2024.09.22 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【Crystal Palace×MAN.UTD】決定機を逃し続けたマン・ユナイテッド、終盤は無策で痛恨のドロー!
ミッドウィークのバーンズリー戦は7発圧勝。プレミアリーグでは4試合で5ゴールのマンチェスター・ユナイテッドは、カウンター対応が課題となっているクリスタル・パレスの最終ラインを崩せるでしょうか。テン・ハフ監督は、カラバオカップで2ゴールのラシュフォードをベンチに置いて、アマド・ディアロとガルナチョを左右に配しています。
GKオナナ、DFマズラウィ、デ・リフト、リサンドロ・マルティネス、ダロト。中盤センターはメイヌーとエリクセン、2列めはアマド・ディアロ、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ、最前線はザークツィー。立ち上がりのマンチェスター・ユナイテッドは、前線へのパスの精度を欠いています。自陣で奪われれば、エゼ、エンケティア、マテタの速攻の餌食になりそうです。
鎌田大地は、3-4-2-1のセンターにいます。10分にザークツィーの縦パスでラインの裏を取ったガルナチョは、ディーン・ヘンダーソンとの1対1で、右隅へのシュートを弾き出されてしまいました。12分のカウンターは3対2、しかしザークツィーが止められて決定機にならず。直後のCKをヘッドで叩いたデ・リフトはフリーでしたが、好調のGKが足でストップしています。
さらに1分後、左サイドのエリクセンがニアに速いグラウンダー。前に残っていたリサンドロ・マルティネスが足元に収めて左隅にプッシュすると、またもや古巣対決の守護神がセーブしました。左右からドリブルで仕掛けるガルナチョとアマド・ディアロは、2人がかりでチェックされており、時折上がるクロスは味方に合いません。
27分、ダロトが縦に走らせたスルーパスでボックス左に入ったガルナチョは、右足のダイレクトショットがクロスバーにヒット。右に流れたボールを捉えたブルーノのボレーは、大きくバウンドしてバーの上をこすりました。33分のCKで完全に競り勝ったザークツィーのヘッダーは、左に頭を振りすぎてポストの外。これほど攻め立てても0-0とは…!
アマド・ディアロをポストに使って右から上がったブルーノのシュートは、グエイが必死にブロック。エリクセンが右に展開した40分のチャンスは、ブルーノのアーリークロスに走り込んだザークツィーがつま先でプッシュしますが、ディーン・ヘンダーソンがぎりぎりで触って外に掻き出しました。
クリスタル・パレスの初めてのチャンスは44分。左にまわったエンケティアのスルーパスでタイリック・ミッチェルがボックスに入ると、折り返しを足元に受けたエゼはフリーです。決まるかと思われたダイレクトショットは、オナナの正面。0-0の前半のシュート数は2対9ですが、マン・ユナイテッドの枠にいかなかった5本は、すべて決定的なシーンです。
後半開始直後にゴールライン際に侵入したエゼは、ラストパスのコースを失ってCKをゲットするのが精一杯。50分にカットインしたアマド・ディアロが左足で巻いたミドルは、DFにかすってコースが変わったようです。メイヌー、ブルーノ、ザークツィーとつながった52分の中央突破は、リターンを右足アウトにかけたブルーノのボレーが左ポストすれすれを抜けていきました。
61分、ザークツィーに代わってラシュフォード。ショートパスがテンポよくつながった63分のアタックはシュートにつながらず、左に流れたボールをニアでもらったガルナチョのコントロールショットは、ディーン・ヘンダーソンが上に弾き出しています。65分にエンケティアの強烈なミドルをセーブしたオナナは、詰めたイスマイラ・サールのワンタッチも右手に当てました。
72分、鎌田大地の速いフィードが中央のエゼへ。すかさず右のイスマイル・サールに展開し、2人をフェイントでかわした17番が優しいグラウンダーを入れると、ガラ空きの左隅に収めればOKだったエゼが右に外してしまいました。76分、エリクセンとアマド・ディアロに代わって、ホイルンドとウガルテ。これ以降、マン・ユナイテッドのシュートはありませんでした。
狙いが曖昧なロングフィードをGKに回収されるか、強引な中央突破のミスパスをカットされるか。イスマイラ・サールとシュラップを投入し、サイドからチャンスを創ったオリヴァー・グラスナーに対して、テン・ハフは無策でした。後半のシュート数は7対6、ビッグチャンスは3対0。マンチェスター・ユナイテッドがゴールレスのドローで終わった理由を語る数字のひとつです。
ガルナチョ、デ・リフト、リサンドロ・マルティネス、ガルナチョ、ブルーノ、ザークツィー。前半の決定機をひとつでも活かしていれば、違う展開になっていたはずです。ブルーノ・フェルナンデスはパス成功率が72%と低く、ロングフィード9本のうち7本が失敗でした。後半の彼の焦りも、クリスタル・パレスを元気にしてしまった要因といえるでしょう。
ラシュフォードとホイルンドはシュートゼロ。ストライカーにラインの裏を狙わせるなら、2トップにして出しどころを増やすなり、左右のウインガーのポジションを上げるなり、打ち手に応じた工夫が必要でしょう。指揮官は、最後の布陣でどんな絵を描いていたのでしょうか。最初の45分で何度も崩していたムニョスとラクロワのサイドは狙い目だったのですが…。
