2024.09.01 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【Arsenal×Brighton】デクラン・ライス、まさかのレッドカード!苦しんだアーセナルはドロー決着!
プレミアリーグ3節のランチタイムキックオフは、連勝スタート対決となるアーセナルVSブライトンという注目カードです。ガブリエウ・ジェズスとミケル・メリノを負傷で失ったアルテタ監督は、アストン・ヴィラ戦で殊勲の先制ゴールを決めたトロサールを先発に抜擢した以外は、前節と同じメンバーをチョイスしています。
GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ティンバー、MFトーマス、デクラン・ライス、ウーデゴーア、FWサカ、カイ・ハヴェルツ、トロサール。対するブライトンは、前線のウェルベック、ジョアン・ペドロ、三笘薫、ヤンクバ・ミンテが揃って絶好調です。開始1分、自陣左サイドで奪ったボールをドリブルで運んだ三笘薫は、サリバにカットされています。
2分にボックス右を完全に崩したサカは、ゴール右から放った強引なシュートをGKフェルブルッヘンにセーブされました。ビルドアップでベン・ホワイトがジョアン・ペドロに奪われた5分のピンチは、グラウンダーをトーマスがカット。2分後、ボックス右脇からのFKの二次攻撃は、ウーデゴーアの浮き球でラインの裏に出たサカの一撃が、GKの守備範囲に飛んでしまいました。
猛攻を続けるアーセナル、キレキレのサカ。11分にも2人をかわした7番が右から折り返し、カットされたこぼれ球をベン・ホワイトが右足で叩くと、ルイス・ダンクの腕に当たってCKです。14分に敵陣で奪ったジョアン・ペドロが三笘薫とパス交換し、右サイドにクロスを上げると、ヤンクバ・ミンテのヘッドはラヤが冷静にセーブしました。
17分にミルナーが負傷リタイアとなり、20歳のアヤリがピッチへ。直後、左からのトロサールのアーリークロスは、中央に走り込んだウーデゴーアにぴったりでしたが、右足のボレーはうまく当たらずGKがキャッチしました。28分、ルイス・ダンクのフィードで左サイドに出たジョアン・ペドロは、高速グラウンダーをサリバに止められています。
トーマスのミスパスをインターセプトしたバレバが、ボックス右に浮かしたのは31分。ヤンクバ・ミンテのクロスをサリバがクリアした後、カイ・ハヴェルツが頭に当てたボールがボックス左に上がってしまい、三笘薫が左足ダイレクトでファーに打ったボールは惜しくも外に逸れていきました。ガナーズの中盤は、自陣でのミスを減らさなければなりません。
37分、ティンバーが高く蹴り上げたクリアボールをルイス・ダンクが処理しきれず、奪ったサカがラインの裏に浮かしてカイ・ハヴェルツが独走となりました。飛び出したフェルブルッヘンの頭上を越すループシュートは、パーフェクト。一瞬の隙を突いて先制したアーセナルは、ブライトンのセットピースに冷静に対応し、シュートを許しません。
追加タイム2分、ガブリエウのロングフィードでボックス左脇に出たトロサールは、カットインからニアを狙ったシュートをGKにストップされました。前半のポゼッションは48%対52%、シュート数は6対3、オンターゲットは5対0。戦術の徹底度はブライトンのほうが高く、アーセナルはティンバーの偽SBが機能していないため、ウインガーの個力に依存している感があります。
後半開始直後の46分、トロサールがボックス左のティンバーに浮き球を通すと、ヒールパスでフリーになったデクラン・ライスのシュートはヒンシェルウッドがブロックしました。CKに右から飛び込んだガブリエウのヘッドは、枠にいかず。事件が起こったのは49分、フェルトマンがFKを蹴る瞬間にボールに触って妨害したとジャッジされたデクラン・ライスは、2枚めのイエローです。
10人になったアーセナルは黄色いシャツに押し込まれるようになり、ゴール前でシュートコースを消す時間が増えています。ブライトンの同点ゴールは58分。カラフィオーリがピッチに入る直前でした。ルイス・ダンクの素晴らしい縦パスで裏に出たヤンクバ・ミンテは、左足の一撃をラヤに止められますが、こぼれ球に先着したジョアン・ペドロが無人のゴールに流し込みました。
カラフィオーリと代わってベンチに退いたのは、トロサール。5-3-1で守るアーセナルは、右サイドを制圧されており、奪ったボールをつなげずに苦しんでいます。65分に敵陣でジョアン・ペドロをつぶしたサリバが、右サイドから上がってウーデゴーアに預けると、中に入れたグラウンダーは簡単にクリアされてしまいました。
左サイドで目まぐるしくポジションを変える三笘薫は、高速グラウンダーが脅威となっています。前半に度重なるタックルを受け、いつもよりパスの精度が低かったウーデゴーアは、74分にマルティネッリに後を譲りました。75分、ガブリエウの縦1本を追ってファン・ヘッケに競り勝ったカイ・ハヴェルツは、GKと向き合って放った決定的なシュートを足で止められました。
