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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Brighton×Tottenham】「三笘が危険というアラームは鳴っていた」現地記者が2本のフィードを絶賛!

「このレベルで必要なことをやってなかった。それだけは譲れない。われわれは競争力がなかった。デュエルに勝てず、激しさに欠け、求められることを提供できていなかった。基本をおろそかにして、その代償を払った」。0-2から逆転されたブライトン戦の後、チームのパフォーマンスを非難するポステコグルー監督を見て、アントニオ・コンテが帰ってきたのかと思いました。

現指揮官の言葉の後に、「闘争心の欠如は、クラブに根付いたカルチャーの問題だ」と付け加えたら、コンテ仕立ての激辛コメントの出来上がりです。アメックス・スタジアムのブライトン戦は、順調な滑り出しでした。序盤から主導権を握り、23分に先制ゴール。敵陣で奪い、パス2本で仕留めたショートカウンターは爽快でした。

ジェームズ・マディソンの絶妙なスルーパスで、ラインの裏に出たのはブレナン・ジョンソン。カラバオカップのコヴェントリー戦で今季初ゴールを決めた快足ウインガーは、ヨーロッパリーグとプレミアリーグで連発し、この日の冷静な左足のフィニッシュで6試合連続ゴールです。2点めは37分、ソランケのスルーパスでペースアップしたカウンターでした。

左から上がったヴェルナーがキープし、ニアに入ったジェームズ・マディソンに預けると、右足の丁寧なシュートをフェルブルッヘンは弾き切れませんでした。前半は0-2、シュート数は4対6で、ブライトンはオンターゲットゼロ。スパーズの快勝ペースですが、「アスレティック」のジャック・ピット・ブルック記者は「三笘は危険というアラームは鳴っていた」といっています。

32分にサイドチェンジを受けた三笘薫は、右足アウトにかけた美しいクロスを中央にフィード。ウェルベックのスライディングシュートは右に逸れ、同点ゴールとはならなかったものの、「日本代表のウインガーのドリブルを怖れるペドロ・ポロは間合いを詰めてこない」ことは、このタイミングで既にわかっていました。

ブライトンが1点差に詰めたのは、後半開始から間もない48分。縦パスを受けた三笘薫が、あれほど早いタイミングでクロスを入れてくると予想したDFはいなかったようです。戻りながらクリアしようとしたウドジェのミスキックで、ボールはゴール前にこぼれ、ヤンクバ・ミンテが左足で蹴り込みました

敵陣で奪った三笘薫が、ジョルジニオ・ルターやウェルベックと絡んで左から上がったのは56分。ボックスの入り口から放った左足シュートは、ニアに飛んだヴィカーリオが外に弾き出しました。同点ゴールは58分。エストゥピニャンのパスを受けた三笘が、外に出ると見せかけてベンタンクールをかわし、中央のルターの足元に優しいラストパスを通しました。

ウドジェとファン・デ・フェンに足を出させず、右隅を狙ったシュートがサイドネットに届いて2-2。ブライトンのレコードとなる移籍金4000万ポンドで夏に加わったルターは、66分のスローインからウドジェを抜き去り、ゴールライン際で中央にクロスを上げました。ウェルベックが叩きつけたヘッダーに、ヴィカーリオは何もできませんでした。

三笘薫、ヤンクバ・ミンテ、ルター。ブライトンの強力なサイドアタックに対して、スパーズのフルバックが戦えず、決定的なラストパスを許したのが逆転劇につながってしまいました。「スカイスポーツ」をはじめ、多くのメディアでマン・オブ・ザ・マッチの三笘は、「最高のウインガーが戻ってきた」「勝負を分けた存在」と激賞されています。

最初の7試合は3勝1分3敗。好不調の波があり、受け身になると脆いスパーズは、調子を上げてきたウェストハムや決定力があるアストン・ヴィラに勝ち切れるでしょうか。4位チェルシーとの差は4ポイント。これ以上離されると、巻き返しは難しくなります。「改善は自分の責任」というポステコグルー監督の策に注目しましょう。


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