2024.10.06 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【Crystal Palace×Liverpool】激痛のアリソン負傷離脱!リヴァプールは守護神不在で難敵7連戦…?
キックオフからわずか21秒、イスマイラ・サールのグラウンダーを押し込んだエンケティアは、オフサイドでした。セルハーストパークのプレミアリーグ7節は、クリスタル・パレスVSリヴァプール。開幕から6試合未勝利のイーグルスは、チェルシー戦とマンチェスター・ユナイテッド戦をドローに持ち込んでおり、首位レッズといえども簡単に勝てる相手ではありません。
ミッドウィークのチャンピオンズリーグは、ボローニャに2-0で完勝。公式戦9試合を8勝1敗で駆け抜けたアルネ・スロットの新チームは、4失点しか喫していない堅守も強みのひとつです。プレミアリーグは、6試合で2失点。エゼのサイドチェンジからムニョスがボックス右を崩した7分のピンチも、ファン・ダイクがクロスのコースを塞いでカットしました。
中3日のランチタイムキックオフは、ユルゲン・クロップなら猛抗議していたでしょう。レギュラー固定のスロット監督でも、4枚を入れ替えています。GKアリソン、DFアーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ツィミカス。MFフラーフェンベルフ、マック・アリスター、カーティス・ジョーンズ、フロントスリーはサラー、ジョッタ、ガクポ。8分の先制の起点は、サブの左SBでした。
ファン・ダイクからパスをもらったツィミカスは、あらかじめ決めていたかのようなスムーズなモーションで、前にいたガクポをフリーにする見事なスルーパスを通しました。ガクポもパーフェクトで、ジョッタの足元にぴったりのグラウンダーはダイレクト。右足アウトでプッシュしたストライカーが表情を変えなかったのは、左ウイングのオフサイドを気にしたからでしょうか。
アーノルドの縦パスで、サラーがボックス右を突破したのは13分。ニアに入ったマック・アリスターは触れず、ディーン・ヘンダーソンが足でブロックしました。15分のムニョスの負傷は、オリヴァー・グラスナー監督にとって激痛のアクシデント。古巣対決となるナサニエル・クラインを送り出したのは、何としても2点めを回避したかったからでしょう。
リードしたリヴァプールは、フラーフェンベルフがCBの前に常駐し、後方からのフィードをケアしています。29分にウォートンの縦パスをカットしたアンカーは、すかさず右のアーノルドへ。左隅を狙ったミドルシュートは、ディーン・ヘンダーソンが右に弾き出しました。40分の左からのCKをニアで合わせたファン・ダイクは、得意のヘディングが浮いてしまいました。
ホームチームの前半唯一のシュートは、追加タイム2分。ラクロワの高速の縦パスで、ファン・ダイクとツィミカスの間にいたイスマイラ・サールがフリーになりました。左を狙った一撃は、アリソンがビッグセーブ。ポゼッション28%対72%、シュート数1対8というスタッツは、レッズの守備がいかに安定しているかを物語っています。
ハーフタイムにマック・アリスターを下げたのは、予定していたプランでしょうか。中盤に入ったのはショボスライ。後半もレッズが主導権を握り、イーグルスの攻め手は確度が低い縦のボールだけです。ウォートンが左のタイリック・ミッチェルを走らせた53分の速攻も、7人が素早く戻っており、苦し紛れのクロスは右に逸れていきました。
56分、ガクポのパスを受けたフラーフェンベルフは、前が空いているのを見て右足を振り抜きますが、マーク・グエイが1歩も動かずブロックしました。直後、ファン・ダイクがゴール前にふわりと浮かすと、サラーのワントラップボレーはGKの正面。タイリック・ミッチェルとウォートンをウィル・ヒューズとマテタという60分のカードは、4-4-2で攻めるというサインでしょう。
64分、ウィル・ヒューズが敵陣でフラーフェンベルフから奪い、レルマの縦パスを受けたマテタが右に流すと、エンケティアのシュートはアリソンが冷静にセーブしました。70分のヒューズの縦パスは、ファン・ダイクとコナテがお見合いしてしまい、足元に収めたマテタが左のエゼへ。左足の強烈な一撃は、アリソンが両手を振り上げてバーの向こうに弾き出しています。
