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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Saints×MAN.UTD】試合の展開を変えたオナナのPKストップ!マン・ユナイテッド、3発快勝!

ガラタサライへのローン移籍を拒否と報じられたカゼミーロと、マヌエル・ウガルテはベンチスタート。テン・ハフ監督が選んだ2センターは、メイヌーとエリクセンです。プレミアリーグ4節、サウサンプトンVSマンチェスター・ユナイテッド。ブライトンとリヴァプールに連敗したアウェイチームは、これ以上負け続けるわけにはいきません。

GKオナナ、DFマズラウィ、デ・リフト、リサンドロ・マルティネス、ダロト。中盤センターはメイヌーとエリクセン、2列めはラシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、アマド・ディアロ、最前線にザークツィーという布陣です。ラシュフォードが振るわなければ、早い時間にガルナチョが呼ばれるのでしょう。

プレミアリーグに復帰したばかりのセインツは、開幕から3試合のポゼッション68.2%はリーグ2位。立ち上がりのマン・ユナイテッドのアタックをしのぐと、3分からは主導権争いが続いています。7分に右サイドからカットインしたのはディブリング。ボックス右から放った左足のシュートは、オナナが右に飛んでセーブしました。

セインツの右からの攻撃が続き、マン・ユナイテッドは全員が自陣に引いています。10分に左から出た斜めのパスで、キャメロン・アーチャーがラインの裏に出ますが、オナナが足元に入ってキャッチ。奪った後のボールをカットされ続けているアウェイチームは、クロスに的確に対応してシュートを打たせません。

ようやくチャンスをつかんだのは15分。リサンドロ・マルティネスがエリクセンに通した高速の縦パスがきっかけでした。右に展開したボールをアマド・ディアロがボックスに持ち込み、後方のエリクセンに預けると、中央に入ったグラウンダーに走り込んだザークツィーのスライディングシュートは、ラムズデールの守備範囲に転がってしまいました。

17分のCKのクリアを叩いたマズラウィのボレーは、GKの正面。2分後、マズラウィが右サイドのアマド・ディアロにつないだカウンターは、左から上がってスルーパスを受けたブルーノが、左足の一撃をファーに外しました。23分、縦パスでダロトの裏を取ったのは菅原由勢。大きな切り返しから放った左足シュートは、ゴール前に戻ったデ・リフトがぎりぎりでクリアしています。

セインツの右からのFKが、ウゴチェクに届いたのは28分。フリーのヘッドは、クロスバーを越えていきました。31分、右からボックスに入ったディブリングがダロトにスライディングで足を払われ、ジャッジはPK。昇格チームが先制かと思いきや、キャメロン・アーチャーのキックはオナナが右と読んでセーブし、リバウンドを叩いたヘッダーは悠々とライン上でキャッチしました。

35分に左から上がったのはザークツィー。ラシュフォードとワンツーをかわして左隅に打ったミドルは、ラムズデールが素晴らしいセービングでCKに逃れました。ショートコーナーから、ブルーノのクロスがゴール右に上がると、デ・リフトのヘッドが左のサイドネットへ。ピンチの直後に先制したマン・ユナイテッドは、40分にも決定機をつかんでいます。

右サイドのアマド・ディアロが仕掛けたカウンター。縦のスルーパスで抜けたラシュフォードが右から放ったシュートは、ニアを塞いだラムズデールが体に当てました。右からのCKが逆サイドにいたアマド・ディアロに流れ、ボックスの左隅にいた10番にボールが渡ると、右足のコントロールショットがファーポストを叩いてネットを揺らしました。

43分のCKからの二次攻撃も、ビッグチャンスでした。マズラウィがゴール前に低いボールを入れると、ラインと入れ替わったダロトがGKと1対1。左に流したボールにデ・リフトが走り込み、左足を振り抜きますが、必死に両手を伸ばしたラムズデールが間に合いました。前半は0-2。オナナのPKストップで、試合の流れは完全に変わりました。

後半立ち上がりのポゼッションは、2点のビハインドを背負ったホームチーム。マン・ユナイテッドは4-4-2でパスコースを絞ろうとしており、セインツはSBの背後を狙っています。中に斬り込んだアマド・ディアロが、外から追い越したマズラウィに預けたのは49分。ニアに打ったシュートは、外からポストにヒットしました。

51分、ブルーノ、エリクセン、ラシュフォードと左につながったカウンター。10番のシュートは、ベドナレクに当たってCKです。セインツのフィードが雑になったため、マン・ユナイテッドはパスカットから前を向いてドリブルできるシーンが増えており、右サイドのアマド・ディアロが再三チャンスを創っています

60分のラシュフォードのミドルは、ラムズデールが上に弾き出してCK。ラッセル・マーティン監督の4枚代えは打開策にならなかったようで、マン・ユナイテッドが悠々とパスをまわす時間が続いています。テン・ハフ監督が動いたのは73分。ラシュフォード、エリクセン、マズラウィが下がり、ガルナチョ、ウガルテ、マグワイアです。

さらに77分、背中を痛めたリサンドロ・マルティネスをジョニー・エヴァンス。79分にガルナチョの膝をスパイクの裏で削ったジャック・スティーヴンスは、1発レッドです。86分、デ・リフトが下がってカゼミーロ。91分にアマド・ディアロが右サイドを突破し、ニアで受けたメイヌーが中央のザークツィーに流すと、フリーのシュートはハーウッド=ベリスにカットされました。

タイムアップ間際の96分、カゼミーロのスルーパスでダロトがボックス右に飛び出し、ニアに折り返したボールをガルナチョが右足でズドン。後半はセインツにシュートを打たせなかったマンチェスター・ユナイテッドが、0-3で快勝しました。セインツはレッド・デヴィルズに16試合連続で勝利なしとなり、プレミアリーグ開幕から4連敗です。

まずはオナナ、ありがとう!デ・リフトの攻守に渡る活躍、ラシュフォードの半年ぶりのゴール、右サイドを蹂躙したアマド・ディアロ、ウガルテのプレミアリーグデビュー、ガルナチョの今季初ゴールと、次につながる収穫が多い一戦でした。地味ながら、デュエル9勝のメイヌーの守備も称えたいと思います。今季プレミアリーグのインターセプト13回は、リーグTOPです。

次節はセルハースト・パークでクリスタル・パレス。今日のような勝ち方を見ると、5月の4-0惨敗のリベンジを同じスコアでと前のめりになってしまいます。3試合連続でビッグチャンスを逃したザークツィーは、打てる形を創れているとポジティブに考えていいでしょう。気持ちを切り替え、次こそは目に見える結果を残してもらえればと思います。


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