2024.08.19 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【Chelsea×MAN.CITY】ロドリ不在のマン・シティ、スターリング騒動のチェルシーに0-2完勝!
プレミアリーグ2024-25シーズン、開幕節の最注目カードがいよいよキックオフです。エンツォ・マレスカ監督が就任したチェルシーと、5連覇をめざすマンチェスター・シティ。さっそくマレスカ監督の布陣をチェックしてみると、カイセド、エンソ・ファルナンデス、ラヴィアと3人のセントラルMFを共存させています。
GKロベルト・サンチェス、DFマロ・グスト、フォファナ、コルウィル、ククレジャ、MFカイセド、エンソ・ファルナンデス、ラヴィア、FWコール・パルマー、ムドリク。ニコラス・ジャクソン、エンクンク。夏に加わったアダラビオヨ、デューズバリー=ホール、ペドロ・ネト、マルク・ギウはベンチスタートです。
一方、ペップの中盤にはロドリがいません。GKエデルソン、DFリコ・ルイス、ルベン・ディアス、アカンジ、グヴァルディオル。2センターにコヴァチッチとベルナルド・シウヴァ、2列めはジェレミー・ドク、デブライネ、サヴィオ、最前線は2シーズン連続でプレミアリーグ得点王のハーランドです。グリーリッシュとフォーデンは、後半から出てくるのでしょう。
キックオフから主導権を握っているのは、やはりマン・シティ。チェルシーのビルドアップは余裕がなく、縦のボールはことごとくカットされています。5分手前から、前線へのロングフィードが増えていますが、存外このほうがチャンスを創れるかもしれません。10分のショートコーナーから、コール・パルマ―がクロスを入れると、フォファナのボレーは浮いてしまいました。
自陣でミスパスを拾ったエンソ・フェルナンデスが、縦パスでニコラス・ジャクソンを走らせたのは14分。ルベン・ディアスと競ったストライカーは、ファールを取られたようです。マン・シティの先制は18分。左サイドからゆっくり上がっていたジェレミー・ドクが、切り返しから高速のパスを中央に入れると、ベルナルド・シウヴァが触ったボールがハーランドに届きました。
左に持ってククレジャをかわしたエースが、ロベルト・サンチェスの右脇に浮かして0-1。22分にデブライネが中央から放ったコントロールショットは、右ポストの外を抜けていきました。ククレジャのインターセプトから始まった27分の波状攻撃は、エンクンクとコール・パルマーのクロスが味方に合いません。
コール・パルマーのパスで上がったマロ・グストが、グラウンダーを入れたのは33分。サヴィオに押されたと主張するエンソ・フェルナンデスは、スルーされています。35分にククレジャをあっさり抜いたサヴィオが、後ろから走り込んできたコヴァチッチに打たせると、中に絞ったククレジャが体に当てて追加点を阻みました。
37分、敵陣で奪ったジェレミー・ドクがボックス手前で右足を振り抜くと、ロベルト・サンチェスが上に弾き出すビッグセーブ。2分後、右サイドのコール・パルマ―がファーにクロスを入れると、エンクンクが頭で折り返し、ニコラス・ジャクソンの落としを受けたエンソ・フェルナンデスはアカンジにぶつけてしまいました。
40分に右からカットインしたのはジェレミー・ドク。中央へのパスをカットされた後、左に流れたボールを収めたベルナルド・シウヴァのシュートは、守護神が足でブロックしています。44分にコール・パルマーのミドルをエデルソンが弾き、ニコラス・ジャクソンが押し込みますが、VARの映像を見ると明らかにオフサイドです。