ヨーロッパリーグのトゥエンテ戦をはさんで、次節はトッテナム。ホームのプレミアリーグで連敗となれば、首位との差は早くも2ケタになりそうです。3年めの指揮官は、個人力依存に見える攻撃に戦術をインストールできるのでしょうか。ヨアキム・アンデルセンの移籍で、最終ラインが混乱気味のチームに対してノーゴールは、あまりにも痛恨です。(ディーン・ヘンダーソン 写真著作者/Jrppezza)
GKオナナ、DFマズラウィ、デ・リフト、リサンドロ・マルティネス、ダロト。中盤センターはメイヌーとエリクセン、2列めはアマド・ディアロ、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ、最前線はザークツィー。立ち上がりのマンチェスター・ユナイテッドは、前線へのパスの精度を欠いています。自陣で奪われれば、エゼ、エンケティア、マテタの速攻の餌食になりそうです。
鎌田大地は、3-4-2-1のセンターにいます。10分にザークツィーの縦パスでラインの裏を取ったガルナチョは、ディーン・ヘンダーソンとの1対1で、右隅へのシュートを弾き出されてしまいました。12分のカウンターは3対2、しかしザークツィーが止められて決定機にならず。直後のCKをヘッドで叩いたデ・リフトはフリーでしたが、好調のGKが足でストップしています。
さらに1分後、左サイドのエリクセンがニアに速いグラウンダー。前に残っていたリサンドロ・マルティネスが足元に収めて左隅にプッシュすると、またもや古巣対決の守護神がセーブしました。左右からドリブルで仕掛けるガルナチョとアマド・ディアロは、2人がかりでチェックされており、時折上がるクロスは味方に合いません。
27分、ダロトが縦に走らせたスルーパスでボックス左に入ったガルナチョは、右足のダイレクトショットがクロスバーにヒット。右に流れたボールを捉えたブルーノのボレーは、大きくバウンドしてバーの上をこすりました。33分のCKで完全に競り勝ったザークツィーのヘッダーは、左に頭を振りすぎてポストの外。これほど攻め立てても0-0とは…!
アマド・ディアロをポストに使って右から上がったブルーノのシュートは、グエイが必死にブロック。エリクセンが右に展開した40分のチャンスは、ブルーノのアーリークロスに走り込んだザークツィーがつま先でプッシュしますが、ディーン・ヘンダーソンがぎりぎりで触って外に掻き出しました。
クリスタル・パレスの初めてのチャンスは44分。左にまわったエンケティアのスルーパスでタイリック・ミッチェルがボックスに入ると、折り返しを足元に受けたエゼはフリーです。決まるかと思われたダイレクトショットは、オナナの正面。0-0の前半のシュート数は2対9ですが、マン・ユナイテッドの枠にいかなかった5本は、すべて決定的なシーンです。
後半開始直後にゴールライン際に侵入したエゼは、ラストパスのコースを失ってCKをゲットするのが精一杯。50分にカットインしたアマド・ディアロが左足で巻いたミドルは、DFにかすってコースが変わったようです。メイヌー、ブルーノ、ザークツィーとつながった52分の中央突破は、リターンを右足アウトにかけたブルーノのボレーが左ポストすれすれを抜けていきました。
61分、ザークツィーに代わってラシュフォード。ショートパスがテンポよくつながった63分のアタックはシュートにつながらず、左に流れたボールをニアでもらったガルナチョのコントロールショットは、ディーン・ヘンダーソンが上に弾き出しています。65分にエンケティアの強烈なミドルをセーブしたオナナは、詰めたイスマイラ・サールのワンタッチも右手に当てました。
72分、鎌田大地の速いフィードが中央のエゼへ。すかさず右のイスマイル・サールに展開し、2人をフェイントでかわした17番が優しいグラウンダーを入れると、ガラ空きの左隅に収めればOKだったエゼが右に外してしまいました。76分、エリクセンとアマド・ディアロに代わって、ホイルンドとウガルテ。これ以降、マン・ユナイテッドのシュートはありませんでした。
狙いが曖昧なロングフィードをGKに回収されるか、強引な中央突破のミスパスをカットされるか。イスマイラ・サールとシュラップを投入し、サイドからチャンスを創ったオリヴァー・グラスナーに対して、テン・ハフは無策でした。後半のシュート数は7対6、ビッグチャンスは3対0。マンチェスター・ユナイテッドがゴールレスのドローで終わった理由を語る数字のひとつです。
ガルナチョ、デ・リフト、リサンドロ・マルティネス、ガルナチョ、ブルーノ、ザークツィー。前半の決定機をひとつでも活かしていれば、違う展開になっていたはずです。ブルーノ・フェルナンデスはパス成功率が72%と低く、ロングフィード9本のうち7本が失敗でした。後半の彼の焦りも、クリスタル・パレスを元気にしてしまった要因といえるでしょう。
ラシュフォードとホイルンドはシュートゼロ。ストライカーにラインの裏を狙わせるなら、2トップにして出しどころを増やすなり、左右のウインガーのポジションを上げるなり、打ち手に応じた工夫が必要でしょう。指揮官は、最後の布陣でどんな絵を描いていたのでしょうか。最初の45分で何度も崩していたムニョスとラクロワのサイドは狙い目だったのですが…。
ヨーロッパリーグのトゥエンテ戦をはさんで、次節はトッテナム。ホームのプレミアリーグで連敗となれば、首位との差は早くも2ケタになりそうです。3年めの指揮官は、個人力依存に見える攻撃に戦術をインストールできるのでしょうか。ヨアキム・アンデルセンの移籍で、最終ラインが混乱気味のチームに対してノーゴールは、あまりにも痛恨です。(ディーン・ヘンダーソン 写真著作者/Jrppezza)
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