2024.03.17 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Fulham×Tottenham】スパーズに3発快勝!ビッグ6に3勝のフラムはペップとクロップを苦しめるのか?
プレミアリーグの後半戦は4勝2分3敗。特段目立つ戦績でもなく、勝てると思ってしまいがちなフラムですが、アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドを撃破しており、侮れないチームです。29節はトッテナムとのロンドンダービー。ヴィラに0-4で圧勝したスパーズが勝つと予想していたのですが、キックオフから2分で心拍数が上がりました。
自陣右サイドにいたイオビがインターセプトし、すかさず前線のアンドレアス・ペレイラに預けると、右に流したボールに走り込んだムニョスが逆サイドを狙います。ロメロがブロックしたボールを、ダイレクトで叩いたのはアンドレアス・ペレイラ。ドラグシンが足に当ててCKに逃れましたが、いきなりゴールかと腰を浮かした獰猛なアタックでした。
11分に敵陣で奪ったのは、右サイドに定着したカスターニュ。イヴ・ビスマとの競り合いを制したルキッチは、右から上がったイオビを走らせました。逆サイドに入ったムニスに通っていれば決まりでしたが、ヴィカーリオが触り、こぼれ球がアンドレアス・ペレイラの足元に転がります。左足のシュートはロメロが足に当てて難を逃れました。
二次攻撃のアントニー・ロビンソンのクロスも危険なボール。ロメロが頭でクリアし、拾ったカスターニュから右のイオビにまわると、縦パスをフリーでもらったルキッチのシュートは、右に反応したヴィカーリオがかろうじてセーブしました。ファン・デ・フェンを欠いたスパーズの最終ラインは、失点を喫する前に落ち着かなければなりません。
フラムの武器は、左のウィリアンとアントニー・ロビンソン、右のイオビとカスターニュのスピーディーなサイドアタックです。24分にパペ・マタル・サールのパスをインターセプトしたアントニー・ロビンソンは、一気にギアをTOPに入れ、ボックス左を突破しました。丁寧なグラウンダーをムニスがヒールで触れば先制。しかしボールは流れ、スパーズがカウンターに転じます。
中央をドリブルで進んだソン・フンミンが左のジェームズ・マディソンに預け、リターンをもらって打ったダイレクトショットはクロスバーの上。0-0で耐えていたスパーズが決定機をつかんだのは31分でした。左から上がったウドジェが、ニアのジェームズ・マディソンへ。パリーニャに当たられる前に打ったシュートは、レノの読みを外していたのですが…。
ボールはポストをかすめ、先制はならず。その後の流れを決めるゴールが生まれたのは、42分でした。アンドレアス・ペレイラが左のアントニー・ロビンソンに展開すると、パーフェクトなアーリークロスがドラクシンの裏に走ったムニスへ。右足でトラップし、左隅に収めたワントラップボレーにヴィカーリオはノーチャンスでした。
ハーフタイムの直前という最高の時間帯に1-0としたホームチームは、後半立ち上がりの49分に追加点をゲットします。右サイドのイオビにパスを出したルキッチは、外からオーバーラップしたカスターニュに渡ったのを見て、ニアに走り込みました。SBの狙いはファーのムニスか、その外にいたウィリアンか。強引な高速クロスはルキッチの膝に当たり、左隅に飛び込みました。
いきなりボールが目の前に来て、左足を少し上げただけだったルキッチは、照れくさそうな表情で今季プレミアリーグ初ゴールを喜んでいます。60分、イオビの縦パスでボックス右に抜け出したカスターニュは、ウィリアンには通せないと察してシュートに切り替えたのでしょうか。ヴィカーリオが足でブロックしますが、フラムの3点めは直後のCKで決まりました。
中央に上がったボールに競り勝ったのはパリーニャ。足元に来たボールを左に持ち出したバッシーのシュートがポストに当たると、こぼれ球に先着したムニスがドラグシンに蹴られながらも押し込みました。ホイビュルク、ベンタンクール、ヴェルナーを投入してから8本を放ったスパーズは、ここぞというチャンスで枠に収められず、3-0のままでタイムアップを迎えています。
3発快勝のロンドンダービーは、ビッグ6の足をすくう3度めのアップセット。最初の2ゴールを生んだのは両サイドのフルバックでした。ティモシー・カスターニュとアントニー・ロビンソン。左サイドのアントニー・ロビンソンはチーム最多の6アシストを記録しており、ビッグクラブでいい監督と出会えれば、ロバートソンのようになれるのではないでしょうか。
2022-23シーズンにTOP10フィニッシュを果たしたマルコ・シウヴァは、10位ニューカッスルに2ポイント差に迫りました。一方、敗れたスパーズはヴィラをかわせず、2ポイント差の5位。ファン・デ・フェンを欠くと4勝1分5敗で失点19と苦しんでおり、レギュラー不在の最終ラインの安定化はクリアすべき課題のひとつとなっています。
