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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Aston Villa×Chelsea】最後の決定機を活かせず…2-0から追いついたチェルシー、無念のドロー!

2試合消化が少ないスパーズに、6ポイント差でリードしているアストン・ヴィラ。1試合消化が多いマンチェスター・ユナイテッドを、6ポイント差で追うチェルシー。ヴィラパークで開催されたプレミアリーグ35節の注目カードは、TOP4に食い込みたいホームチームもEL出場権をめざすアウェイチームも、3ポイントを積み上げたい一戦です。

ウナイ・エメリ監督は、好調のモーガン・ロジャースとレオン・ベイリーをサイドに配し、ククレジャとトレヴォ・チャロバーを押し込もうとしています。対するポチェッティーノ監督は、ニコラス・ジャクソンの後ろにノニ・マドゥエケ、コール・パルマー、ムドリク。シーズンアウトとなったエンソ・フェルナンデスの代役は、キャプテンのコナー・ギャラガ―です。

キックオフから4分、ヴィラがいきなり先制。パウ・トーレスの縦パスでボックス左に入ったディーニュが折り返すと、ニアで空いていたマッギンのダイレクトショットはミスキックでしたが、右にいたククレジャに当たってコースが変わりました。リードしたヴィラは、8分にもきわどいチャンスを創っています。

ディーニュの斜めのパスで、ボックスに入ったモーガン・ロジャースは巧みなタッチでニアにリターン。走り込んだディーニュが右足でニアに放ったシュートは、ポストの外からサイドネットです。チェルシーの最初のシュートは、19分のカウンター。左に出たニコラス・ジャクソンの縦パスを受け、カットインしたムドリクのシュートはGKの頭上を越えていきました。

24分のカイセドのミドルは、エミ・マルティネスの正面。直後、ティーレマンスが左足の付け根を押さえてピッチに倒れ込むと、守護神もハムストリングの応急処置を施されてます。MFはリタイアとなり、ムサ・ディアビが前線へ。34分にカイセドのパスでククレジャがボックス左を突破すると、完璧なクロスを叩いたニコラス・ジャクソンのヘッドは右のポストにヒットしました。

36分、右から速攻を仕掛けたのはムサ・ディアビ。中央のモーガン・ロジャースを経由して左につながり、オリー・ワトキンスの強烈なシュートはペトロヴィッチのビッグセーブに阻まれました。追加点は42分、マッティ・キャッシュのパスが左のモーガン・ロジャースへ。トレヴォ・チャロバーの股間を通したクレバーな一撃は、ニアポストをかすめてネットを揺らしました。

前半は2-0、シュート数は5対8、しかしオンターゲットは3対1。アーセナルを0-2で下したチームが、5-0で惨敗したチームをリードしています。エミ・マルティネスはプレー続行不可能となり、ハーフタイムにオルセンにチェンジ。後半が始まり、チェルシーのチャンスは52分。右サイドでディーニュをかわし、カットインしたノニ・マドゥエケの一撃はファーポストの外です。

59分、右からのCKをファーのチアゴ・シウヴァが頭で合わせると、ニアにいたマッティ・キャッシュが必死にクリア。ようやく決めたのは62分、起点となったのは敵陣ボックス脇でドゥグラス・ルイスから奪ったコナー・ギャラガーでした。こぼれ球を拾ったコール・パルマーがニアに転がすと、キャプテンが落としたボールをノニ・マドゥエケが左隅に流し込みました。

65分のコール・パルマーのFKは、右にアウト。ククレジャのグラウンダーをカットされた72分、モーガン・ロジャースから奪い返したニコラス・ジャクソンがボックス右に浮かすと、ノニ・マドゥエケがニアに送ったボールはオルセンが腕に当てています。必死に攻め続けたチェルシーが追いついたのは、81分です。

右サイドのノニ・マドゥエケが脇にいたコナー・ギャラガーに預けると、ボックス手前から放った左足のコントロールショットはパーフェクト。オルセンの右手は届かず、ボールはゴールの左上に吸い込まれました。ポチェッティーノ監督がようやく動いたのは90分。ムドリクとチアゴ・シウヴァに代わって入ったのは、カサディとディサシです。

2-2の激戦の追加タイムは7分。94分、ジエゴ・カルロスのミスキックをカットしたコール・パルマーが2人をかわしてGKオルセンの前に出ますが、左足のシュートはGKが足に当てて逆転を許さず。直後のCKから、バディアシルのクロスをディサシが押し込んだシーンは、VARがバディアシルのファールを指摘しています。

2-2ドローは、両者ともに納得しがたい結末です。タイムアップの笛が鳴ってからもレフェリーに抗議していたノニ・マドゥエケとバディシルは、イエローカードを突き付けられています。ポゼッション71%、シュート数9対21とヴィラを圧倒したチェルシーに足りなかったのは、ボックス脇を崩すアイデアとフィニッシュの精度でしょう。

残り3試合となったヴィラは、アーセナル、チェルシー、リヴァプール、マン・シティを残しているスパーズが2つ負けてくれれば、2勝1敗でTOP4確定。6位との差を詰められなかったチェルシーは、ひたすら勝ち続けるしかありません。大詰めのプレミアリーグは、CLとELの出場権争いもヒートアップしています。


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