フォローしたサカのシュートは、ファン・ヘッケがブロック。76分のファン・ヘッケのミドルが味方に当たり、フリーのアヤリの足元にこぼれた絶体絶命のピンチは、体勢を崩していたラヤがかろうじて足でセーブしました。77分にトーマスのロングフィードで右サイドをスプリントしたカイ・ハヴェルツは、中央から上がったサカにぴったりのボールを入れたのですが…。
必死に足を伸ばしたスライディングシュートは、GKが右に反応してキャッチ。足を痛めたティンバーは、80分にジンチェンコに代わりました。82分のCKをニアで合わせたファン・ヘッケのヘッドは、左にアウト。10人のチームは明らかに疲弊しており、ボールを失うと迷わずリトリートしています。89分のアヤリのミドルはガブリエウがブロック。拾った2発めはバーの上です。
6分の追加タイムは、「ガナーズが耐え抜いた」という表現が妥当でしょう。鋭い飛び出しでピンチの芽を摘んだラヤと、的確なポジショニングでコースを塞いだDFの奮闘が目を引きました。ポゼッションは36%対64%、シュート数は11対22ですが、オンターゲットは7対5でビッグチャンスは5対3。1-1のドローですが、アーセナルが「分けてなお強し」といえる一戦でもありました。
タイムアップ直後の大ブーイングは、レフェリーに向けられていたのでしょう。デクラン・ライスが退場となったシーンは、フェルトマンが先にぶつけてきており、41番が触るまでにSBはボールをセットしていません。動いているボールを蹴ろうとしたSBにやり直しを指示するべきで、妨害もしくは遅延行為というジャッジは厳しすぎるのではないかと思いました。
とはいえ今、目の前にあるのは、リードして追いつかれたという事実です。サカが冴えていた前半に2発決められなかったのが悔やまれます。ウーデゴーアはパス成功率47%といつものクオリティを発揮できず、偽SBのティンバーはパス12本と機能しませんでした。カイ・ハヴェルツ、サカ、サリバ、ラヤ以外が力を出し切れなかった一戦だったことは、認めざるをえないでしょう。
次節はデクラン・ライス抜きのノースロンドンダービー。カイ・ハヴェルツが中盤に下がるのか、あるいはトーマスとジョルジーニョの併用か。左SBにカラフィオーリ、インサイドにジンチェンコという布陣はいかがでしょうか。ここぞというシーンで攻め上がろうとしていたカラフィオーリには、フィットすれば左サイドを変えてくれるのではないかという期待感があります。
スターリングが合流し、ミケル・メリノとジェズスの負傷が癒えれば、アーセナルはエンジンがかかるでしょう。その手前で、トッテナム・ホットスパー・スタジアムとエティハドのアウェイ連戦をうまくクリアしたいところです。激戦必至の9月15日は、アルテタ監督の用兵と、厳しいチェックに苦しんでいたウーデゴーアのパフォーマンスに注目しましょう。
GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ティンバー、MFトーマス、デクラン・ライス、ウーデゴーア、FWサカ、カイ・ハヴェルツ、トロサール。対するブライトンは、前線のウェルベック、ジョアン・ペドロ、三笘薫、ヤンクバ・ミンテが揃って絶好調です。開始1分、自陣左サイドで奪ったボールをドリブルで運んだ三笘薫は、サリバにカットされています。
2分にボックス右を完全に崩したサカは、ゴール右から放った強引なシュートをGKフェルブルッヘンにセーブされました。ビルドアップでベン・ホワイトがジョアン・ペドロに奪われた5分のピンチは、グラウンダーをトーマスがカット。2分後、ボックス右脇からのFKの二次攻撃は、ウーデゴーアの浮き球でラインの裏に出たサカの一撃が、GKの守備範囲に飛んでしまいました。
猛攻を続けるアーセナル、キレキレのサカ。11分にも2人をかわした7番が右から折り返し、カットされたこぼれ球をベン・ホワイトが右足で叩くと、ルイス・ダンクの腕に当たってCKです。14分に敵陣で奪ったジョアン・ペドロが三笘薫とパス交換し、右サイドにクロスを上げると、ヤンクバ・ミンテのヘッドはラヤが冷静にセーブしました。
17分にミルナーが負傷リタイアとなり、20歳のアヤリがピッチへ。直後、左からのトロサールのアーリークロスは、中央に走り込んだウーデゴーアにぴったりでしたが、右足のボレーはうまく当たらずGKがキャッチしました。28分、ルイス・ダンクのフィードで左サイドに出たジョアン・ペドロは、高速グラウンダーをサリバに止められています。
トーマスのミスパスをインターセプトしたバレバが、ボックス右に浮かしたのは31分。ヤンクバ・ミンテのクロスをサリバがクリアした後、カイ・ハヴェルツが頭に当てたボールがボックス左に上がってしまい、三笘薫が左足ダイレクトでファーに打ったボールは惜しくも外に逸れていきました。ガナーズの中盤は、自陣でのミスを減らさなければなりません。
37分、ティンバーが高く蹴り上げたクリアボールをルイス・ダンクが処理しきれず、奪ったサカがラインの裏に浮かしてカイ・ハヴェルツが独走となりました。飛び出したフェルブルッヘンの頭上を越すループシュートは、パーフェクト。一瞬の隙を突いて先制したアーセナルは、ブライトンのセットピースに冷静に対応し、シュートを許しません。
