2024.09.29 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【Wolves×Liverpool】クロップ勇退から6試合で首位奪還!「作りながら勝つ」新指揮官に称賛を。
プレミアリーグ6節は、ウルヴスとのアウェイゲーム。ユルゲン・クロップの後を継いだアルネ・スロット監督は、順調に勝ち続けています。公式戦6勝1敗、18ゴール3失点。黄金時代を築いた長期政権からのスイッチングとしては、近年の最高の成功例になりそうな雲行きです。最大の功労者は、1月という早いタイミングで退任を表明した名将でしょう。
サラー、フィルミーノ、マネの最強フロントスリーと、ワイナルドゥム、ヘンダーソン、ファビーニョ、ミルナーというスペシャルな中盤を擁してすべてのタイトルを獲得したクロップ監督は、「リヴァプール2.0」と称したモデルチェンジを敢行し、サラー以外を若い世代にシフトしてからチームを離れました。
アーノルド、ファン・ダイク、ロバートソンといった歴戦の勇士が残っている最終ラインも、クアンサー、ブラッドリーら次世代の選手が定着しています。シーズンが終わる4ヵ月前に勇退が決まっていたため、マイケル・エドワーズCEOを軸とした新体制の構築はスムーズに進み、新監督を迎える準備は整っていました。
ゲーゲンプレッシングをベースとしたクロップのフットボールと、共通項があるスロットの招聘で、主力の混乱もなく新チームが始動。戦術理解度が高い選手たちは、オランダ人監督の4-2-3-1に早期にシフトしています。これまでの7試合は、快勝といえる展開ばかりではありませんが、決定力があるアタッカーたちのゴールでポイントを積み上げてきました。
さて、ここからはウルヴス戦を振り返りましょう。スロット監督のスタメンは、いつもの11人です。GKアリソン、DFアーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤センターにフラーフェンベルフとマック・アリスター、2列めにサラー、ショボスライ、ルイス・ディアス、最前線にジョッタという布陣は、ノッティンガム・フォレスト戦と同じ顔ぶれです。
最下位に沈むウルヴスですが、ベルガルドとマテウス・クーニャが仕掛ける速攻には要注意です。サイドアタックの応酬となった立ち上がりは、低調というべきでしょう。ミスパスが多いレッズは余裕がなく、7分にはアーノルドがイエローをもらっています。10分のロングフィードでラインの裏を狙ったマテウス・クーニャは、ファン・ダイクが外に出て止めました。
ルイス・ディアスとのパス交換で、ロバートソンが左から上がったのは12分。ゴール前でアイ・ヌーリと交錯したサラーは、PKをもらえませんでした。22分のフィードをゴールライン際で収めたセメドがマテウス・クーニャに落とすと、左足のシュートはアリソンががっちりキャッチしています。リヴァプールの最初のシュートは、26分になってからでした。
左からカットインしたルイス・ディアスがクロスを止められ、こぼれ球を拾って右足を振り抜くと、コースに入ったレミナが足に当ててCK。32分のFKにサラーが触り、すかさずアーノルドが右足で壁の脇を狙いますが、ボールはサム・ジョンストンの正面です。決定機をつかんだのは40分。ファン・ダイクのスルーパスで上がったロバートソンのクロスはパーフェクトでした。
ゴール前でフリーだったショボスライのボレーは、GKの足に当たってしまい、先制ならず。0-0でハーフタイムかと思われた追加タイム2分、CKの二次攻撃で左に出ていたジョッタがクロスを上げると、前に残っていたコナテのヘッドがGKの手を弾いて右隅に決まりました。リードしたレッズは、後半の立ち上がりもウルヴスのサイドアタックに対応するシーンが目立っています。
