2024.12.22 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【Aston Villa×MAN.CITY】なぜデブライネを…?直接対決で敗れたマン・シティは6位に転落!
キックオフからわずか15秒、最終ラインの左に入っていたグヴァルディオルがタッチミスを咎められました。カットしたマッギンは、すかさず中央のジョン・デュランへ。絶対的エースのオリー・ワトキンスが問題を抱えていないプレミアリーグで、21歳のコロンビア代表が先発に抜擢されるのは初めてです。
オルテガと1対1になったストライカーは、左から迫ってくるアカンジを気にしたのか、早いタイミングで放ったシュートを左手で触られてしまいました。マッギンのCKがニアに入ったのは64秒、パウ・トーレスのヘッドが決まったかと思いきや、オルテガがぎりぎりで弾いてバーにヒット。マン・シティのセカンドGKは、2分も経たないうちに2度の決定機を阻止しました。
立ち上がりの攻防を見て、今日も彼らは負けるだろうと思いました。直近の公式戦で1勝2分8敗のチームが、守備を立て直せていないのは明らかでした。強引に中央突破を図ったグリーリッシュがカットされたのは5分。ジョン・デュランとポストプレーをかわしたティーレマンスが、右のマッギンに展開すると、フリーのレフティのアーリークロスはアカンジが何とかクリアしました。
このシーンもグヴァルディオルが中に絞りすぎていたため、マッギンがフリーになっています。アカンジ、ジョン・ストーンズ、グヴァルディオル…自信なさげに見える3バックは、やっていることは大胆で、極端なハイラインを見直す気はなさそうです。さらに8分、ジョン・デュランが左からのスローインを左足で直接叩くと、ニアを締めていたオルテガがキャッチしました。
12分のコヴァチッチのミドルは、エミ・マルティネスの正面。15分にはバックパスを受けたオルテガのトラップが流れ、ジョン・デュランが触る寸前で左に出しています。その1分後、エミ・マルティネスが中央のティーレマンスに預けると、完璧な縦のスルーパスでモーガン・ロジャースがハイラインの裏に抜け出しました。
アカンジが追いかけ、右を並走しているジョン・デュランはフリー。2対1という絶望的な状況で、アカンジは何もできませんでした。ラストパスを受け、オルテガの脇を抜いたジョン・デュランは、プレミアリーグとチャンピオンズリーグで4試合連続ゴールです。リードされてからも、攻めあぐむマン・シティ。苦しい展開を1発のパスで変えられるデブライネはベンチにいます。
デブライネを外した理由について、「マンチェスター・シティのプレースタイルを実現するためのひとつの方法」と答えたペップは、2列めのセンターにいるギュンドアンは厳しいと気づいていたはずです。攻撃はグリーリッシュ依存になっており、前半だけで15本のロングフィードが左サイドに届いています。
今季プレミアリーグでこの数字を超えるのは、16本のカルヴァート=ルーウィンのみ。ストライカーの頭めがけて強引に放り込むチームと同数の長いボールは、「マンチェスター・シティのプレースタイル」が歪な状態であると証明しています。モーガン・ロジャースが中央で2人を抜いたのは33分。スルーパスを受けてGKの前に出たジョン・デュランは、オフサイドだったようです。
35分にリコ・ルイスとワンツーをかわしたフォーデンは、左足のシュートをエミ・マルティネスにセーブされました。直後、自陣でグリーリッシュから奪ったティーレマンスが、右のマッギンに展開してカウンターが発動。一気に4対3となり、カットインしたマッギンは出しどころを決められず、遅れた縦パスを止められてしまいました。
43分、ドリブルで上がって左のグリーリッシュに流したグヴァルディオルは、10番がニアに浮かしたボールに走り込み、エミ・マルティネスの前で頭に当てました。決定的なシーンでしたが、ボールはクロスバーの上。前半のヴィラのポゼッションは32%ですが、シュートは6対6でビッグチャンスは3対1です。
