2024.05.20 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Arsenal×Everton】笑顔なき決勝ゴール。アーセナル、1歩及ばず。
プレミアリーグ37試合27勝5分5敗。2位アーセナルがやるべきは、エヴァートンに勝ち切ることだけです。アルテタ監督の11人は、ベストメンバーといいたいところですが、ブカヨ・サカが負傷欠場。ウイングはトロサールとマルティネッリです。いよいよキックオフ。エティハドの展開を気にしながらの観戦は、最終節まで優勝を争うクラブのサポーターの特権です。
あらためて、先発メンバーを確認しておきましょう。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、冨安健洋、MFトーマス、デクラン・ライス、ウーデゴーア、FWトロサール、カイ・ハヴェルツ、マルティネッリ。右サイドに出たウーデゴーアのパスで、マルティネッリがボックス右に出た4分のチャンスは、クロスのこぼれ球に走り込んだ冨安がブロックされています。
波状攻撃を続けるアーセナル。6分にゴールライン際に入ったウーデゴーアがデクラン・ライスに戻すと、ファーに上がったクロスを叩いた冨安のヘッドは右に逸れていきました。12分には、ブランスウェイトが右に出したサイドチェンジを、ボックス内のカイ・ハヴェルツがカット。キャプテンがデクラン・ライスに落とすと、左足のシュートはピックフォードがキャッチしました。
ウーデゴーアがゴール左に浮かしたのは14分。トロサールの左足ボレーはコールマンに当たり、ピックフォードが外に掻き出しています。16分にベン・ホワイトの縦パスがマルティネッリに通り、ブランスウェイトを抜いて放った一撃は守護神が素晴らしい反応でセーブ。1分後、カルヴァート=ルーウィンのFKは壁に阻まれました。
開始早々のフォーデンのゴールを知ったエミレーツのスタンドは、ライバルが2点リードしているという報を受け取ったのでしょう。時折「アーセナル!アーセナル」のチャントが聞こえてくるものの、弛緩した空気が漂っています。32分に左サイドを上がったグイェが前線のカルヴァート=ルーウィンに斜めのパスを通すと、ボックス左からのシュートはポストにヒットしました。
39分、左からのFKを直接狙ったのはグイェ。壁に入ったデクラン・ライスに当たったボールはラヤの逆を突き、右隅に吸い込まれました。リードされたアーセナルは、すかさず43分に追いつきます。ボックスの右脇に出たウーデゴーアが右足で折り返すと、ボックスの入り口にいた冨安の鋭いダイレクトショットがゴール左に突き刺さりました。
前半終了間際の大歓声は、エティハドからの朗報のようです。ハイテンションになったエミレーツ。しかしアーセナルの選手たちがやるべきは、目の前のエヴァートンに勝ち切ることだけです。追加タイム6分、ウーデゴーアのパスを直接叩いたトーマスは、枠に収められず。前半は1-1、シュート数は12対4とアーセナルが大きく上回っています。
後半も主導権はアーセナル。48分にマルティネッリが右からクロスを入れると、カイ・ハヴェルツのヘッドは左に外れました。54分にドゥクレに肩を引っ張られて倒れたガブリエウは、しばらく痛みに耐えながらプレイしていたのですが、56分にピッチに寝転んでしまいました。アルテタ監督に呼ばれたのはジンチェンコ。冨安がCBにまわるようです。
エティハドが3-1になったと聞いたグーナーたちは、険しい表情で立ち尽くしています。63分のカルヴァート=ルーウィンの強烈なミドルは、ラヤがダイビングキャッチ。右からアグレッシブに仕掛けるマルティネッリは、クロスが味方に通りません。65分にCKのクリアを足元に収めたデクラン・ライスは、左隅を狙ったシュートが浮いてしまいました。