50分のビルドアップで、サム・ジョンストンからボールをもらったレミナが左に送ると、狙っていたサラーがカット。トラップしていれば、無人のゴールに流し込んで決まりでしたが、右足のダイレクトは左ポストの外に逸れてしまいました。ウルヴスが追いついたのは56分。マテウス・クーニャの縦パスでラインの裏に出たのはヨルゲン・ラルセンです。
追いついたロバートソンがスライディングでカットし、こぼれ球をコナテがキープして終わりかと思いきや、アリソンに任せようとしたCBがゴールライン際で奪われてしまい、後ろにいたフォルブスにボールが渡ります。競り合いとなり、ゴール前にこぼれたボールをアイ・ヌーリがプッシュ。追いついたウルヴスは、5分も経たないうちに再度失点を喫してしまいます。
58分、ルイス・ディアスのサイドチェンジを受けたアーノルドが中央にクロスをフィード。ジョッタに裏を取られそうになったセメドが抱え込んで倒してしまい、ジャッジはPKです。サラーのキックはど真ん中。1-2となってから、ウルヴスのオンターゲットはありませんでした。65分のサラーのミドルは、上に弾いたサム・ジョンストンが冷静にキャッチしています。
72分のカウンターからフォルブスがボックスに侵入すると、かわされたアーノルドをフォローしたコナテがシュートをカット。この直後、ルイス・ディアスとショボスライが下がり、コーディー・ガクポとカーティス・ジョーンズが送り出されています。79分にサラーとのパス交換から右足で打ったカーティス・ジョーンズのシュートは、堅実なGKが左に反応してセーブしました。
89分にロバートソンをジョー・ゴメスに代えたスロット監督は、カードを2枚残してタイムアップを迎えました。ミッドウィークにチャンピオンズリーグのボローニャ戦があるのに、足慣らしの時間を得られなかった遠藤航は、次もベンチで過ごすのでしょう。アンカーのサブの一番手は、いつ呼ばれても結果を残せるよう、準備するしかありません。
5勝1敗のリヴァプールは、マン・シティをかわして首位に躍り出ました。最高の指揮官の勇退という危機をうまく乗り越えた経営ボードとともに、新たな監督の意を汲んでリーグ最少の2失点の堅守を仕切るキャプテンも、功労者のひとりとして称えたい一戦でした。長期政権の直後でなくても、新たな戦術をインストールしながら首位に立つのは並大抵のことではありません。
サラー、フィルミーノ、マネの最強フロントスリーと、ワイナルドゥム、ヘンダーソン、ファビーニョ、ミルナーというスペシャルな中盤を擁してすべてのタイトルを獲得したクロップ監督は、「リヴァプール2.0」と称したモデルチェンジを敢行し、サラー以外を若い世代にシフトしてからチームを離れました。
アーノルド、ファン・ダイク、ロバートソンといった歴戦の勇士が残っている最終ラインも、クアンサー、ブラッドリーら次世代の選手が定着しています。シーズンが終わる4ヵ月前に勇退が決まっていたため、マイケル・エドワーズCEOを軸とした新体制の構築はスムーズに進み、新監督を迎える準備は整っていました。
ゲーゲンプレッシングをベースとしたクロップのフットボールと、共通項があるスロットの招聘で、主力の混乱もなく新チームが始動。戦術理解度が高い選手たちは、オランダ人監督の4-2-3-1に早期にシフトしています。これまでの7試合は、快勝といえる展開ばかりではありませんが、決定力があるアタッカーたちのゴールでポイントを積み上げてきました。
さて、ここからはウルヴス戦を振り返りましょう。スロット監督のスタメンは、いつもの11人です。GKアリソン、DFアーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤センターにフラーフェンベルフとマック・アリスター、2列めにサラー、ショボスライ、ルイス・ディアス、最前線にジョッタという布陣は、ノッティンガム・フォレスト戦と同じ顔ぶれです。