追加タイム6分、ニコラス・ジャクソンのスルーパスで左から抜け出したエンクンクは、右足のシュートをリコ・ルイスにブロックされました。前半のポゼッションは54%のチェルシーが上ですが、シュートは4対8、オンターゲットは1対3。エンツォ・マレスカのチームは試行錯誤中で、ぺップは仕上がり途上という印象です。
ハーフタイムに下がったサヴィオは、足を痛めたのでしょうか。右サイドにはフォーデンが入っています。後半の立ち上がりは、敵陣でつながるようになったチェルシーペース。49分にコール・パルマ―がきわどいグラウンダーを入れるも、足元に収めたニコラス・ジャクソンが打ち切れず、クリアされてしまいました。
52分、デブライネの縦パスをラヴィアが触り、こぼれたボールをベルナルド・シウヴァが中に転がすと、ハーランドのボレーはロベルト・サンチェスが右に飛んでビッグセーブ。リードしているマン・シティは、マイボールになるとペースをスローに落とし、守備にまわった際は縦パスの出どころをケアしています。
58分、エンクンクに代わってペドロ・ネト。ウルヴス時代は、マン・シティを苦しめていたウインガーです。ミドルをブロックしたカイセドが、右のエンソ・フェルナンデスに展開したのは59分。ファーに出たグラウンダーは、ペドロ・ネトの前に入ったリコ・ルイスがぎりぎりでクリアしました。
さらに60分、ペドロ・ネトのクロスをニアのエンソ・フェルナンデスが頭で合わせ、右に流れたボールをマロ・グストが再度中央に上げると、クリアの落下点にいたカイセドがヘッドでラインの裏に送りました。ニコラス・ジャクソンの倒れ込みながらのボレーは、エデルソンがセーブ。チェルシーが攻める時間が続いており、フォーデンは消えています。
66分にニコラス・ジャクソンとラヴィアが下がり、マルク・ギウとデューズバリー=ホール。73分のデブライネのミドルは、右に外れました。左サイドで奮闘していたククレジャは足をつったようで、80分にレナト・ヴェイガにチェンジ。84分に中央を強引に突破したコヴァチッチは、ミドルを左隅にねじ込むと、セレブレーションを拒否する仕草を見せました。
0-2は、勝負ありでしょう。ボールを弾き切れなかったロベルト・サンチェスより、ニアのコースを切らなかったコルウィルが反省すべき失点でした。マン・シティがうまく時間を遣い、95分のエンソ・フェルナンデスのミドルもエデルソンがキャッチ。昨季プレミアリーグの3強は、それぞれ苦しみながらも、2-0で初戦を終えています。
マン・シティに入団して100試合で91ゴール。スランプ知らずのハーランドが、当たり前のようにワンチャンスを活かしました。プレミアリーグで85分ごとに1ゴールは、108分のアグエロをぶっちぎる史上No.1。ククレジャをかわした後、GKの右にできたわずかなすき間を抜いた一撃は、タイミングもコースも彼ならではのフィニッシュでした。
そして2点めは、チェルシーに2500万ポンドで売られたコヴァチッチ。1億1500万ポンドのカイセドと、1億700万ポンドのエンソ・フェルナンデスを次々とかわして決めたミドルは、ロドリがいないと苦しくなるチームを落ち着かせました。代役を果たしたMFに加えて、シュートコースを切り続けたアカンジ、ルイス・ディアス、グヴァルディオルも勝利の立役者といえるでしょう。
対するチェルシーは、試合開始直前にスターリングの抗議騒動がありながら、落ち着いて戦えていたのではないでしょうか。的確にパスをつないだラヴィアと、左サイドでチャンスを創ったペドロ・ネトは収穫ありでしたが、彼らが押し出す選手たちの値段を考えるとモヤモヤしてしまいます。3年半前、CL決勝でマン・シティに勝った23人がひとりもいないとは…!