72分、サラーに代わってルイス・ディアス。この直前に、パンチングの際の着地が不自然だったアリソンは既に足を痛めていたはずです。直接的なダメージは75分、マテタが迫ってきたのを見て大きく蹴り出した瞬間でした。足を引きずりながらゴールマウスに下がった守護神は、バックパスを左足でクリアするや否や、座り込んでしまいました。
メディカルスタッフが到着する前に、ピッチを拳で叩いているのを見て、リタイアを確信しました。ケレハーは体調不良でベンチ外となっており、代役はヤロシュ。ハムストリングなら、月末のアーセナル戦には間に合わないでしょう。84分、クリスタル・パレスにビッグチャンスが到来。ウィル・ヒューズのパスがマテタに届いた瞬間は、3対1だったのですが…。
左を並走していたエゼは、ラストパスをもらってGKと1対1。慌てて放ったダイレクトショットは、ヤロシュの正面でした。鎌田大地と遠藤航の登場は89分。後半のシュートは8対8と互角に戦ったホームチームは、2度のビッグチャンスを逃したのが命取りとなりました。6分の追加タイムをシュートゼロで過ごしたチームは、クリーンシートの敗戦を受け入れるしかありません。
この日のMVPは、最終ラインを束ねたヴィルジル・ファン・ダイクでしょう。101本のパスを通し、成功率90%。ロングフィード成功は9本、デュエルは9勝1敗で、コナテやフラーフェンベルフとともにラインをコントロールした前半は文句なしの出来でした。試合後のスロット監督は。アリソンの負傷の痛手を嘆きつつ、ランチタイムキックオフに対して疑問を投げかけています。
「水曜日の夜に試合があったのに、なぜアウェイで早い時間にキックオフをするのか」。インターナショナルブレイク直前というタイミングで、彼らに負担を強いる合理的な理由はどこにもないでしょう。素晴らしいセービングでチームをクリーンシートに導いた守護神の負傷とは、直接的な関係はなかったとしても、笑ってスルーできる話ではないでしょう。
ともあれ、スロット監督が成し遂げた就任直後のアウェイ戦4連勝は、イングランドのフットボールリーグで史上4人めの快挙です。機能的な中盤と終始落ち着いていた最終ラインに、あらためて拍手を送りましょう。それにしても、このタイミングでチェルシー、ライプツィヒ、アーセナル、ブライトン&ブライトン、レヴァークーゼン、アストン・ヴィラと難敵7連戦とは…!
ミッドウィークのチャンピオンズリーグは、ボローニャに2-0で完勝。公式戦9試合を8勝1敗で駆け抜けたアルネ・スロットの新チームは、4失点しか喫していない堅守も強みのひとつです。プレミアリーグは、6試合で2失点。エゼのサイドチェンジからムニョスがボックス右を崩した7分のピンチも、ファン・ダイクがクロスのコースを塞いでカットしました。
中3日のランチタイムキックオフは、ユルゲン・クロップなら猛抗議していたでしょう。レギュラー固定のスロット監督でも、4枚を入れ替えています。GKアリソン、DFアーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ツィミカス。MFフラーフェンベルフ、マック・アリスター、カーティス・ジョーンズ、フロントスリーはサラー、ジョッタ、ガクポ。8分の先制の起点は、サブの左SBでした。
ファン・ダイクからパスをもらったツィミカスは、あらかじめ決めていたかのようなスムーズなモーションで、前にいたガクポをフリーにする見事なスルーパスを通しました。ガクポもパーフェクトで、ジョッタの足元にぴったりのグラウンダーはダイレクト。右足アウトでプッシュしたストライカーが表情を変えなかったのは、左ウイングのオフサイドを気にしたからでしょうか。
アーノルドの縦パスで、サラーがボックス右を突破したのは13分。ニアに入ったマック・アリスターは触れず、ディーン・ヘンダーソンが足でブロックしました。15分のムニョスの負傷は、オリヴァー・グラスナー監督にとって激痛のアクシデント。古巣対決となるナサニエル・クラインを送り出したのは、何としても2点めを回避したかったからでしょう。
