。クロスのクリアを拾った二次攻撃から、コナー・ギャラガーが縦に出したスルーパスでコール・パーマーがGKの前に躍り出ますが、打つ直前にナタン・アケが足を伸ばしてCKに逃れています。自信をもって戦えているアウェイチームは、23分のカウンターから決定機を創り出しました。
コール・パルマーの縦のフィードで、右サイドを突破したのはマロ・グスト。グラウンダーに反応したニコラス・ジャクソンはフリーだったのですが、トラップからシュートまで時間がかかってしまい、飛び出したエデルソンにコースを消されています。33分にエンソ・フェルナンデスの絶妙なパスで左から抜けたスターリングも、ラストタッチをミスしてGKに阻まれました。
チェルシーが先制したのは42分。自陣で縦パスを受けたニコラス・ジャクソンが右サイドのコールパルマーに預け、縦のリターンで抜け出しました。スターリングへのアーリークロスはパーフェクト。切り返しでカイル・ウォーカーをかわした元マン・シティのウインガーは、右足のコントロールショットをファーのサイドネットに収めました。
前半のシュート数は14対3、しかしオンターゲットは2対3。カウンターから決定機を3つ創ったチェルシーのペースといっていいでしょう。マン・シティは、ハーランドのシュートがことごとく枠を外しているのが気になります。後半最初のシュートは48分、デブライネのFKはバーをかすめてゴールの裏に消えていきました。
デブライネから始まった51分のカウンターで、フォーデンのクロスが左のハーランドに届くも、うまくミートせずニアにアウト。コール・パルマーが右のマロ・グストを走らせた55分の速攻も決定的でした。グラウンダーに走り込んだスターリングのダイレクトはエデルソンが足に当てるビッグセーブ。左からフォローしたチルウェルの一撃も、GKが触って枠にいきませんでした。
ジェレミー・ドクのクロスがファーのフォーデンに入ったのは61分。左足のボレーはディサシが体に当て、こぼれ球をプッシュしたハーランドはコルウィルにカットされてました。ペップは64分にフリアン・アルバレスを下げ、ベルナルド・シウヴァ。ポチェッティーノ監督はスターリングを諦め、エンクンクを投入しています。
71分には、コール・パルマーに代わってトレヴォ・チャロバー。この日のチェルシーの最終ラインは、ハイテンションのディサシとドクと向き合ったマロ・グストが素晴らしい出来でした。78分のデブライネのクロスの先には、マークを外したハーランド。決まりかと思いきや、頭を突き出すように合わせたヘディングシュートは、またもやクロスバーを越えていきました。
82分にニコラス・ジャクソンが下がり、カサディ。マン・シティが追いついたのはこの直後でした。ボックス左のベルナルド・シウヴァがファーに浮かしたボールを叩いたのはカイル・ウォーカー。ブロックされたボールが中央にこぼれると、ロドリの左足シュートがトレヴォ・チャロバーに当たってネットを揺らしました。
90分のCKをペトロヴィッチの正面に打ったハーランドは、険しい表情で俯いています。9本のシュートを決められなかった自らが、ポイントロストの原因だと思っているのでしょう。マン・シティの最後の猛攻は実らず。フィニッシュの精度を欠いたマン・シティも、いくつかの決定機を逃して追加点を奪えなかったチェルシーも、1-1という着地に納得していないはずです。
左右のサイドから縦に突破し、逆サイドに展開するカウンターで昨季王者を苦しめたチェルシーに拍手を送りたい一戦。31本を浴びせながら、ロドリの強引な1発のみに終わったマン・シティは、「どうしたハーランド?」のひとことです。チャンスクリエイト8回のデブライネに、アシストが付かなかったのは不思議としかいいようがありません。
MVPはディサシでしょう。クリア27本、ディフェンシブアクション19回、ブロック3回、空中戦全勝のCBがいなければ、失意の帰路となっていたのではないでしょうか。11月のノーガードの殴り合いに負けず劣らず、ナイスゲームでした。リヴァプール、アーセナル、マン・シティとのドローの直後に、すべて負けているチェルシーは、次のブレントフォードは必勝です。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す