ルカク、コナー・ギャラガー、アルマンド・ブロヤ、トレヴォ・チャロバー、チルウェル、チュクエメカ…そしてベンチ外の扱いに抗議の声明を発表したスターリングを売り抜けなければ、ロッカールームをポジティブにするのが難しくなりそうです。今後に期待を抱かせつつ、不安も膨らんだ1日。トップリーグ初体験の新監督は、いきなりマネジメントスキルを試されています。
GKロベルト・サンチェス、DFマロ・グスト、フォファナ、コルウィル、ククレジャ、MFカイセド、エンソ・ファルナンデス、ラヴィア、FWコール・パルマー、ムドリク。ニコラス・ジャクソン、エンクンク。夏に加わったアダラビオヨ、デューズバリー=ホール、ペドロ・ネト、マルク・ギウはベンチスタートです。
一方、ペップの中盤にはロドリがいません。GKエデルソン、DFリコ・ルイス、ルベン・ディアス、アカンジ、グヴァルディオル。2センターにコヴァチッチとベルナルド・シウヴァ、2列めはジェレミー・ドク、デブライネ、サヴィオ、最前線は2シーズン連続でプレミアリーグ得点王のハーランドです。グリーリッシュとフォーデンは、後半から出てくるのでしょう。
キックオフから主導権を握っているのは、やはりマン・シティ。チェルシーのビルドアップは余裕がなく、縦のボールはことごとくカットされています。5分手前から、前線へのロングフィードが増えていますが、存外このほうがチャンスを創れるかもしれません。10分のショートコーナーから、コール・パルマ―がクロスを入れると、フォファナのボレーは浮いてしまいました。
自陣でミスパスを拾ったエンソ・フェルナンデスが、縦パスでニコラス・ジャクソンを走らせたのは14分。ルベン・ディアスと競ったストライカーは、ファールを取られたようです。マン・シティの先制は18分。左サイドからゆっくり上がっていたジェレミー・ドクが、切り返しから高速のパスを中央に入れると、ベルナルド・シウヴァが触ったボールがハーランドに届きました。
左に持ってククレジャをかわしたエースが、ロベルト・サンチェスの右脇に浮かして0-1。22分にデブライネが中央から放ったコントロールショットは、右ポストの外を抜けていきました。ククレジャのインターセプトから始まった27分の波状攻撃は、エンクンクとコール・パルマーのクロスが味方に合いません。
コール・パルマーのパスで上がったマロ・グストが、グラウンダーを入れたのは33分。サヴィオに押されたと主張するエンソ・フェルナンデスは、スルーされています。35分にククレジャをあっさり抜いたサヴィオが、後ろから走り込んできたコヴァチッチに打たせると、中に絞ったククレジャが体に当てて追加点を阻みました。
37分、敵陣で奪ったジェレミー・ドクがボックス手前で右足を振り抜くと、ロベルト・サンチェスが上に弾き出すビッグセーブ。2分後、右サイドのコール・パルマ―がファーにクロスを入れると、エンクンクが頭で折り返し、ニコラス・ジャクソンの落としを受けたエンソ・フェルナンデスはアカンジにぶつけてしまいました。
40分に右からカットインしたのはジェレミー・ドク。中央へのパスをカットされた後、左に流れたボールを収めたベルナルド・シウヴァのシュートは、守護神が足でブロックしています。44分にコール・パルマーのミドルをエデルソンが弾き、ニコラス・ジャクソンが押し込みますが、VARの映像を見ると明らかにオフサイドです。
追加タイム6分、ニコラス・ジャクソンのスルーパスで左から抜け出したエンクンクは、右足のシュートをリコ・ルイスにブロックされました。前半のポゼッションは54%のチェルシーが上ですが、シュートは4対8、オンターゲットは1対3。エンツォ・マレスカのチームは試行錯誤中で、ぺップは仕上がり途上という印象です。
ハーフタイムに下がったサヴィオは、足を痛めたのでしょうか。右サイドにはフォーデンが入っています。後半の立ち上がりは、敵陣でつながるようになったチェルシーペース。49分にコール・パルマ―がきわどいグラウンダーを入れるも、足元に収めたニコラス・ジャクソンが打ち切れず、クリアされてしまいました。
