2024.05.13 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【MAN.UTD×Arsenal】カゼミーロ痛恨…トロサールの1発を守り切ったアーセナル、勝負は最終節!
予想通り、首位を争うチームに勝てるとは思えないメンバーです。プレミアリーグ37節、マンチェスター・ユナイテッドVSアーセナル。ホイルンドの後ろにガルナチョ、マクトミネイ、アマド・ディアロ、中盤センターはアムラバトとメイヌー。最終ラインはダロト、カゼミーロ、ジョニー・エヴァンス、ワン=ビサカです。
対するガナーズは、負傷で出場が危ぶまれていたサカと冨安健洋がスタメンに入っています。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、冨安健洋、MFトーマス、デクラン・ライス、ウーデゴーア、FWサカ、カイ・ハヴェルツ、トロサール。どんな展開になっても、冴えない結果だったとしても、静かに受け入れようと腹を括るしかありません。
キックオフから右サイドを攻めるアーセナル。デクラン・ライスがニアに入れた2分のCKは、何とかクリアしました。3分のスローインから、トーマスがボックス右のウーデゴーアに預けると、ヒールパスを受けたサカのシュートはオナナの正面でした。ホームチームの決定機は5分。縦のボールをカットしたサリバがトーマスにパスを通すと、詰めて奪ったのはマクトミネイです。
ボックス手前でラストパスを受けたホイルンドは、スリップして打ち上げてしまいました。さらに7分、ロングフィードのクリアを拾ったガルナチョが左からカットイン。シュートのこぼれ球をワン=ビサカがアマド・ディアロにつなぎ、再度ガルナチョにパスが通ると、中央からの一撃はガブリエウの足に当たったようです。
9分のCKに競り勝ったガブリエウのヘッドは、クロスバー越え。ロングフィードを効果的に使うマン・ユナイテッドに対して、アーセナルは自陣に引く時間が増えています。16分のダロトのミドルは、ラヤの頭上にアウト。ウーデゴーアは、いつになく周囲と合わないパスが目立っています。アーセナルの先制は20分。きっかけはオナナのキックをカットしたベン・ホワイトでした。
縦の浮き球をキープしたのは、SBの背後に移動したカイ・ハヴェルツ。オフサイドを取れなかったのは、GKが蹴った後にカゼミーロがゆっくり上がっていたからです。ボックス右に入った29番が中央に速いグラウンダーを通すと、フリーのトロサールが右足で押し込みました。0-1となった28分、カウンターの起点は右から中央に持ち込んだブカヨ・サカです。
左からドリブルで上がったデクラン・ライスが、ボックス手前で後ろに残すヒールパス。走り込んだ冨安健洋の強烈なダイレクトショットは、ジョニー・エヴァンスがブロックしています。30分からのマン・ユナイテッドの波状攻撃は、中央でシュートコースを作れず、32分のマクトミネイのミドルは右に切れていきました。
オナナのキックからマクトミネイ、アマド・ディアロとつながった37分の速攻は、かわされかけた冨安が粘り強く追って、ボックスの入り口でカット。43分には、アマド・ディアロのサイドチェンジが左のガルナチョに通り、ベン・ホワイトをかわした17番がニアに速いボールを入れますが、読んでいたラヤが弾き出しました。
前半のポゼッションは55%対45%、シュートは8対5、しかしオンターゲットは0対2。押しているマンチェスター・ユナイテッドに足りないのは、味方のシュートコースを作る動きです。後半のポゼッションもホームチーム。しかしサイドで優位に立っても、中央へのボールをことごとくカットされています。
サカが右から仕掛けたのは55分。ボックス右で短いパスを受けたベン・ホワイトが中に転がすと、デクラン・ライスのダイレクトはワン=ビサカがブロックしました。こぼれ球が左のトロサールにつながり、グラウンダーをもらったサカは打てず。マン・ユナイテッドの最終ラインは集中できています。
アマド・ディアロのサイドチェンジが、ボックス左脇のガルナチョに届いたのは61分。ベン・ホワイトをかわしてフリーになった17番は、右隅を狙ったコントロールショットをミスしてしまいました。いつもより下がりがちなアーセナルの4-4-2。奪った後、前線に出すボールはカイ・ハヴェルツに通らず、攻め返される時間が続いています。
64分、左からドリブルで上がったのはトロサール。ワン=ビサカをかわして中央にボールを入れると、カイ・ハヴェルツがウーデゴーアに流し、中に持った8番の左足シュートはオナナがキャッチしました。アルテタ監督が動いたのは66分、トロサールに代わって入ったのはマルティネッリ。2分後、カゼミーロが右から放ったロングシュートはラヤの正面です。
69分、アマド・ディアロがピッチに座り込んでしまい、アントニーにチェンジ。72分に中央の冨安へのパスをインターセプトしたアントニーは、ドリブルで持ち込んで打った左足ミドルがミスキックです。75分にジョニー・エヴァンスが下がり、カンブワラ。77分のホームチームの速攻は、マクトミネイのラストパスを左で受けたガルナチョがニアに外しました。
