2024.08.27 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【Liverpool×Brentford】サラーの自在性が高まった後半。スロット戦術が結実した納得の連勝!
トランスファーマーケットのデッドラインデーまで残り4日となっても、リヴァプールの新戦力はゼロ。「優秀なチームを引き継いだ」と繰り返すアルネ・スロット監督は、「チームを信頼しているから、心配していない」「若手もいて、成長できる」とポジティブな姿勢を崩していません。このままいくと、即戦力の獲得はバレンシアのGKママルダシュビリのみになりそうです。
ジョエル・マティプとチアゴ・アルカンタラの後継者は不要なのか。中盤の強度は問題ないのか。7月までは、「新たな指揮官がスカッドを評価したうえで、補強を検討する」という言葉に納得していたサポーターも、焦れているのではないでしょうか。デッドラインデーまでの動向が気になるリヴァプールですが、ピッチの上では順調です。
イプスウィッチとの開幕戦は、ジョッタとモー・サラーの連打で0-2快勝。今季最初のアンフィールドとなるブレントフォード戦も、先にゴールをゲットしました。13分のCKをコナテがクリア。拾ったサラーはつぶされますが、こぼれ球をさらったジョッタがドリブルで中央から上がっていきます。2対2のカウンター。右に出ると見せかけて、左に流れたのはルイス・ディアスです。
ハーフラインを越えた20番は迷わず、斜めのラストパス。左からゴールに迫った7番は、ニアが空いているのを見て左足でニアに蹴りました。GKフレッケンは、触るのが精一杯。快足のアタッカーたちが仕掛ける鋭いカウンターは、今季も健在です。19分にルイス・ディアスとのパス交換で左からゴールに迫ったロバートソンは、ニアへのフィニッシュをセーブされました。
29分のアーノルドのFKは、クロスバーの上。少人数の速攻とセットピースしか打ち手がないブレントフォードに対して、マック・アリスターとショボスライの戻りが速く、シュートレンジでコースが空くシーンはほとんどありません。41分のチャンスは、センターサークルのフラーフェンベルフがマック・アリスターにつないだダイレクトパスが秀逸でした。
マック・アリスターは右から上がったアーノルドに展開し、切り返しから放った左足シュートはコリンズが足に当ててクロスバー越え。43分には、イエンセンのサイドチェンジが左のルイス・ポッターに届き、アーノルドをかわして打った強烈なシュートが枠にいきますが、アリソンががっちりキャッチしています。
ハーフタイムは1-0。イプスウィッチ戦と同様に、後半はレッズのギアが一段上がりました。47分にショボスライのサイドチェンジからロバートソン、ルイス・ディアスとつながり、クロスをトラップしたジョッタがオーバーヘッドを狙うと、ゴール左に浮いたボールをロバートソンが頭でプッシュ。決定的でしたが、フレッケンが体勢を崩しながら手に当て、CKに逃れました。
56分のショートコーナーから、イエンセンがゴール右にクロスを入れると、コリンズのヘッドはアリソンがセーブ。マック・アリスターの鋭いフィードを、ボックス右に走ったアーノルドがダイレクトでニアに送った58分のチャンスは、ジョッタのボレーをコリンズがブロックしました。サラーがアイエルを抜いてボックス右を崩した64分のアタックも、決定機です。
折り返しをニアで受けたマック・アリスターが中央に流すと、ルイス・ディアスが右隅を狙った一撃は、フレッケンがビッグセーブ。勝負が決したのは70分、アーノルドとショボスライのプレスから敵陣で奪ったショートカウンターでした。マック・アリスターが中央のルイス・ディアスに縦のボールを通すと、素晴らしいラストパスが右のサラーに届きました。
GKの前に出たエースが悠々と左隅に収めて2-0。ホーム開幕戦で、17試合連続でゴールかアシストという記録は、ティアリ・アンリやアラン・シアラーと並ぶプレミアリーグレコードだそうです。左SBのアイエルが上がってこないと見て、後半からサラーをゴールに近いエリアでプレイさせたスロット監督の工夫が実りました。
リードが2点になってから、ガクポ、ダルウィン・ヌニェス、ブラッドリーを一気に投入した指揮官は、次戦以降の戦い方を考えているのでしょう。81分に左からカットインしたガクポのミドルは、コリンズに当たってポストにヒット。サラーのゴール以降、ブレントフォードのシュートはゼロで、レッズは2戦連続のクリーンシートという上々のスタートです。
とある日本のメディアが、後半に入ってからセンターに入るシーンが増えたモー・サラーについて、「守備意識が低いから外すことも検討すべき」という頓珍漢なレポートを配信しているのを見かけて唖然としました。大前提として、レッズの右サイドに脅威はなく、だからこそサラーが意図的に前に残るシーンが増えたのです。
リーグ屈指のゴールゲッターが2戦2発で、2連勝スタートのチームがエース外しのために補強するという話が、どこの世界に存在するのでしょうか。あまりにも的外れだったので、ついつい書いてしまいましたが、愚痴めいた話はここまでにしましょう。スロット監督の戦術で注目すべきは、自在性なのだと思います。
4-2-3-1の布陣は、ショボスライが上がって4-2-4に近い形になることもあり、マック・アリスターも上下にポジションを変えて前線の動かし方を工夫しています。サラーが中に絞ると、アーノルドが右サイドを制圧する3-1-4-2のように変化を遂げ、ゴール前に厚みをもたらされます。展開によって前の選手が自在に役割を変えるスタイルは、熟成したら相当やっかいになりそうです。
