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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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90分あたりのゴール数はリーグTOP!チェルシーが追いかけるジョン・デュランに大化けの予感…!

プロデビューはコロンビアのエンビガドで、2019年9月1日のアギラス・ドラダス戦で初ゴール。15歳8ヵ月は、史上2番めに若いゴールゲッターです。2021年のカテゴリー1で、24試合7ゴール。MLSのシカゴ・ファイアに移籍したのは2022年1月で、ジョン・デュランは18歳になったばかりでした。

最初のシーズンに27試合8ゴールという数字を残し、2023年1月にアストン・ヴィラへ。コロンビア代表での初ゴールは、プレミアリーグに参入して間もない3月で、2023キリンチャレンジカップの日本戦でした。将来が楽しみなストライカーではあったものの、コロンビアかアメリカはエリートのルートではありません。ヴィラでの最初のシーズンは、12試合ノーゴールです。

2023-24シーズンは、プレミアリーグで23試合5ゴール、ヨーロッパカンファレンスリーグで12試合3ゴール。ストライカーとしては、凡庸な数字に見えますが、チェルシーはなぜ彼に注目しているのでしょうか。プレミアリーグ35試合14ゴールのニコラス・ジャクソンを擁するチームは、シーズン20発が期待できる即戦力の点取り屋を獲ろうとしているはずです。

ジョン・デュランのスタッツを、いま一度チェックしてみると、将来大化けするのではないかと期待させる3つのポイントに気づきます。プレミアリーグの23試合のうち、先発は3試合のみで、90分あたりのゴール数は0.97。これは、ハーランドやイサクを凌ぐリーグTOPです。xGは2.03で5ゴール。敵陣の小さな綻びを見逃さないストライカーならではのスタッツといえるでしょう。

3つめのポイントは、5ゴールのうち3発がマン・シティ戦とリヴァプール戦であることです。売り出し中のモーガン・ロジャーズとのワンツーで、オルテガと1対1になったマン・シティ戦の同点ゴールは、GKの足元を抜いて右のサイドネットというコースしかなかったピンポイントのフィニッシュ。リヴァプールとのホームゲームは、1-3から彼の2ゴールで追いついています。

敵陣でマック・アリスターからチャンバースが奪い、右にいたジョン・デュランにボールが渡ると、中央に持ち込んで10番の股間を通したミドルはパーフェクト。ムサ・ディアビのパスが膝に当たって枠に飛び込んだ2点めは幸運でしたが、最終ラインとの巧みな駆け引きは見事です。1月も獲得をめざしていたチェルシーは、オフ・ザ・ボールの動きも評価しているのでしょう。

冬のトランスファーマーケットでオファーがあったとき、チェルシーに関するSNSのポストに「いいね!」を連打してアピールした20歳は、正式なアプローチがあれば即答で「イエス」でしょう。ヴィラがシカゴ・ファイアーに支払った移籍金は1800万ポンド。妥当な額で話があれば、ヴィラは耳を傾けるはずです。

そういえば、バーミンガムのクラブはコナー・ギャラガ―をほしがっています。スワップといわずとも、お互いに条件を緩和して2つのディールを成立させようとするかもしれません。「コナー・ギャラガーは残留に向かっている」という報道もあり、予断を許さない状況ではありますが、若きストライカーの希望が叶う可能性は低いとはいえないでしょう。

ブレイク寸前に見えるジョン・デュランは、エンツォ・マレスカが率いる新生チェルシーで能力を解放するのでしょうか。マン・ユナイテッドのサポーターとしては、もうしばらくオリー・ワトキンスの後ろに控えるスーパーサブでいてほしいのですが…。未だ正式なオファーはなく、ファブリツィオ・ロマーノさんは「チェルシーは動き続けている」とだけ伝えています。(ジョン・デュラン 写真著作者/Nicosaintt)


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