最下位に沈むウルヴスですが、ベルガルドとマテウス・クーニャが仕掛ける速攻には要注意です。サイドアタックの応酬となった立ち上がりは、低調というべきでしょう。ミスパスが多いレッズは余裕がなく、7分にはアーノルドがイエローをもらっています。10分のロングフィードでラインの裏を狙ったマテウス・クーニャは、ファン・ダイクが外に出て止めました。
ルイス・ディアスとのパス交換で、ロバートソンが左から上がったのは12分。ゴール前でアイ・ヌーリと交錯したサラーは、PKをもらえませんでした。22分のフィードをゴールライン際で収めたセメドがマテウス・クーニャに落とすと、左足のシュートはアリソンががっちりキャッチしています。リヴァプールの最初のシュートは、26分になってからでした。
左からカットインしたルイス・ディアスがクロスを止められ、こぼれ球を拾って右足を振り抜くと、コースに入ったレミナが足に当ててCK。32分のFKにサラーが触り、すかさずアーノルドが右足で壁の脇を狙いますが、ボールはサム・ジョンストンの正面です。決定機をつかんだのは40分。ファン・ダイクのスルーパスで上がったロバートソンのクロスはパーフェクトでした。
ゴール前でフリーだったショボスライのボレーは、GKの足に当たってしまい、先制ならず。0-0でハーフタイムかと思われた追加タイム2分、CKの二次攻撃で左に出ていたジョッタがクロスを上げると、前に残っていたコナテのヘッドがGKの手を弾いて右隅に決まりました。リードしたレッズは、後半の立ち上がりもウルヴスのサイドアタックに対応するシーンが目立っています。
50分のビルドアップで、サム・ジョンストンからボールをもらったレミナが左に送ると、狙っていたサラーがカット。トラップしていれば、無人のゴールに流し込んで決まりでしたが、右足のダイレクトは左ポストの外に逸れてしまいました。ウルヴスが追いついたのは56分。マテウス・クーニャの縦パスでラインの裏に出たのはヨルゲン・ラルセンです。
追いついたロバートソンがスライディングでカットし、こぼれ球をコナテがキープして終わりかと思いきや、アリソンに任せようとしたCBがゴールライン際で奪われてしまい、後ろにいたフォルブスにボールが渡ります。競り合いとなり、ゴール前にこぼれたボールをアイ・ヌーリがプッシュ。追いついたウルヴスは、5分も経たないうちに再度失点を喫してしまいます。
58分、ルイス・ディアスのサイドチェンジを受けたアーノルドが中央にクロスをフィード。ジョッタに裏を取られそうになったセメドが抱え込んで倒してしまい、ジャッジはPKです。サラーのキックはど真ん中。1-2となってから、ウルヴスのオンターゲットはありませんでした。65分のサラーのミドルは、上に弾いたサム・ジョンストンが冷静にキャッチしています。
72分のカウンターからフォルブスがボックスに侵入すると、かわされたアーノルドをフォローしたコナテがシュートをカット。この直後、ルイス・ディアスとショボスライが下がり、コーディー・ガクポとカーティス・ジョーンズが送り出されています。79分にサラーとのパス交換から右足で打ったカーティス・ジョーンズのシュートは、堅実なGKが左に反応してセーブしました。
89分にロバートソンをジョー・ゴメスに代えたスロット監督は、カードを2枚残してタイムアップを迎えました。ミッドウィークにチャンピオンズリーグのボローニャ戦があるのに、足慣らしの時間を得られなかった遠藤航は、次もベンチで過ごすのでしょう。アンカーのサブの一番手は、いつ呼ばれても結果を残せるよう、準備するしかありません。
5勝1敗のリヴァプールは、マン・シティをかわして首位に躍り出ました。最高の指揮官の勇退という危機をうまく乗り越えた経営ボードとともに、新たな監督の意を汲んでリーグ最少の2失点の堅守を仕切るキャプテンも、功労者のひとりとして称えたい一戦でした。長期政権の直後でなくても、新たな戦術をインストールしながら首位に立つのは並大抵のことではありません。
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