イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Brighton】決勝ゴールはサラー!シュート30本のリヴァプールがブライトンに2-1快勝!

FAカップでマンチェスター・ユナイテッドに敗れたリヴァプールは、カラバオカップを制しており、プレミアリーグとELで勝てば3冠達成。ユルゲン・クロップのラストシーズンとなれば、選手もスタッフもモチベーションが高まっているはずです。30節は、アンフィールドでブライトン。デ・ゼルビのチームは負傷者続出で、レッズの猛攻を完封できるとは思えません。

アリソンとアーノルドを欠いたチームは、早い時間にリードして逃げ切りを図りたいところです。GKケレハー、DFブラッドリー、クアンサー、ファン・ダイク、ジョー・ゴメス、MF遠藤航、マック・アリスター、ショボスライ、FWサラー、ダルウィン・ヌニェス、ルイス・ディアス。開始2分、左から持ち込んだアディングラが先制ゴールを生み出しました。

中央に出したラストパスにショボスライが触り、こぼれたボールをファン・ダイクとヤクブ・モデルが競り合うと、後ろにいたウェルベックの素晴らしい一撃が右隅に突き刺さりました。失点などなかったかのように、攻め始めたリヴァプール。5分に左に出たショボスライがファーにクロスを送ると、エストゥピニャンに腕を取られたダルウィン・ヌニェスが転倒しました。

ジャッジはゴールキックで、アンフィールドは盛大なブーイング。9分のクアンサーの浮き球で、右サイドを上がったブラッドリーが並走していたサラーに預けると、ファーを狙ったシュートはポストの外を抜けていきます。12分、マック・アリスターのミドルはクロスバーの上。敵陣で奪った17分のアタックは、10番のパスで中に入ったサラーが連打をブロックされました。

ブラッドリーがボックスに斬り込んだのは19分。ショートパスに左足を合わせたサラーのダイレクトショットは、右に外れました。前線からのプレスで、ショートカウンターを狙うブライトン。ジョー・ゴメスはしばしば偽SBとしてセンターをサポートし、遠藤航はポジションを下げてCBのパスコースを増やしています。

27分、右からのCKのクリアをサラーが頭で前に送ると、フェルトマンが触ったボールがゴールの左に浮き上がりました。詰めたのは、抜け目ないルイス・ディアス。右足のスライディングボレーは、今季プレミアリーグで7発めです。31分に左サイドのアディングラが斜めのパスでウェルベックを走らせると、追いついた遠藤航がコースを切り、左からのシュートはニアに外れました。

ダルウィン・ヌニェスが泥くさいプレイでスタンドを沸かせたのは37分。ボックスの右脇でキープしたサラーが、内側から追い越してきたブラッドリーを使うと、浮き球をニアで競ったストライカーが倒れ込みながらこぼれ球にタッチ。打ってくると思わなかったGKフェルブルッケンが足に当てたのは、幸運というしかありません。

サラーとルイス・ディアスが中央に絞ってくるレッズは、青と白のストライプの密集を突破できず、前半は1-1のままで終わりました。ポゼッションは57%対42%、シュート数14対3、オンターゲット3対1。後半の立ち上がりも、ボックスの手前にレッズのアタッカ―が集まっています。49分のルイス・ディアスのミドルは、右に切れていきました。

53分の波状攻撃から左のジョー・ゴメスが鋭いクロスを入れると、マック・アリスターのヘッドは惜しくも右ポストの外。前線の持ちすぎが目立つようになったレッズに対して、ブライトンはサイドを攻めるシーンが増えています。63分に右から放ったショボスライのロングシュートは、左のポストすれすれを抜けていきました。

1分後、左からドリブルで上がったショボスライが外にいたダルウィン・ヌニェスにパスを通すと、最初のシュートをブロックされた9番は2発めもGKにセーブされました。レッズの勝ち越しゴールは、この直後です。65分に右から上がったのはショボスライ。ボックス右手前でパスを受けたマック・アリスターが、前にいたサラーに完璧なスルーパスを通しました。

フリーでトラップしたエースが、左足でGKの脇を抜いて2-1。71分にサラーの超絶スルーパスで左から裏に出たルイス・ディアスは、GKに当ててねじ込んだゴールをオフサイドとジャッジされました。CKのクリアから、ルイス・ディアスがカウンターを仕掛けたのは75分。左から上がったサラーのシュートは、フェルブルッケンの正面です。

82分、右からのCKルイス・ダンクが頭で合わせると、前にいたウェルベックは触れず、ケレハーが懐に収めました。ここでダルウィン・ヌニェスが下がり、右ウイングにエリオット。サラーはセンターにポジションを移しています。ルイス・ディアスが自陣で奪われた86分のピンチは、フェルトマンのラストパスを受けたララナのシュートが左に流れていきました。

89分、コーディー・ガクポに後を譲ったルイス・ディアスに、サポーターは惜しみない拍手を送っています。マック・アリスターのパスで右サイドを突破したエリオットは、グラウンダーをDFに当ててしまいますが、こぼれ球がサラーの足元に届きました。右足のシュートは、フェルブルッケンが右に飛んでセーブ。追加タイムは6分です。

94分、ショボスライに代わってフラーフェンベルフ。左サイドを執拗に攻めるブライトンはチャンスを創れず、レッズがリードをキープしてタイムアップを迎えました。シュート数は30対8、オンターゲット8対3、ビッグチャンスは4対0。プレミアリーグ制覇をめざす強者が完勝という表現に、違和感はないでしょう。

MVPは、決勝ゴールをアシストしたマック・アリスターでしょう。素晴らしいパスワークで右サイドを活性化した10番は、シュート5本、チャンスメイク5回、パス成功率92%という数字を残しています。2ゴールに絡んだサラーはヒーローですが、シュート12本&ビッグチャンスミス2回。もう1発、決めてくれていれば、もっとラクに勝てた一戦でした。

勝ち点を67に伸ばしたリヴァプールは、マン・シティVSアーセナルがドローとなれば、1ヵ月ぶりに首位に復帰します。過去2シーズンのラスト9試合は、いずれも7勝2分。今季も最後まで負けずに駆け抜ければ、指揮官は有終の美を飾れるのではないでしょうか。カーティス・ジョーンズ、ロバートソン、ジョッタ、アーノルドはもうすぐ復帰する予定です。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す