52分、デブライネの縦パスをラヴィアが触り、こぼれたボールをベルナルド・シウヴァが中に転がすと、ハーランドのボレーはロベルト・サンチェスが右に飛んでビッグセーブ。リードしているマン・シティは、マイボールになるとペースをスローに落とし、守備にまわった際は縦パスの出どころをケアしています。
58分、エンクンクに代わってペドロ・ネト。ウルヴス時代は、マン・シティを苦しめていたウインガーです。ミドルをブロックしたカイセドが、右のエンソ・フェルナンデスに展開したのは59分。ファーに出たグラウンダーは、ペドロ・ネトの前に入ったリコ・ルイスがぎりぎりでクリアしました。
さらに60分、ペドロ・ネトのクロスをニアのエンソ・フェルナンデスが頭で合わせ、右に流れたボールをマロ・グストが再度中央に上げると、クリアの落下点にいたカイセドがヘッドでラインの裏に送りました。ニコラス・ジャクソンの倒れ込みながらのボレーは、エデルソンがセーブ。チェルシーが攻める時間が続いており、フォーデンは消えています。
66分にニコラス・ジャクソンとラヴィアが下がり、マルク・ギウとデューズバリー=ホール。73分のデブライネのミドルは、右に外れました。左サイドで奮闘していたククレジャは足をつったようで、80分にレナト・ヴェイガにチェンジ。84分に中央を強引に突破したコヴァチッチは、ミドルを左隅にねじ込むと、セレブレーションを拒否する仕草を見せました。
0-2は、勝負ありでしょう。ボールを弾き切れなかったロベルト・サンチェスより、ニアのコースを切らなかったコルウィルが反省すべき失点でした。マン・シティがうまく時間を遣い、95分のエンソ・フェルナンデスのミドルもエデルソンがキャッチ。昨季プレミアリーグの3強は、それぞれ苦しみながらも、2-0で初戦を終えています。
マン・シティに入団して100試合で91ゴール。スランプ知らずのハーランドが、当たり前のようにワンチャンスを活かしました。プレミアリーグで85分ごとに1ゴールは、108分のアグエロをぶっちぎる史上No.1。ククレジャをかわした後、GKの右にできたわずかなすき間を抜いた一撃は、タイミングもコースも彼ならではのフィニッシュでした。
そして2点めは、チェルシーに2500万ポンドで売られたコヴァチッチ。1億1500万ポンドのカイセドと、1億700万ポンドのエンソ・フェルナンデスを次々とかわして決めたミドルは、ロドリがいないと苦しくなるチームを落ち着かせました。代役を果たしたMFに加えて、シュートコースを切り続けたアカンジ、ルイス・ディアス、グヴァルディオルも勝利の立役者といえるでしょう。
対するチェルシーは、試合開始直前にスターリングの抗議騒動がありながら、落ち着いて戦えていたのではないでしょうか。的確にパスをつないだラヴィアと、左サイドでチャンスを創ったペドロ・ネトは収穫ありでしたが、彼らが押し出す選手たちの値段を考えるとモヤモヤしてしまいます。3年半前、CL決勝でマン・シティに勝った23人がひとりもいないとは…!
ルカク、コナー・ギャラガー、アルマンド・ブロヤ、トレヴォ・チャロバー、チルウェル、チュクエメカ…そしてベンチ外の扱いに抗議の声明を発表したスターリングを売り抜けなければ、ロッカールームをポジティブにするのが難しくなりそうです。今後に期待を抱かせつつ、不安も膨らんだ1日。トップリーグ初体験の新監督は、いきなりマネジメントスキルを試されています。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
ルイス・ディアス→ルベン・ディアスですね。
失礼しました。ルイス・ディアスとリコ・ルイスにつられました。
マテウス、フェルナンデス、ルイス、ルベン、アルベルト、ヌネス、ガブリエウ、フェルナンドには要注意ですね。
ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。