リードしたリヴァプールは、フラーフェンベルフがCBの前に常駐し、後方からのフィードをケアしています。29分にウォートンの縦パスをカットしたアンカーは、すかさず右のアーノルドへ。左隅を狙ったミドルシュートは、ディーン・ヘンダーソンが右に弾き出しました。40分の左からのCKをニアで合わせたファン・ダイクは、得意のヘディングが浮いてしまいました。
ホームチームの前半唯一のシュートは、追加タイム2分。ラクロワの高速の縦パスで、ファン・ダイクとツィミカスの間にいたイスマイラ・サールがフリーになりました。左を狙った一撃は、アリソンがビッグセーブ。ポゼッション28%対72%、シュート数1対8というスタッツは、レッズの守備がいかに安定しているかを物語っています。
ハーフタイムにマック・アリスターを下げたのは、予定していたプランでしょうか。中盤に入ったのはショボスライ。後半もレッズが主導権を握り、イーグルスの攻め手は確度が低い縦のボールだけです。ウォートンが左のタイリック・ミッチェルを走らせた53分の速攻も、7人が素早く戻っており、苦し紛れのクロスは右に逸れていきました。
56分、ガクポのパスを受けたフラーフェンベルフは、前が空いているのを見て右足を振り抜きますが、マーク・グエイが1歩も動かずブロックしました。直後、ファン・ダイクがゴール前にふわりと浮かすと、サラーのワントラップボレーはGKの正面。タイリック・ミッチェルとウォートンをウィル・ヒューズとマテタという60分のカードは、4-4-2で攻めるというサインでしょう。
64分、ウィル・ヒューズが敵陣でフラーフェンベルフから奪い、レルマの縦パスを受けたマテタが右に流すと、エンケティアのシュートはアリソンが冷静にセーブしました。70分のヒューズの縦パスは、ファン・ダイクとコナテがお見合いしてしまい、足元に収めたマテタが左のエゼへ。左足の強烈な一撃は、アリソンが両手を振り上げてバーの向こうに弾き出しています。
72分、サラーに代わってルイス・ディアス。この直前に、パンチングの際の着地が不自然だったアリソンは既に足を痛めていたはずです。直接的なダメージは75分、マテタが迫ってきたのを見て大きく蹴り出した瞬間でした。足を引きずりながらゴールマウスに下がった守護神は、バックパスを左足でクリアするや否や、座り込んでしまいました。
メディカルスタッフが到着する前に、ピッチを拳で叩いているのを見て、リタイアを確信しました。ケレハーは体調不良でベンチ外となっており、代役はヤロシュ。ハムストリングなら、月末のアーセナル戦には間に合わないでしょう。84分、クリスタル・パレスにビッグチャンスが到来。ウィル・ヒューズのパスがマテタに届いた瞬間は、3対1だったのですが…。
左を並走していたエゼは、ラストパスをもらってGKと1対1。慌てて放ったダイレクトショットは、ヤロシュの正面でした。鎌田大地と遠藤航の登場は89分。後半のシュートは8対8と互角に戦ったホームチームは、2度のビッグチャンスを逃したのが命取りとなりました。6分の追加タイムをシュートゼロで過ごしたチームは、クリーンシートの敗戦を受け入れるしかありません。
この日のMVPは、最終ラインを束ねたヴィルジル・ファン・ダイクでしょう。101本のパスを通し、成功率90%。ロングフィード成功は9本、デュエルは9勝1敗で、コナテやフラーフェンベルフとともにラインをコントロールした前半は文句なしの出来でした。試合後のスロット監督は。アリソンの負傷の痛手を嘆きつつ、ランチタイムキックオフに対して疑問を投げかけています。
「水曜日の夜に試合があったのに、なぜアウェイで早い時間にキックオフをするのか」。インターナショナルブレイク直前というタイミングで、彼らに負担を強いる合理的な理由はどこにもないでしょう。素晴らしいセービングでチームをクリーンシートに導いた守護神の負傷とは、直接的な関係はなかったとしても、笑ってスルーできる話ではないでしょう。
ともあれ、スロット監督が成し遂げた就任直後のアウェイ戦4連勝は、イングランドのフットボールリーグで史上4人めの快挙です。機能的な中盤と終始落ち着いていた最終ラインに、あらためて拍手を送りましょう。それにしても、このタイミングでチェルシー、ライプツィヒ、アーセナル、ブライトン&ブライトン、レヴァークーゼン、アストン・ヴィラと難敵7連戦とは…!
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