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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Brighton】20番は史上初の前半4発!パルマー&ジャクソンは今やリーグ最強コンビ!

昨シーズンのチェルシーなら、ポイントを落としていたのではないでしょうか。スタンフォード・ブリッジにブライトンを迎えたプレミアリーグ6節は、コール・パルマー無双で4-2の快勝。前半に喫した2失点はいずれも守備のミスで、選手が目まぐるしく入れ替わるカオスの季節なら、7分のビハインドは重くのしかかっていたはずです。

中央から上がったカディオグルが左サイドの三笘薫に展開すると、ボックス入り口に持ち込んだウインガーは、前にいたエストゥピニャンに預けました。ゴールライン際からの折り返しは、カイセドがカット。すぐにクリアすれば終わりだったのですが、躊躇したMFは後方のコルウィルに助けを求め、CBが左足で思い切り蹴ったボールが詰めたバレバに当たりました

高く浮いたボールに飛び出したロベルト・サンチェスは明らかに間に合わず、ルターのヘッドが誰も触れない右隅へ。「3人とも判断ミス」というと、厳しすぎるでしょうか。34分の失点は、ロベルト・サンチェスの完全なるエラー。カイセドへのパスは、インターセプトを狙っていたバレバのほうにずれてしまい、あっさり奪ったMFの仕事はニアに蹴り込むだけでした。

前半だけでミスによる2失点を喫しながら、負ける気配がなかったのは、コール・パルマ―があまりにも凄かったからです。0-1からの同点ゴールは21分。左サイドにいたニコラス・ジャクソンがウェブスターのバックパスミスをさらい、一気にゴール前に持ち込んでフェルブルッヘンと1対1。昨季までの彼なら、GKにぶつけて頭を抱えていたかもしれません。

しかし2年めの今は、開幕からの5試合で4ゴールを決め、余裕と自信を手に入れています。最初のタッチで、中央をチラ見していたストライカーは、GKの前で体を開いてコール・パルマーの足元に転がしました。必死に戻ったルイス・ダンクの足元を抜いた20番は、サンチョが倒されて得た28分のPKを、冷静に左隅に蹴り込みました。

3点めは33分、右隅に突き刺さる完璧なFK。バレバのゴールはこの直後で、3-2なら再度突き放すのみです。41分の4点めは、フェルブルッヘンのパスをエンソ・フェルナンデスがカットし、サンチョからコール・パルマーとボックス左に縦パスが入りました。ニアポストとGKのすき間を射抜いたフィニッシュは、よくぞダイレクトで…と驚嘆させられる一撃でした。

コール・パルマーの前半だけで4発は、プレミアリーグ初の快挙。19分の2つのビッグチャンスが決まっていれば、とてつもない大記録が誕生していたかもしれません。エンソ・フェルナンデスのスルーパスでフェルブルッヘンと1対1になったシーンは、右に転がしたボールがポストにヒット。直後のカウンターは、GKの前で右隅に決めると同時にオフサイドを告げる笛がなりました。

今季プレミアリーグは6戦6発4アシスト。2023-24シーズンの開幕からの28ゴールと15アシストを足すと43で、37ゴール5アシストのハーランドを上回っています。ニコラス・ジャクソンとのコンビもリーグ最強で、昨シーズンから、どちらかがゴールでもう一方がアシストはトータル11回。これもまた、レオン・ベイリーとオリー・ワトキンスの9回を超えるリーグNo.1です。

チェルシーに、新たなストライカーは必要ないでしょう。センターフォワードとトップ下で2ケタゴールに乗せているのは、彼らとマン・シティだけです。コンビのどちらかが欠けたときは、エンクンクかジョアン・フェリックスを入れればOK。鋭いカウンターを武器として、TOP4復帰をめざしていただければと思います。


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