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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Fulham】ありがとうザークツィー!新戦力が続々登場のマン・ユナイテッドは今後に期待!

プレミアリーグ2024-25シーズンがいよいよ開幕。フライデーナイトの最初の一戦は、マンチェスター・ユナイテッドがオールド・トラフォードにフラムを迎えています。パリーニャ、アダラビオヨ、リーム、ウィリアンといった主力が抜けたアウェイチームは、どこまで仕上がっているでしょうか。

ホームで負けられないマンチェスター・ユナイテッドは、ホイルンド、ルーク・ショー、レニー・ヨロが負傷欠場。テン・ハフ監督は、最前線にキャプテンを配し、ラシュフォード、メイソン・マウント、アマド・ディアロを2列めに並べています。2センターはカゼミーロとメイヌー、オナナの前にマズラウィ、マグワイア、リサンドロ・マルティネス、ダロトという布陣です。

立ち上がりからポゼッションを取ったマン・ユナイテッドは、スローなビルドアップ。前線が動かないため縦パスが出ず、サイドでもすぐに詰まってしまいます。7分に自陣でドリブルを始めたアダマ・トラオレは、カゼミーロとリサンドロ・マルティネスを抜き去ってボックス右を突破。ニアへのラストパスは、カバーしたマズラウィがスライディングでカットしました。

好調のアマド・ディアロが右から仕掛けたのは12分。ボックスに入って転倒するも、体を寄せて奪ったアントニー・ロビンソンはノーファールです。フラムはすかさずカウンター、テテのミドルはオナナが指先で上に弾くビッグセーブ。16分にラシュフォードのミスパスを拾ったアダマ・トラオレのドリブルは、リサンドロ・マルティネスが厳しいチェックで潰しています。

20分にリサンドロ・マルティネスのロングフィードでラインの裏に出たブルーノは、左足のボレーがニアにアウト。24分には、ブルーノが右から上げたFKを頭で合わせたカゼミーロが浮かしてしまいました。左サイドで奪い返した27分の波状攻撃は、メイヌー、マウント、カゼミーロと中につながりますが、18番の力んだミドルシュートは明らかにミスキックです。

29分、レノのミスパスをカゼミーロがカット。ラストパスを受けてGKと対峙したブルーノは、アウトにかけたフィニッシュをセーブされました。34分の中央突破は、ぞくぞくする美しいパスワーク。こぼれ球を拾ったメイソン・マウントがダイレクトで右に流し、カゼミーロの素晴らしいラストパスでブルーノがゴール前に飛び出すも、ラストタッチはまたもレノに阻まれました

42分の速攻はラシュフォードの強引なチャレンジをカットされ、ボックス手前に浮いたボールをカゼミーロが直接叩くと、またもボールはバーを越えていきます。ハーフタイムを告げる笛が鳴った瞬間、ブルーノが悔しそうに拳を振り下ろしたのは、ビッグチャンスを何度も逃して0-0という結果が不満だったからでしょう。

後半が始まって間もない47分、左からのCKをニアで合わせたイオビのヘッドは枠にいかず。ピッチの脇では、ザークツィーとデ・リフトが準備を始めています。53分、左に出たブルーノがラシュフォードにきれいな縦パスをフィード。カットインからのこぼれ球をニアで押し込もうとしたメイソン・マウントは、レノに足で弾かれ、頭を抱えています。

56分、左に流れたメイソン・マウントの落としをメイヌーがダイレクトで左隅へ。ドライブがかかったボールは、ポストをかすめて外に逸れていきます。テン・ハフ監督が動いたのは60分。アマド・ディアロとメイソン・マウントが下がり、ザークツィーとガルナチョです。62分のムニスのオーバーヘッドは、メイヌーが体に当ててオナナが上に弾き出しました。

66分、アンドレアス・ペレイラとイオビが抜け出した2対1のカウンター。ラストパスのタイミングを読んでかかとに当てたマグワイアの冷静なプレイがなければ、マンチェスター・ユナイテッドは苦しい状況に追い込まれていたはずです。74分、ケアニーが左に展開した3対2のカウンターは、左からのクロスをリサンドロ・マルティネスがぎりぎりでクリアしています。

80分、ザークツィーが右のガルナチョに預け、ドリブルで上がった17番が中央にラストパス。ブルーノのコントロールショットは読まれており、レノの正面です。直後、マグワイアとマズラウィが下がり、デ・リフトとジョニー・エヴァンス。82分にブルーノのロングウィードでラインの裏に出たガルナチョは、グラウンダーをテテに触られてしまいました。

テン・ハフ監督の最後のカードは、84分にメイヌーをマクトミネイ。87分のアタックの起点は、巧みなタッチでひとりかわして左から上がったブルーノ・フェルナンデスでした。中央でパスを受けたザークツィーはフリー。右のカゼミーロに預けたストライカーは、外のガルナチョに出たのを見てゴール前に詰めると、クロスを左足で軽くタッチして左隅に収めました。

プレミアリーグデビュー戦ゴールに、オールド・トラフォードは絶叫。フラムは攻めるしかありません。追加タイムは4分。92分に左サイドを突破したブルーノが、アウトにかけたクロスをゴール前に送ると、ガルナチョは惜しくも触れません。94分にバッシーが空振り。さらったラシュフォードがレノと向き合って右に流しますが、ガルナチョは右に外してしまいました。

マンチェスター・ユナイテッドがリードを守り切り、1-0でタイムアップ。まずは「ありがとう!ザークツィー」ですね。冷静な守備で右サイドを落ち着かせたマズラウィと、中央で縦パスの拠点となったザークツィーは、まずまずの滑り出し。2度のビッグチャンス逃しでゲームをおもしろくしてしまったブルーノは、相変わらずロングフィードが冴えていました。

私のMVPは、ハリー・マグワイア。カウンターとクロスへの対応は見事で、イオビ、アントニー・ロビンソン、ケアニーが入れ替わりで仕掛けてくるサイドを封じてくれました。デ・リフトとレニー・ヨロがプレミアリーグに慣れてくれば、人材不足に苦しんできたCBは盤石になるのではないでしょうか。

序盤は守備が不安だったカゼミーロは、チャンスクリエイトで持ち味を発揮してくれました。彼とメイヌーの課題は、敵陣でボールを奪われた後のリアクションです。シュートゼロのラシュフォードと、ボールへの関与が少なかったメイソン・マウントは動きは悪くなく、今後に期待しましょう。昨季と比べると攻撃のアイデアが増えており、次節のブライトン戦も楽しみです。


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