アーセナルの久々の決定機は78分。ウーデゴーアの縦パスから、左サイドを突破したマルティネッリがカットインから右足を振り抜くと、オナナが左手で上に弾き出すビッグセーブでCKに逃れました。右サイドで勝負した際にアムラバトと絡んだサカは、82分に足を引きずりながらベンチへ。代役はガブリエウ・ジェズスです。
83分、ウーデゴーアのCKをワン・ビサカが頭に当てると、ゴールに向かったボールはオナナがセーブ。直後のデクラン・ライスの決定的なミドルも、今季プレミアリーグでセーブ率No.1の守護神がぎりぎりで左に弾き出しました。残り5分を切り、チャントが鳴り響く雨のオールド・トラフォード。テン・ハフ監督は88分に3枚代えを敢行しています。
アムラバト、ワン=ビサカ、ホイルンドが下がり、エリクセン、フォーソン、ウィートリー。89分にウーデゴーアがボックス右に転がすと、デクラン・ライスの折り返しはマルティネッリの手前でエリクセンが触り、カンブワラが必死のクリアで追加点を回避しました。追加タイムは6分。ガルナチョが93分に打ったミドルは、左に逸れていきました。
最後の放り込みはラヤがすべて押さえ、今季プレミアリーグで16回めのクリーンシート。シュート数は14対11でマンチェスター・ユナイテッドが上回っていたのですが、オンターゲットはカゼミーロとアントニーが遠めから狙った2本のみで、17本のクロスのうち味方に合ったのは1本だけでした。
アーセナルの苦戦の要因は、プレスに手こずり前線に効果的なボールを出せなかったこと、ベン・ホワイトがガルナチョに振り回されたこと、攻撃が右サイド偏重で左は個人技に依存したことでしょう。苦しい展開になっただけに、デュエル全勝のサリバの守備と、オフサイドをかいくぐったカイ・ハヴェルツのクレバーなプレイが際立ちます。
ラインを上げなかったカゼミーロは、背後に入ってきたトロサールへのコースを切る動きもありませんでした。本職のCBなら、オフサイドかニアに戻ってのクリアのいずれかは取っていたでしょう。主力を大量に欠いた一戦は、ガルナチョ&アマド・ディアロの仕掛けやオナナのビッグセーブ連発など、それなりに見せ場はあり、優勝候補相手に健闘したと受け止めるべきでしょう。
暫定首位のアーセナルがやるべきことはひとつ。最終節のエヴァートン戦に勝ち、ロンドンのライバルたちの奮闘を祈るのみです。敗れたマン・ユナイテッドは、水曜日のニューカッスル戦を落とせば、8位以下がほぼ確定となります。「ファーガソンが来る前は、もっとひどいシーズンもあったなぁ」と独りごつブルーマンデー。厳しいシーズンが、ようやく終わろうとしています。
対するガナーズは、負傷で出場が危ぶまれていたサカと冨安健洋がスタメンに入っています。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、冨安健洋、MFトーマス、デクラン・ライス、ウーデゴーア、FWサカ、カイ・ハヴェルツ、トロサール。どんな展開になっても、冴えない結果だったとしても、静かに受け入れようと腹を括るしかありません。
キックオフから右サイドを攻めるアーセナル。デクラン・ライスがニアに入れた2分のCKは、何とかクリアしました。3分のスローインから、トーマスがボックス右のウーデゴーアに預けると、ヒールパスを受けたサカのシュートはオナナの正面でした。ホームチームの決定機は5分。縦のボールをカットしたサリバがトーマスにパスを通すと、詰めて奪ったのはマクトミネイです。
ボックス手前でラストパスを受けたホイルンドは、スリップして打ち上げてしまいました。さらに7分、ロングフィードのクリアを拾ったガルナチョが左からカットイン。シュートのこぼれ球をワン=ビサカがアマド・ディアロにつなぎ、再度ガルナチョにパスが通ると、中央からの一撃はガブリエウの足に当たったようです。
9分のCKに競り勝ったガブリエウのヘッドは、クロスバー越え。ロングフィードを効果的に使うマン・ユナイテッドに対して、アーセナルは自陣に引く時間が増えています。16分のダロトのミドルは、ラヤの頭上にアウト。ウーデゴーアは、いつになく周囲と合わないパスが目立っています。アーセナルの先制は20分。きっかけはオナナのキックをカットしたベン・ホワイトでした。
縦の浮き球をキープしたのは、SBの背後に移動したカイ・ハヴェルツ。オフサイドを取れなかったのは、GKが蹴った後にカゼミーロがゆっくり上がっていたからです。ボックス右に入った29番が中央に速いグラウンダーを通すと、フリーのトロサールが右足で押し込みました。0-1となった28分、カウンターの起点は右から中央に持ち込んだブカヨ・サカです。
左からドリブルで上がったデクラン・ライスが、ボックス手前で後ろに残すヒールパス。走り込んだ冨安健洋の強烈なダイレクトショットは、ジョニー・エヴァンスがブロックしています。30分からのマン・ユナイテッドの波状攻撃は、中央でシュートコースを作れず、32分のマクトミネイのミドルは右に切れていきました。
