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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ブライトンとヴィラは痛恨のドロー!追加タイムのゴールが勝負を変えた土曜日の4試合を徹底チェック!

85分に右サイドでパスをカットしたのはヴィーファー。ボールを拾ったランプティがドリブルで縦に持ち込み、中央に転がすと、右足でトラップしたのはエヴァン・ファーガソンでした。ドイルの股間を通した完璧なシュートは、左のサイドネットへ。負傷に悩まされた20歳のストライカーのゴールシーンは、11ヵ月ぶりです。

プレミアリーグ9節、ブライトンVSウルヴス。2-0になった瞬間、アメックスに詰めかけたサポーターの誰もが、勝利を確信したはずです。前半終了間際の先制ゴールも、鋭いショートカウンターでした。GKジョゼ・サのキックをカットしたのはカディオグル。ラターからウェルベックと縦につながり、絶好調のベテランストライカーが3試合連続となる一撃を左隅に決めました。

残り時間は5分。このまま終われば、アーセナルをかわして暫定4位に浮上します。最下位のウルヴスはテンションが下がるかと思いきや、2分後に1点を返しました。右からのCKを中央に入れたのはサラビア。クリアがファーに流れ、胸でトラップしたドーソンのボレーはランプティがブロックしますが、左でこぼれ球を叩いたアイ・ヌーリのシュートがネットに突き刺さりました。

ヒュルツェラー監督はここで三笘薫を下げ、エンシーソを投入。シュート4本、ドリブル成功3回の日本代表FWは、クリアのこぼれ球をジョゼ・サと競った32分のチャンスを活かしたかったでしょう。追加タイムは5分。FKからの流れで右から放ったマテウス・クーニャの2発は、ヴィーファーとイゴールが足元に入ってブロックしています。

ジョゼ・サのパスを左サイドで受けたアイ・ヌーリが、グルダに奪われたのは93分。こぼれ球を拾ったヴィーファーが縦に突破すると、ゴール前は3対1でした。外にいたエヴァン・ファーガソンかエンシーソにつなぐだけでよかったのですが…。不用意なパスをカットしたドイルが右に大きく蹴り出し、形勢は逆転。ホームチームは、5対4のカウンターを受ける側になりました。

ドリブルでボックスに斬り込んだのはマテウス・クーニャ。イゴールが詰めなかったのは、外から上がってきたサラビアをケアしたからです。右足のシュートは、悔いのないように思い切り打っただけでしょう。コースはGKフェルブルッヘンの正面です。ところが、ブロックしようとしたファン・ヘッケが間に合ってしまい、足に当たったボールが跳ね上がってネットに届きました。

イエローのゴール裏は絶叫、ブルーのタッチライン沿いは呆然。ブライトンは勝利を目前にしながら、決定機を逃すパスミスから2ポイントを失ってしまいました。土曜日のプレミアリーグは、波乱万丈。マン・シティがセインツを1-0で下したエティハド以外の4試合すべてが、追加タイムのゴールでポイントが動くドラマティックな展開となっています。

ヴィラ・パークにボーンマスを迎えたアストン・ヴィラが先制したのは76分。マートセンがファーに浮かしたクロスをレオン・ベイリーが頭で折り返すと、ロス・バークリーのスライディングボレーがゴール左に決まりました。ビッグセーブを連発していたトラヴァースは、タッチミスでボールが浮くとまでは予測できなかったようです。

ヴィラが勝てなかった理由のひとつは、エメリ采配だったのではないでしょうか。82分にオリー・ワトキンスをブバカル・カマラ。それまで押していただけに、ストライカーを下げて中盤の守備を固める策は、早すぎたといわざるを得ません。タイムアップまでの14分はシュートゼロ。タヴァーニアが左から放り込むFKは、6分の追加タイムだけで3本を数えています。

残り時間は30秒、ピントが合ってきたタヴァーニアの3本めはニアへ。途中出場のエヴァニウソンが右隅に流したヘッダーは完璧で、名手エミ・マルティネスでも触れないコースでした。クラブレコードの4020万ポンドでポルトからやってきたエヴァニウソンは、期待外れと非難する評論家を沈黙させるプレミアリーグ2発めで、絶体絶命だったチームに1ポイントをもたらしました。

ヴィラがポイントを落とした2時間半後、0-1でリードしていたフラムが94分に追いつかれてしまいました。エヴァートンの同点ゴールは、39歳の大ベテランを称えるべきでしょう。左からクロスを入れたのはエンディアイェ、ファーでフリーだったのはアシュリー・ヤング。右足インサイドで合わせたダイレクトのラストパスは、ベトの頭にぴったりでした。

フラムのポイントロストも、ヒメネスとイオビを代えた追加タイムに引いてしまったのが要因のひとつでしょう。残り10分を切ってから入ったベトは、88分以降に3本のシュートを放っています。4連敗スタートだったエヴァートンは、その後の5試合は2勝3分と立ち直り、降格ゾーンに6ポイント差の暫定15位に上がっています。

ここまでに紹介した3試合はドローでしたが、ブレントフォードは追加タイムの一撃で3ポイントをゲットしています。イプスウィッチとのホームゲームは、3-3の殴り合いとなっていました。アウェイチームがカウンター連発で0-2とすると、スイッチが入ったビーズは、前半終了間際から後半立ち上がりの6分で3発をゲットして逆転。ウィサとエンベウモは、素晴らしいですね…!

残り20分でクラークがレッドカードをもらい、10人になったイプスウィッチは終わりかと思いきや、86分に左からのアーリークロスをリアム・デラップが左足で合わせて同点。8節までで4分4敗と未だ勝利なしの昇格チームは、5発ゲットのエースがいなければ最下位に沈んでいたでしょう。勝負が決したのは、追加タイム6分。右サイドからカットインしたのはエンベウモでした。

左足で軽く浮かしたボールは、ファーにいたヤネルトに合わせたクロスだったはずです。追いつかないと早々に諦めた27番は、GKムリッチが伸ばした右手の前で弾んだボールがラインを越えるのを見て、拳を振り上げました。3チームを一気に捲ってTOP10に食い込む貴重な2ポイントプラス。事故のような失点を見届けたマッケンナ監督の険しい表情が印象的でした。

日曜日の注目カードは、チェルシーVSニューカッスルとアーセナルVSリヴァプール。ドラマの連鎖は、ビッグ6に引き継がれるのでしょうか。土壇場で事件を起こしそうな男として、ブルーノ・ギマランイス、ダルウィン・ヌニェス、エンクンク、トロサールにベットしておきましょう。ウェストハムと戦うマンチェスター・ユナイテッドからは、ガルナチョで。


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