次節は、アウェイでマンチェスター・ユナイテッド。スロット監督はスタメンを変えず、相手の戦い方がわかったところでチューニングを図るのではないでしょうか。確かに「優秀なチーム」ではあるものの、展開力がある本職のアンカーは獲得したほうがよさそうですが…。フェデリコ・キエーザやシマカンの名前が挙がっているマーケットにも注目しましょう。
ジョエル・マティプとチアゴ・アルカンタラの後継者は不要なのか。中盤の強度は問題ないのか。7月までは、「新たな指揮官がスカッドを評価したうえで、補強を検討する」という言葉に納得していたサポーターも、焦れているのではないでしょうか。デッドラインデーまでの動向が気になるリヴァプールですが、ピッチの上では順調です。
イプスウィッチとの開幕戦は、ジョッタとモー・サラーの連打で0-2快勝。今季最初のアンフィールドとなるブレントフォード戦も、先にゴールをゲットしました。13分のCKをコナテがクリア。拾ったサラーはつぶされますが、こぼれ球をさらったジョッタがドリブルで中央から上がっていきます。2対2のカウンター。右に出ると見せかけて、左に流れたのはルイス・ディアスです。
ハーフラインを越えた20番は迷わず、斜めのラストパス。左からゴールに迫った7番は、ニアが空いているのを見て左足でニアに蹴りました。GKフレッケンは、触るのが精一杯。快足のアタッカーたちが仕掛ける鋭いカウンターは、今季も健在です。19分にルイス・ディアスとのパス交換で左からゴールに迫ったロバートソンは、ニアへのフィニッシュをセーブされました。
29分のアーノルドのFKは、クロスバーの上。少人数の速攻とセットピースしか打ち手がないブレントフォードに対して、マック・アリスターとショボスライの戻りが速く、シュートレンジでコースが空くシーンはほとんどありません。41分のチャンスは、センターサークルのフラーフェンベルフがマック・アリスターにつないだダイレクトパスが秀逸でした。
マック・アリスターは右から上がったアーノルドに展開し、切り返しから放った左足シュートはコリンズが足に当ててクロスバー越え。43分には、イエンセンのサイドチェンジが左のルイス・ポッターに届き、アーノルドをかわして打った強烈なシュートが枠にいきますが、アリソンががっちりキャッチしています。
ハーフタイムは1-0。イプスウィッチ戦と同様に、後半はレッズのギアが一段上がりました。47分にショボスライのサイドチェンジからロバートソン、ルイス・ディアスとつながり、クロスをトラップしたジョッタがオーバーヘッドを狙うと、ゴール左に浮いたボールをロバートソンが頭でプッシュ。決定的でしたが、フレッケンが体勢を崩しながら手に当て、CKに逃れました。
56分のショートコーナーから、イエンセンがゴール右にクロスを入れると、コリンズのヘッドはアリソンがセーブ。マック・アリスターの鋭いフィードを、ボックス右に走ったアーノルドがダイレクトでニアに送った58分のチャンスは、ジョッタのボレーをコリンズがブロックしました。サラーがアイエルを抜いてボックス右を崩した64分のアタックも、決定機です。
折り返しをニアで受けたマック・アリスターが中央に流すと、ルイス・ディアスが右隅を狙った一撃は、フレッケンがビッグセーブ。勝負が決したのは70分、アーノルドとショボスライのプレスから敵陣で奪ったショートカウンターでした。マック・アリスターが中央のルイス・ディアスに縦のボールを通すと、素晴らしいラストパスが右のサラーに届きました。
GKの前に出たエースが悠々と左隅に収めて2-0。ホーム開幕戦で、17試合連続でゴールかアシストという記録は、ティアリ・アンリやアラン・シアラーと並ぶプレミアリーグレコードだそうです。左SBのアイエルが上がってこないと見て、後半からサラーをゴールに近いエリアでプレイさせたスロット監督の工夫が実りました。
リードが2点になってから、ガクポ、ダルウィン・ヌニェス、ブラッドリーを一気に投入した指揮官は、次戦以降の戦い方を考えているのでしょう。81分に左からカットインしたガクポのミドルは、コリンズに当たってポストにヒット。サラーのゴール以降、ブレントフォードのシュートはゼロで、レッズは2戦連続のクリーンシートという上々のスタートです。
とある日本のメディアが、後半に入ってからセンターに入るシーンが増えたモー・サラーについて、「守備意識が低いから外すことも検討すべき」という頓珍漢なレポートを配信しているのを見かけて唖然としました。大前提として、レッズの右サイドに脅威はなく、だからこそサラーが意図的に前に残るシーンが増えたのです。
リーグ屈指のゴールゲッターが2戦2発で、2連勝スタートのチームがエース外しのために補強するという話が、どこの世界に存在するのでしょうか。あまりにも的外れだったので、ついつい書いてしまいましたが、愚痴めいた話はここまでにしましょう。スロット監督の戦術で注目すべきは、自在性なのだと思います。
4-2-3-1の布陣は、ショボスライが上がって4-2-4に近い形になることもあり、マック・アリスターも上下にポジションを変えて前線の動かし方を工夫しています。サラーが中に絞ると、アーノルドが右サイドを制圧する3-1-4-2のように変化を遂げ、ゴール前に厚みをもたらされます。展開によって前の選手が自在に役割を変えるスタイルは、熟成したら相当やっかいになりそうです。
次節は、アウェイでマンチェスター・ユナイテッド。スロット監督はスタメンを変えず、相手の戦い方がわかったところでチューニングを図るのではないでしょうか。確かに「優秀なチーム」ではあるものの、展開力がある本職のアンカーは獲得したほうがよさそうですが…。フェデリコ・キエーザやシマカンの名前が挙がっているマーケットにも注目しましょう。
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