リヴァプール戦とマン・シティ戦を残しているフラムは、ロンドンのアーセナルをサポートするのか。リヴァプール戦を終えているスパーズは、ノースロンドンダービーとマン・シティ戦でクロップ監督を助けるのか。優勝争いに影響を与える両者の戦いぶりに注目しましょう。(アントニー・ロビンソン 写真著作者/Hossein Zohrevand)
自陣右サイドにいたイオビがインターセプトし、すかさず前線のアンドレアス・ペレイラに預けると、右に流したボールに走り込んだムニョスが逆サイドを狙います。ロメロがブロックしたボールを、ダイレクトで叩いたのはアンドレアス・ペレイラ。ドラグシンが足に当ててCKに逃れましたが、いきなりゴールかと腰を浮かした獰猛なアタックでした。
11分に敵陣で奪ったのは、右サイドに定着したカスターニュ。イヴ・ビスマとの競り合いを制したルキッチは、右から上がったイオビを走らせました。逆サイドに入ったムニスに通っていれば決まりでしたが、ヴィカーリオが触り、こぼれ球がアンドレアス・ペレイラの足元に転がります。左足のシュートはロメロが足に当てて難を逃れました。
二次攻撃のアントニー・ロビンソンのクロスも危険なボール。ロメロが頭でクリアし、拾ったカスターニュから右のイオビにまわると、縦パスをフリーでもらったルキッチのシュートは、右に反応したヴィカーリオがかろうじてセーブしました。ファン・デ・フェンを欠いたスパーズの最終ラインは、失点を喫する前に落ち着かなければなりません。
フラムの武器は、左のウィリアンとアントニー・ロビンソン、右のイオビとカスターニュのスピーディーなサイドアタックです。24分にパペ・マタル・サールのパスをインターセプトしたアントニー・ロビンソンは、一気にギアをTOPに入れ、ボックス左を突破しました。丁寧なグラウンダーをムニスがヒールで触れば先制。しかしボールは流れ、スパーズがカウンターに転じます。
中央をドリブルで進んだソン・フンミンが左のジェームズ・マディソンに預け、リターンをもらって打ったダイレクトショットはクロスバーの上。0-0で耐えていたスパーズが決定機をつかんだのは31分でした。左から上がったウドジェが、ニアのジェームズ・マディソンへ。パリーニャに当たられる前に打ったシュートは、レノの読みを外していたのですが…。
ボールはポストをかすめ、先制はならず。その後の流れを決めるゴールが生まれたのは、42分でした。アンドレアス・ペレイラが左のアントニー・ロビンソンに展開すると、パーフェクトなアーリークロスがドラクシンの裏に走ったムニスへ。右足でトラップし、左隅に収めたワントラップボレーにヴィカーリオはノーチャンスでした。
ハーフタイムの直前という最高の時間帯に1-0としたホームチームは、後半立ち上がりの49分に追加点をゲットします。右サイドのイオビにパスを出したルキッチは、外からオーバーラップしたカスターニュに渡ったのを見て、ニアに走り込みました。SBの狙いはファーのムニスか、その外にいたウィリアンか。強引な高速クロスはルキッチの膝に当たり、左隅に飛び込みました。
いきなりボールが目の前に来て、左足を少し上げただけだったルキッチは、照れくさそうな表情で今季プレミアリーグ初ゴールを喜んでいます。60分、イオビの縦パスでボックス右に抜け出したカスターニュは、ウィリアンには通せないと察してシュートに切り替えたのでしょうか。ヴィカーリオが足でブロックしますが、フラムの3点めは直後のCKで決まりました。
中央に上がったボールに競り勝ったのはパリーニャ。足元に来たボールを左に持ち出したバッシーのシュートがポストに当たると、こぼれ球に先着したムニスがドラグシンに蹴られながらも押し込みました。ホイビュルク、ベンタンクール、ヴェルナーを投入してから8本を放ったスパーズは、ここぞというチャンスで枠に収められず、3-0のままでタイムアップを迎えています。
3発快勝のロンドンダービーは、ビッグ6の足をすくう3度めのアップセット。最初の2ゴールを生んだのは両サイドのフルバックでした。ティモシー・カスターニュとアントニー・ロビンソン。左サイドのアントニー・ロビンソンはチーム最多の6アシストを記録しており、ビッグクラブでいい監督と出会えれば、ロバートソンのようになれるのではないでしょうか。
2022-23シーズンにTOP10フィニッシュを果たしたマルコ・シウヴァは、10位ニューカッスルに2ポイント差に迫りました。一方、敗れたスパーズはヴィラをかわせず、2ポイント差の5位。ファン・デ・フェンを欠くと4勝1分5敗で失点19と苦しんでおり、レギュラー不在の最終ラインの安定化はクリアすべき課題のひとつとなっています。
リヴァプール戦とマン・シティ戦を残しているフラムは、ロンドンのアーセナルをサポートするのか。リヴァプール戦を終えているスパーズは、ノースロンドンダービーとマン・シティ戦でクロップ監督を助けるのか。優勝争いに影響を与える両者の戦いぶりに注目しましょう。(アントニー・ロビンソン 写真著作者/Hossein Zohrevand)
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