オナナのキックからマクトミネイ、アマド・ディアロとつながった37分の速攻は、かわされかけた冨安が粘り強く追って、ボックスの入り口でカット。43分には、アマド・ディアロのサイドチェンジが左のガルナチョに通り、ベン・ホワイトをかわした17番がニアに速いボールを入れますが、読んでいたラヤが弾き出しました。
前半のポゼッションは55%対45%、シュートは8対5、しかしオンターゲットは0対2。押しているマンチェスター・ユナイテッドに足りないのは、味方のシュートコースを作る動きです。後半のポゼッションもホームチーム。しかしサイドで優位に立っても、中央へのボールをことごとくカットされています。
サカが右から仕掛けたのは55分。ボックス右で短いパスを受けたベン・ホワイトが中に転がすと、デクラン・ライスのダイレクトはワン=ビサカがブロックしました。こぼれ球が左のトロサールにつながり、グラウンダーをもらったサカは打てず。マン・ユナイテッドの最終ラインは集中できています。
アマド・ディアロのサイドチェンジが、ボックス左脇のガルナチョに届いたのは61分。ベン・ホワイトをかわしてフリーになった17番は、右隅を狙ったコントロールショットをミスしてしまいました。いつもより下がりがちなアーセナルの4-4-2。奪った後、前線に出すボールはカイ・ハヴェルツに通らず、攻め返される時間が続いています。
64分、左からドリブルで上がったのはトロサール。ワン=ビサカをかわして中央にボールを入れると、カイ・ハヴェルツがウーデゴーアに流し、中に持った8番の左足シュートはオナナがキャッチしました。アルテタ監督が動いたのは66分、トロサールに代わって入ったのはマルティネッリ。2分後、カゼミーロが右から放ったロングシュートはラヤの正面です。
69分、アマド・ディアロがピッチに座り込んでしまい、アントニーにチェンジ。72分に中央の冨安へのパスをインターセプトしたアントニーは、ドリブルで持ち込んで打った左足ミドルがミスキックです。75分にジョニー・エヴァンスが下がり、カンブワラ。77分のホームチームの速攻は、マクトミネイのラストパスを左で受けたガルナチョがニアに外しました。
アーセナルの久々の決定機は78分。ウーデゴーアの縦パスから、左サイドを突破したマルティネッリがカットインから右足を振り抜くと、オナナが左手で上に弾き出すビッグセーブでCKに逃れました。右サイドで勝負した際にアムラバトと絡んだサカは、82分に足を引きずりながらベンチへ。代役はガブリエウ・ジェズスです。
83分、ウーデゴーアのCKをワン・ビサカが頭に当てると、ゴールに向かったボールはオナナがセーブ。直後のデクラン・ライスの決定的なミドルも、今季プレミアリーグでセーブ率No.1の守護神がぎりぎりで左に弾き出しました。残り5分を切り、チャントが鳴り響く雨のオールド・トラフォード。テン・ハフ監督は88分に3枚代えを敢行しています。
アムラバト、ワン=ビサカ、ホイルンドが下がり、エリクセン、フォーソン、ウィートリー。89分にウーデゴーアがボックス右に転がすと、デクラン・ライスの折り返しはマルティネッリの手前でエリクセンが触り、カンブワラが必死のクリアで追加点を回避しました。追加タイムは6分。ガルナチョが93分に打ったミドルは、左に逸れていきました。
最後の放り込みはラヤがすべて押さえ、今季プレミアリーグで16回めのクリーンシート。シュート数は14対11でマンチェスター・ユナイテッドが上回っていたのですが、オンターゲットはカゼミーロとアントニーが遠めから狙った2本のみで、17本のクロスのうち味方に合ったのは1本だけでした。
アーセナルの苦戦の要因は、プレスに手こずり前線に効果的なボールを出せなかったこと、ベン・ホワイトがガルナチョに振り回されたこと、攻撃が右サイド偏重で左は個人技に依存したことでしょう。苦しい展開になっただけに、デュエル全勝のサリバの守備と、オフサイドをかいくぐったカイ・ハヴェルツのクレバーなプレイが際立ちます。
ラインを上げなかったカゼミーロは、背後に入ってきたトロサールへのコースを切る動きもありませんでした。本職のCBなら、オフサイドかニアに戻ってのクリアのいずれかは取っていたでしょう。主力を大量に欠いた一戦は、ガルナチョ&アマド・ディアロの仕掛けやオナナのビッグセーブ連発など、それなりに見せ場はあり、優勝候補相手に健闘したと受け止めるべきでしょう。
暫定首位のアーセナルがやるべきことはひとつ。最終節のエヴァートン戦に勝ち、ロンドンのライバルたちの奮闘を祈るのみです。敗れたマン・ユナイテッドは、水曜日のニューカッスル戦を落とせば、8位以下がほぼ確定となります。「ファーガソンが来る前は、もっとひどいシーズンもあったなぁ」と独りごつブルーマンデー。厳しいシーズンが、ようやく終わろうとしています。
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