マルティネッリが縦にいかず、切り返しから左足で浮かしたのは67分。カイ・ハヴェルツのヘッドは、左のポストに阻まれました。69分にトーマスとベン・ホワイトがアウト。代わって入ったのは、復活を期すスミス・ロウと開幕戦以来のティンバーです。デクラン・ライスの縦のスルーパスで、トロサールが左から抜けたのは72分。ニアに入ったウーデゴーアはフリーです。
左足のシュートは、コースを塞ごうと倒れたピックフォードの内腿にヒット。詰めたスミス・ロウもブロックされてしまいました。78分、トロサールに代わってジェズス。83分、マルティネッリの高速クロスがファーのスミス・ロウへ。右足で叩きつけたボレーはクロスバーにヒットし、スコアは動きません。
86分のCKの二次攻撃で、左からカットインしたジェズスの一撃は、ブランスウェイトが頭でクリア。アシュリー・ヤングが横に出したパスをジェズスがさらったのは、89分でした。右からスプリントしたウーデゴーアがピックフォードと1対1。ミスキックが左に流れ、詰めていたカイ・ハヴェルツが左足でネットに突き刺しました。
96分に中に斬り込んだマルティネッリのシュートが枠を越えると、間もなくタイムアップ。最後までトロフィーを視界に捉えた素晴らしいシーズンが終わりました。決勝ゴールを蹴り込んだ後、笑顔がなかったカイ・ハヴェルツは、結末をわかっていたのでしょう。ピッチに座り込んで涙を浮かべています。
笑顔なきミケル・アルテタ、無表情のデクラン・ライス、唇をかみしめる冨安健洋。決勝戦で敗れたかのような沈痛な空気漂うピッチには、退団が決まったモハメド・エルネニーとスタンドから見守ったブカヨ・サカの姿もあります。マイクを差し出され、グーナーに謝意を述べるキャプテンの表情には悔しさがにじみ出ています。
暮れゆくエミレーツで、スタッフや家族と語らう指揮官と選手たちは、少しずつ気持ちの整理がついてきたように見えます。プレミアリーグ2023-24シーズンが終わりました。スタンドに流れるスパンダー・バレエの「Gold」。ガリー・ケンプの歌詞は、彼らをねぎらうグーナーたちの心情を代弁しているようです。
君は最高だ
必ず戻ってくると聞いてうれしいよ
わかったことがある
君は不滅だ いつも信じてる
あらためて、先発メンバーを確認しておきましょう。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、冨安健洋、MFトーマス、デクラン・ライス、ウーデゴーア、FWトロサール、カイ・ハヴェルツ、マルティネッリ。右サイドに出たウーデゴーアのパスで、マルティネッリがボックス右に出た4分のチャンスは、クロスのこぼれ球に走り込んだ冨安がブロックされています。
波状攻撃を続けるアーセナル。6分にゴールライン際に入ったウーデゴーアがデクラン・ライスに戻すと、ファーに上がったクロスを叩いた冨安のヘッドは右に逸れていきました。12分には、ブランスウェイトが右に出したサイドチェンジを、ボックス内のカイ・ハヴェルツがカット。キャプテンがデクラン・ライスに落とすと、左足のシュートはピックフォードがキャッチしました。
ウーデゴーアがゴール左に浮かしたのは14分。トロサールの左足ボレーはコールマンに当たり、ピックフォードが外に掻き出しています。16分にベン・ホワイトの縦パスがマルティネッリに通り、ブランスウェイトを抜いて放った一撃は守護神が素晴らしい反応でセーブ。1分後、カルヴァート=ルーウィンのFKは壁に阻まれました。
開始早々のフォーデンのゴールを知ったエミレーツのスタンドは、ライバルが2点リードしているという報を受け取ったのでしょう。時折「アーセナル!アーセナル」のチャントが聞こえてくるものの、弛緩した空気が漂っています。32分に左サイドを上がったグイェが前線のカルヴァート=ルーウィンに斜めのパスを通すと、ボックス左からのシュートはポストにヒットしました。
