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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Brighton×Saints】菅原由勢を翻弄した三笘薫が2戦連続ゴール!現地メディアの評価は…?

開始7分、サウサンプトンのCK。イゴールのクリアを叩いたマテウス・フェルナンデスのボレーは、ゴール前から動かなかったイゴールがブロックしました。こぼれ球を拾ったのはアヤリ。マテウス・フェルナンデスをかわして右に持ち出し、前線にロングフィードを送ると、そこには2人の日本人がいました

プレミアリーグ23節、アメックス・スタジアムのブライトンVSサウサンプトン。31歳のファビアン・ヒュルツェラー監督を迎えたブライトンは6勝4分2敗で、5位という絶好のポジションを得ています。1勝1分10敗で最下位のセインツにホームで勝ち、明日のシックスポインターでマン・シティがリヴァプールに敗れれば、4連覇の王者をかわしてTOP4に浮上します。

ボールに先着したのは菅原由勢。しかしトラップした瞬間、狙っていた三笘薫がさらってゴール右に持ち出しました。飛び出していたGKラムリーが慌てて戻るのを見て、ニアに打ったシュートは、惜しくもポストの右にアウト。イメージ通りに曲がらなかったボールを見届けたドリブラーは、頭を抱えて悔しがっています。

今季プレミアリーグの三笘薫は、12試合2ゴール2アシスト。負傷で後半戦を棒に振った昨シーズンは19試合3ゴール5アシストで、「ビッグクラブでも通用する」という評価を下げてしまった感があります。巻き返しを期す現在は、ウェルベックとともに前線の不動のレギュラーではあるものの、ゴールに絡む数字はもの足りないといわざるをえません。

もうひとつ、気になるのは得意のドリブルに関するスタッツです。2023-24シーズンは90分あたり2.4回でリーグ11位、成功率は47.0%。対して今季の12節までは1.9回で、TOP30に入っておらず、成功率も38.2%にダウンしています。セインツ戦も、決定機を逃してからはおとなしかったのですが、29分に見せ場が到来しました。

右サイドに出たオライリーがランプティに預けると、右足の絶妙なクロスがゴール前でバウンドしました。頭を突き出してネットを揺らしたのは三笘薫、一瞬のスピードでマークを外されたのは菅原由勢。ブライトンの左サイドで繰り広げられた日本代表のマッチアップは、明らかにウインガーの勝利で、菅原由勢は66分にアリボに後を譲っています。

前半のシュートは10対5、オンターゲットは2対0。優勢だったブライトンは、ディブリングが仕掛けた59分のアタックで追いつかれてしまいました。縦パスを受けたアダム・アームストロングが2本のシュートをブロックされると、こぼれ球がダウンズの足元に転がり、大きく右足を振り上げた一撃がゴール右に突き刺さりました。

最下位とのホームゲームでポイントを落としたくないヒュルツェラー監督は、ルイス・ダンク、ヴィーファー、アディングラ、エヴァン・ファーガソンを続々と投入。終盤は4枚が前線に並び、三笘薫が中央でパスを受けるシーンが増えています。キャメロン・アーチャーのゴールが取り消しとなったVARのジャッジが長引いたため、追加タイムは10分です。

左サイドでエストゥピニャンと連携した三笘は、縦の突破を警戒され、後ろに戻す姿が目立っています。後半のシュートはゼロですが、ルイス・ダンクのロングフィードを右足アウトでトラップした100分の仕掛けは見事でした。カイル・ウォーター=ピーターズを抜き去る寸前に高速グラウンダー。アディングラのワンタッチはDFに当たり、右のポストに弾かれました。

ボーンマス戦に続く2試合連続ゴール、しかしチームは痛恨のドロー。「スカイスポーツ」と「BBC」のファン投票のMVPはディブリングですが、三笘薫はブライトンのなかで最高の評価です。おお、23ポイントのブライトンはマン・シティとゴール数も失点数も同じで、暫定2位じゃないですか。前半戦のビッグ6との対戦は既に終了。年末のブーストを期待しましょう。


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