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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Brighton×MAN.UTD】ああ、ザークツィー…逆転ならずのマン・ユナイテッド、最後の猛攻に屈す!

ガルナチョ、ザークツィー、デ・リフトはベンチスタート。テン・ハフ監督は、コンディションとフィット感を重視しているのでしょう。プレミアリーグ2節、アメックスのブライトンVSマンチェスター・ユナイテッド。この夏の補強総額No.1のホームチームも、先発の新戦力はヤンクバ・ミンテのみで、0-3快勝のエヴァートン戦からひとりを入れ替えただけです。

キャプテンを偽9番に据えたアウェイチームのスタメンを確認しておきましょう。GKオナナ、DFマズラウィ、マグワイア、リサンドロ・マルティネス、ダロト。中盤センターはメイヌーとカゼミーロ、2列めはラシュフォード、メイソン・マウント、アマド・ディアロ。最前線のブルーノ・フェルナンデスは、7番や10番とポジションをスイッチしながらゴールをめざすのでしょう。

注目ポイントは、三笘薫のサイドの攻防です。カットインしてくる日本代表とカゼミーロのマッチアップ。本職ではない左SBのヒンシェルウッドは、アマド・ディアロを止められるか。序盤のマン・ユナイテッドのビルドアップは余裕があり、サイドにはつながるものの、そこから縦のボールを奪われています。

4分のヤンクバ・ミンテの突破は、ニアへのクロスにダロトが足を出してオナナがキャッチ。10分に中央から放ったジョアン・ペドロのミドルは、右ポストの外です。マン・ユナイテッドの最初の決定機は11分。オナナのロングフィードをダロトが縦に持ち込み、ファーにクロスを入れると、走り込んだアマド・ディアロの左足ボレーは右に逸れていきました。

17分に敵陣で奪ったメイヌーは、ボックス左に持ち込んでから、ファン・ヘッケを抜き切れず。20分を過ぎても、三笘薫が前を向いて仕掛けるシーンはありません。アマド・ディアロが左からFKを蹴ったのは24分。カゼミーロのヘッドはバーを越えていきました。27分のCKからの波状攻撃で、ダロトが放ったコントロールショットも枠の上です。

30分のカウンターは、アマド・ディアロとラシュフォードの意図が合わず、10番の後ろにパスが出てしまいました。ブライトンの先制は32分。ジョアン・ペドロが右から上げたクロスがボックス左に流れると、ここまで何もしていなかった三苫薫が足元に収め、ゴール前に鋭いグラウンダーを送りました。スライディングで押し込んだのは、古巣対決のダニー・ウェルベックです。

37分にリサンドロ・マルティネスがラインの裏に浮かすと、ブルーノが後ろに落とし、メイソン・マウントがダイレクトで叩いたボールはGKスティールの正面。再三カットインを狙うアマド・ディアロは、ヒンシェルウッドと三笘薫に止められています。前半は1-0、シュートは3対5、オンターゲットは1対1。次のゴールがターニングポイントとなりそうです。

マン・ユナイテッドの前線は、メイソン・マウントの役割が曖昧で、ブルーノとの関係もスムーズとはいえません。DFを背負って受けられるザークツィーを入れたほうが、打てる形を増やせるでしょう。前半の三笘薫はパス成功がたったの3本ながら、1アシストとチャンスクリエイト1回。マズラウィはうまくコースを切っているのですが、一瞬の隙を突かれてしまいました。

おお、やはり後半の頭から、メイソン・マウントをザークツィー。ジョアン・ペドロが左から斬り込んだ46分のアタックは、ミルナーのミドルが浮いてしまいました。52分、ブライトンがカウンターから決定機。自陣から上がったジョアン・ペドロが、ボックス手前から縦のスルーパスを通すと、オナナの脇を抜いたミルナーのシュートはダロトがゴールライン際でクリアしました。

55分、ダロトのクロスに合わせたジョアン・ペドロのヘッドはオナナがキャッチ。59分にヤンクバ・ミンテがボックス左からのFKを中央に入れると、ウェルベックのヘッダーはクロスバーに阻まれました。マンチェスター・ユナイテッドの同点ゴールは60分。マズラウィのスルーパスで左から抜け出したのは、プレシーズンマッチで好調だったアマド・ディアロです。

ボックス左で切り返しからヒンシェルウッドをかわすと、左足の強烈な一撃がルイス・ダンクに当たってゴールイン。65分にラシュフォードが下がり、ガルナチョは左サイドのようです。直後、カゼミーロのミドルはスティールの頭上にアウト。三笘薫のドリブルは、マズラウィが密着してコースを遮断しています。

70分、美しいカウンターの起点はブルーノ・フェルナンデス。パスを受けたアマド・ディアロがドリブルで持ち込むと、ボックス右でリターンを受けたブルーノがファーに流し、ガルナチョが押し込んだのですが…。中央でスライディングして足に当てたザークツィーは、いなくても決まりだったはずですが、触ればどう見てもオフサイドです。

77分、FKから左のヒンシェルウッドがファーに高く上げると、ジョアン・ペドロのヘッダーはオナナが余裕でキャッチ。ブルーノとマグワイアは79分にアウトで、マクトミネイとデ・リフトが入っています。90分にアマド・ディアロと代わったアントニーは、最初のプレイで右から突破してニアに折り返しますが、マクトミネイのボレーはアヤリがブロックしました。

追加タイムは7分、攻めているのはホームのブライトン。93分のエンシーソの強烈なミドルは、バーをかすめてゴール裏に消えていきました。95分、CKからの波状攻撃。アディングラがボックス左でキープすると、赤いシャツは全員ボールウォッチャーとなり、逆サイドで3枚がフリーです。クロスを頭で叩きつけたのは、ジョアン・ペドロ。テン・ハフは何度も首を振っています。

ブライトンが最後まで攻め続け、2-1のままでタイムアップ。同点ゴールから70分の幻の逆転ゴールまでは、いいテンポで戦えていたのですが…。ブルーノが退いた後、前線を動かす役割を託されたのはカゼミーロとメイヌーでしたが、チャンスボールはオナナのフィードのみ。ガルナチョとアマド・ディアロは単独突破を強いられ、マクトミネイとザークツィーは空転しました。

一方、前線を強化したブライトンは90分の3枚代えが当たり、猛攻で勝利を手繰り寄せました。MVPは、チャンスメイクもシュートも素晴らしかったジョアン・ペドロでしょう。エヴァートン戦で途中出場から決めたアディングラは、ファーで空いていた味方が見えていました。4人でケアしていたアウェイチームは、クロスを許した瞬間に敗戦が決まったといっていいでしょう。

テン・ハフの終盤の交代策が裏目に出た一戦。最前線とトップ下、ウイングとSBの連携が喫緊の課題です。現状の前線のベストはガルナチョ、ブルーノ、アマド・ディアロで、ザークツィーを頭から起用してもいいのではないでしょうか。次節のリヴァプールは強敵ですが、昨季プレミアリーグは2戦ともドローで、FAカップでは勝っています。ホームなら、もちろん必勝です。


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