ジョン・ストーンズはコンディション不良なのか、ハーフタイムにカイル・ウォーカーに後を譲っています。グヴァルディオルがセンターに入り、リコ・ルイスは左へ。布陣を変えたペップのチームは、後半もカウンターに悩まされています。48分の決定機は、センターサークルまで上がったティーレマンスがブバカル・カマラにつないだパスがきっかけでした。
右のマッギンにボールが渡ると、外から追い越したマッティ・キャッシュがボックス右でラストパスを足元に収め、フリーの強烈なシュートは惜しくもニアに外れました。51分、ディーレマンスのスルーパスで抜けたジョン・デュランのゴールはオフサイド。60分にジョン・デュランとのワンツーでゴール左に出たモーガン・ロジャースのシュートは、左のポストにヒットしました。
ペップはなぜ、ギュンドアンやベルナルド・シウヴァを代えないのか。後半はポゼッションまでヴィラに奪われ、ハーランドは守備陣をサポートしています。65分の決定的な追加点は、ベテランSBの不振を目の当たりにしたカウンター。自陣左からドリブルを開始したモーガン・ロジャースは、カイル・ウォーカーとコヴァチッチを抜き去り、右のマッギンにパスを通しました。
ボックスの右手前まで持ち込んだマッギンは、わざと遅れて中央に入ってきたモーガン・ロジャースにラストパス。相対したカイル・ウォーカーは無力で、左足のフィニッシュが足元を抜いてネットを揺らしました。ペップはここでも動かず、ギュンドアンをサヴィーニョに代えたのは73分になってからでした。
84分には、コヴァチッチをジェレミー・ドク。残り15分を切ってからマン・シティが放ったシュートは3本で、オンターゲットは93分のフォーデンのゴールのみでした。サヴィーニョのパスを受けたファーデンの強引な突破を止めたディーニュが、ボールを踏んで転倒するという幸運がなければ、1点差に迫るゴールは決まっていなかったはずです。
スルーパスを通しまくったティーレマンス、キレキレだったモーガン・ロジャース。スコアは2-1ですが、アストン・ヴィラの会心の勝利といっていいでしょう。ウナイ・エメリが80分までカードを使わなかったのは、2列めと中盤センターの用兵がうまくはまったと実感していたからでしょう。マン・シティをかわして5位に浮上。3位アーセナルとの差は5ポイントと視界良好です。
片やペップは、直近の12試合で9敗、アウェイの8試合は1分7敗。90分を過ぎてから最初のシュートを放ったハーランドは無力でした。敗因は戦術と采配でしょう。グリーリッシュをセンターにシフトせず、デブライネを出さなかった理由は不明。途中出場のサヴィーニョとドクは、2人ともドリブル成功2回を記録したものの、シュートゼロでタイムアップを迎えています。
本日のフラムVSサウサンプトンで、フラムが勝てば7位に転落。サウサンプトンがポイントをゲットすると、11月以降のプレミアリーグで最下位となります。次節のエヴァートン戦は、復活の第一歩となるのでしょうか。不振に陥ってからの12試合中11試合が2失点以上のペップに対して、ショーン・ダイクのチームは10月以降の9試合でクリーンシートが6回です。
オルテガと1対1になったストライカーは、左から迫ってくるアカンジを気にしたのか、早いタイミングで放ったシュートを左手で触られてしまいました。マッギンのCKがニアに入ったのは64秒、パウ・トーレスのヘッドが決まったかと思いきや、オルテガがぎりぎりで弾いてバーにヒット。マン・シティのセカンドGKは、2分も経たないうちに2度の決定機を阻止しました。
立ち上がりの攻防を見て、今日も彼らは負けるだろうと思いました。直近の公式戦で1勝2分8敗のチームが、守備を立て直せていないのは明らかでした。強引に中央突破を図ったグリーリッシュがカットされたのは5分。ジョン・デュランとポストプレーをかわしたティーレマンスが、右のマッギンに展開すると、フリーのレフティのアーリークロスはアカンジが何とかクリアしました。