39分、左からのFKを直接狙ったのはグイェ。壁に入ったデクラン・ライスに当たったボールはラヤの逆を突き、右隅に吸い込まれました。リードされたアーセナルは、すかさず43分に追いつきます。ボックスの右脇に出たウーデゴーアが右足で折り返すと、ボックスの入り口にいた冨安の鋭いダイレクトショットがゴール左に突き刺さりました。
前半終了間際の大歓声は、エティハドからの朗報のようです。ハイテンションになったエミレーツ。しかしアーセナルの選手たちがやるべきは、目の前のエヴァートンに勝ち切ることだけです。追加タイム6分、ウーデゴーアのパスを直接叩いたトーマスは、枠に収められず。前半は1-1、シュート数は12対4とアーセナルが大きく上回っています。
後半も主導権はアーセナル。48分にマルティネッリが右からクロスを入れると、カイ・ハヴェルツのヘッドは左に外れました。54分にドゥクレに肩を引っ張られて倒れたガブリエウは、しばらく痛みに耐えながらプレイしていたのですが、56分にピッチに寝転んでしまいました。アルテタ監督に呼ばれたのはジンチェンコ。冨安がCBにまわるようです。
エティハドが3-1になったと聞いたグーナーたちは、険しい表情で立ち尽くしています。63分のカルヴァート=ルーウィンの強烈なミドルは、ラヤがダイビングキャッチ。右からアグレッシブに仕掛けるマルティネッリは、クロスが味方に通りません。65分にCKのクリアを足元に収めたデクラン・ライスは、左隅を狙ったシュートが浮いてしまいました。
マルティネッリが縦にいかず、切り返しから左足で浮かしたのは67分。カイ・ハヴェルツのヘッドは、左のポストに阻まれました。69分にトーマスとベン・ホワイトがアウト。代わって入ったのは、復活を期すスミス・ロウと開幕戦以来のティンバーです。デクラン・ライスの縦のスルーパスで、トロサールが左から抜けたのは72分。ニアに入ったウーデゴーアはフリーです。
左足のシュートは、コースを塞ごうと倒れたピックフォードの内腿にヒット。詰めたスミス・ロウもブロックされてしまいました。78分、トロサールに代わってジェズス。83分、マルティネッリの高速クロスがファーのスミス・ロウへ。右足で叩きつけたボレーはクロスバーにヒットし、スコアは動きません。
86分のCKの二次攻撃で、左からカットインしたジェズスの一撃は、ブランスウェイトが頭でクリア。アシュリー・ヤングが横に出したパスをジェズスがさらったのは、89分でした。右からスプリントしたウーデゴーアがピックフォードと1対1。ミスキックが左に流れ、詰めていたカイ・ハヴェルツが左足でネットに突き刺しました。
96分に中に斬り込んだマルティネッリのシュートが枠を越えると、間もなくタイムアップ。最後までトロフィーを視界に捉えた素晴らしいシーズンが終わりました。決勝ゴールを蹴り込んだ後、笑顔がなかったカイ・ハヴェルツは、結末をわかっていたのでしょう。ピッチに座り込んで涙を浮かべています。
笑顔なきミケル・アルテタ、無表情のデクラン・ライス、唇をかみしめる冨安健洋。決勝戦で敗れたかのような沈痛な空気漂うピッチには、退団が決まったモハメド・エルネニーとスタンドから見守ったブカヨ・サカの姿もあります。マイクを差し出され、グーナーに謝意を述べるキャプテンの表情には悔しさがにじみ出ています。
暮れゆくエミレーツで、スタッフや家族と語らう指揮官と選手たちは、少しずつ気持ちの整理がついてきたように見えます。プレミアリーグ2023-24シーズンが終わりました。スタンドに流れるスパンダー・バレエの「Gold」。ガリー・ケンプの歌詞は、彼らをねぎらうグーナーたちの心情を代弁しているようです。
君は最高だ
必ず戻ってくると聞いてうれしいよ
わかったことがある
君は不滅だ いつも信じてる
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