追加タイム2分、ガブリエウのロングフィードでボックス左脇に出たトロサールは、カットインからニアを狙ったシュートをGKにストップされました。前半のポゼッションは48%対52%、シュート数は6対3、オンターゲットは5対0。戦術の徹底度はブライトンのほうが高く、アーセナルはティンバーの偽SBが機能していないため、ウインガーの個力に依存している感があります。
後半開始直後の46分、トロサールがボックス左のティンバーに浮き球を通すと、ヒールパスでフリーになったデクラン・ライスのシュートはヒンシェルウッドがブロックしました。CKに右から飛び込んだガブリエウのヘッドは、枠にいかず。事件が起こったのは49分、フェルトマンがFKを蹴る瞬間にボールに触って妨害したとジャッジされたデクラン・ライスは、2枚めのイエローです。
10人になったアーセナルは黄色いシャツに押し込まれるようになり、ゴール前でシュートコースを消す時間が増えています。ブライトンの同点ゴールは58分。カラフィオーリがピッチに入る直前でした。ルイス・ダンクの素晴らしい縦パスで裏に出たヤンクバ・ミンテは、左足の一撃をラヤに止められますが、こぼれ球に先着したジョアン・ペドロが無人のゴールに流し込みました。
カラフィオーリと代わってベンチに退いたのは、トロサール。5-3-1で守るアーセナルは、右サイドを制圧されており、奪ったボールをつなげずに苦しんでいます。65分に敵陣でジョアン・ペドロをつぶしたサリバが、右サイドから上がってウーデゴーアに預けると、中に入れたグラウンダーは簡単にクリアされてしまいました。
左サイドで目まぐるしくポジションを変える三笘薫は、高速グラウンダーが脅威となっています。前半に度重なるタックルを受け、いつもよりパスの精度が低かったウーデゴーアは、74分にマルティネッリに後を譲りました。75分、ガブリエウの縦1本を追ってファン・ヘッケに競り勝ったカイ・ハヴェルツは、GKと向き合って放った決定的なシュートを足で止められました。
フォローしたサカのシュートは、ファン・ヘッケがブロック。76分のファン・ヘッケのミドルが味方に当たり、フリーのアヤリの足元にこぼれた絶体絶命のピンチは、体勢を崩していたラヤがかろうじて足でセーブしました。77分にトーマスのロングフィードで右サイドをスプリントしたカイ・ハヴェルツは、中央から上がったサカにぴったりのボールを入れたのですが…。
必死に足を伸ばしたスライディングシュートは、GKが右に反応してキャッチ。足を痛めたティンバーは、80分にジンチェンコに代わりました。82分のCKをニアで合わせたファン・ヘッケのヘッドは、左にアウト。10人のチームは明らかに疲弊しており、ボールを失うと迷わずリトリートしています。89分のアヤリのミドルはガブリエウがブロック。拾った2発めはバーの上です。
6分の追加タイムは、「ガナーズが耐え抜いた」という表現が妥当でしょう。鋭い飛び出しでピンチの芽を摘んだラヤと、的確なポジショニングでコースを塞いだDFの奮闘が目を引きました。ポゼッションは36%対64%、シュート数は11対22ですが、オンターゲットは7対5でビッグチャンスは5対3。1-1のドローですが、アーセナルが「分けてなお強し」といえる一戦でもありました。
タイムアップ直後の大ブーイングは、レフェリーに向けられていたのでしょう。デクラン・ライスが退場となったシーンは、フェルトマンが先にぶつけてきており、41番が触るまでにSBはボールをセットしていません。動いているボールを蹴ろうとしたSBにやり直しを指示するべきで、妨害もしくは遅延行為というジャッジは厳しすぎるのではないかと思いました。
とはいえ今、目の前にあるのは、リードして追いつかれたという事実です。サカが冴えていた前半に2発決められなかったのが悔やまれます。ウーデゴーアはパス成功率47%といつものクオリティを発揮できず、偽SBのティンバーはパス12本と機能しませんでした。カイ・ハヴェルツ、サカ、サリバ、ラヤ以外が力を出し切れなかった一戦だったことは、認めざるをえないでしょう。
次節はデクラン・ライス抜きのノースロンドンダービー。カイ・ハヴェルツが中盤に下がるのか、あるいはトーマスとジョルジーニョの併用か。左SBにカラフィオーリ、インサイドにジンチェンコという布陣はいかがでしょうか。ここぞというシーンで攻め上がろうとしていたカラフィオーリには、フィットすれば左サイドを変えてくれるのではないかという期待感があります。
スターリングが合流し、ミケル・メリノとジェズスの負傷が癒えれば、アーセナルはエンジンがかかるでしょう。その手前で、トッテナム・ホットスパー・スタジアムとエティハドのアウェイ連戦をうまくクリアしたいところです。激戦必至の9月15日は、アルテタ監督の用兵と、厳しいチェックに苦しんでいたウーデゴーアのパフォーマンスに注目しましょう。
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