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【Bournemouth×Arsenal】痛恨のバックパスミス2発…サリバ退場で10人、アーセナルがついに敗戦!

インターナショナルブレイク明けのプレミアリーグ8節。ボーンマスの本拠地バイタリティに乗り込んだアーセナルは、ブカヨ・サカとウーデゴーアを欠いています。アンドニ・イラオラ監督のチームは、リーグ6位のxG(ゴール期待値)12.2を記録しており、タヴァーニア、ワッタラ、セメンヨが繰り出す速攻は要注意です。

まずはアウェイのアーセナルの先発メンバーを確認しておきましょう。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、カラフィオーリ、MFトーマス、デクラン・ライス、ミケル・メリノ、FWスターリング、カイ・ハヴェルツ、トロサール。サカの代役はスターリングで、右サイドにはベン・ホワイトが復帰しており、ミケル・メリノはプレミアリーグ初先発です。

立ち上がりのポゼッションはアーセナルですが、ボーンマスのプレスでパスコースが塞がれるシーンが目立ち、苦しい体勢からのロングフィードは簡単にカットされています。エヴァニウソンがボックス右に入った9分のアタックは、クロスをサリバがカット。CKのクリアからのカウンターは、左から上がったトロサールが打ち切れずに終わっています。

パスコースを見つけられず、キープするシーンが増えていたラヤは、16分にショートパスをスコットに奪われてしまいました。落としを受けたセメンヨのミドルは、アウトにかかって右に逸れていきます。直後、ボックス右から仕掛けたスターリングは、切り返しでマークを外した瞬間に打てず、クロスを止められてしまいました。

デクラン・ライスが奪ったボールがカイ・ハヴェルツ、スターリングとつながったのは21分。ボックスの右コーナーからのループシュートは、ファーポストの外に流れていきました。今季3度めの事件は30分。トロサールのラフなバックパスをエヴァニウソンと競ったサリバが、背後に入られた瞬間に腰をつかんで両者ともに転倒。当初のイエローはVARを経てレッドに変わりました。

32分、ボックス左で縦パスを受けたエヴァニウソンが左に流すと、走り込んだセメンヨのシュートはガブリエウがスライディングでブロック。11人でも攻めあぐんでいたガナーズは、10人で決定機を創れるでしょうか。スターリングが右から仕掛け、クロスのクリアがミケル・メリノに渡ったのは35分。ボックス右からニアを狙った一撃は、ポストの脇を抜けていきました。

1分後、左でフリーになったセメンヨの強烈なシュートは、ニアを締めたラヤがセーブ。アルテタ監督はここでスターリングを下げ、最終ラインにキヴィオルを加えました。41分、セメンヨの高速クロスをファンブルしたラヤは、詰めたタヴァーニアのシュートを体を張ってストップ。セメンヨから自由を奪わなければ、いずれ失点を喫してしまいそうです。

追加タイム1分、ボックス右を突破したのはデクラン・ライス。クロスの競り合いから浮いたボールを叩いたトーマスのボレーは、バーを越えてしまいました。前半のポゼッションは50対50、シュートは7対3、オンターゲットは2対0。マン・シティ戦と違ってリードがないアーセナルは、ひたすら守り続けるわけにはいきません。

後半のボーンマスは、セメンヨとワッタラが左右を入れ替えています。47分に左サイドのワッタラがラインの背後に飛び出し、中央に絶妙なクロスを通すと、フリーのセメンヨは右足のボレーをミス。パスをまわしてスペースを探すボーンマスに対して、アウェイチームは全員が自陣に引いています

カイ・ハヴェルツが右からドリブルで上がり、CKを取ったのは50分。キッカーはデクラン・ライスで、サカのようなインスイングの危険なボールはありません。徐々にマイボールの時間を増やしたアーセナルは、サイドでキープした後の打ち手がなく、カイ・ハヴェルツは低いポジションで競り合うシーンが続いています。

64分、何もできなかったトロサールに代わり、マルティネッリ。左足のキッカーがいなくても、アーセナルはショートコーナーを使わず、高いボールをはね返されています。ケパのミスキックをカットしたミケル・メリノが、中央にラストパスを転がしたのは68分。フリーでGKと向き合ったマルティネッリは、右隅を狙った一撃をセーブされてしまいました。

この直後、ついにボーンマスが先制。左からのCKをニアのクライファートがコースを変えると、ノーマークだったクリスティの左足のダイレクトショットが左隅に突き刺さりました。残り15分を切っても、攻めなければならないアーセナルは自陣で耐え続けています。77分、キヴィオルが痛恨のバックパスミス。拾ったエヴァニウソンは、ラヤと接触して転倒しました。

ジャッジはPK、クライファートが冷静に右隅に流し込んで2-0。アルテタ監督は即座にキヴィオルとミケル・メリノを下げ、ヌワネリとジェズスを投入しました。しかし今日のアーセナルに、この劣勢を打開する力はなかったようです。マルティネッリのビッグチャンスから、タイムアップまでシュートゼロ。今季初の敗戦の原因は、最終ラインの集中力の欠如でしょう。

不用意なバックパスからレッドカード、10人でも守れるはずのセットピースで失点を喫し、さらなるバックパスミスでPK献上。最初の失点では、ニアに入ってきたクリスティーを誰も見ていませんでした。パスミスが多かったラヤは、いつものクオリティではなく、スターリングが抜けてからベン・ホワイトのサイドを制圧されたことが、CKからの失点につながった感があります。

レッドカードが痛かったのは間違いありませんが、サリバが去るまでオープンプレーからのシュートはなく、トロサールはローテンションでした。素晴らしいといえるのは、チャンスクリエイト2回でデュエル勝率90%のデクラン・ライスのみ。トーマスとミケル・メリノは奮闘したものの、両者ともにドリブルで4回抜かれています。

次節はリヴァプール、カラバオカップのプレストン・ノースエンドをはさんでニューカッスル。サリバの1発レッドは、最悪のタイミングでした。アルテタ監督は、どんな布陣で難敵との連戦に挑むのでしょうか。冨安健洋とティンバーがベストコンディションにならなければ、厳しい戦いを強いられそうです。


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