このシーンもグヴァルディオルが中に絞りすぎていたため、マッギンがフリーになっています。アカンジ、ジョン・ストーンズ、グヴァルディオル…自信なさげに見える3バックは、やっていることは大胆で、極端なハイラインを見直す気はなさそうです。さらに8分、ジョン・デュランが左からのスローインを左足で直接叩くと、ニアを締めていたオルテガがキャッチしました。
12分のコヴァチッチのミドルは、エミ・マルティネスの正面。15分にはバックパスを受けたオルテガのトラップが流れ、ジョン・デュランが触る寸前で左に出しています。その1分後、エミ・マルティネスが中央のティーレマンスに預けると、完璧な縦のスルーパスでモーガン・ロジャースがハイラインの裏に抜け出しました。
アカンジが追いかけ、右を並走しているジョン・デュランはフリー。2対1という絶望的な状況で、アカンジは何もできませんでした。ラストパスを受け、オルテガの脇を抜いたジョン・デュランは、プレミアリーグとチャンピオンズリーグで4試合連続ゴールです。リードされてからも、攻めあぐむマン・シティ。苦しい展開を1発のパスで変えられるデブライネはベンチにいます。
デブライネを外した理由について、「マンチェスター・シティのプレースタイルを実現するためのひとつの方法」と答えたペップは、2列めのセンターにいるギュンドアンは厳しいと気づいていたはずです。攻撃はグリーリッシュ依存になっており、前半だけで15本のロングフィードが左サイドに届いています。
今季プレミアリーグでこの数字を超えるのは、16本のカルヴァート=ルーウィンのみ。ストライカーの頭めがけて強引に放り込むチームと同数の長いボールは、「マンチェスター・シティのプレースタイル」が歪な状態であると証明しています。モーガン・ロジャースが中央で2人を抜いたのは33分。スルーパスを受けてGKの前に出たジョン・デュランは、オフサイドだったようです。
35分にリコ・ルイスとワンツーをかわしたフォーデンは、左足のシュートをエミ・マルティネスにセーブされました。直後、自陣でグリーリッシュから奪ったティーレマンスが、右のマッギンに展開してカウンターが発動。一気に4対3となり、カットインしたマッギンは出しどころを決められず、遅れた縦パスを止められてしまいました。
43分、ドリブルで上がって左のグリーリッシュに流したグヴァルディオルは、10番がニアに浮かしたボールに走り込み、エミ・マルティネスの前で頭に当てました。決定的なシーンでしたが、ボールはクロスバーの上。前半のヴィラのポゼッションは32%ですが、シュートは6対6でビッグチャンスは3対1です。
ジョン・ストーンズはコンディション不良なのか、ハーフタイムにカイル・ウォーカーに後を譲っています。グヴァルディオルがセンターに入り、リコ・ルイスは左へ。布陣を変えたペップのチームは、後半もカウンターに悩まされています。48分の決定機は、センターサークルまで上がったティーレマンスがブバカル・カマラにつないだパスがきっかけでした。
右のマッギンにボールが渡ると、外から追い越したマッティ・キャッシュがボックス右でラストパスを足元に収め、フリーの強烈なシュートは惜しくもニアに外れました。51分、ディーレマンスのスルーパスで抜けたジョン・デュランのゴールはオフサイド。60分にジョン・デュランとのワンツーでゴール左に出たモーガン・ロジャースのシュートは、左のポストにヒットしました。
ペップはなぜ、ギュンドアンやベルナルド・シウヴァを代えないのか。後半はポゼッションまでヴィラに奪われ、ハーランドは守備陣をサポートしています。65分の決定的な追加点は、ベテランSBの不振を目の当たりにしたカウンター。自陣左からドリブルを開始したモーガン・ロジャースは、カイル・ウォーカーとコヴァチッチを抜き去り、右のマッギンにパスを通しました。
ボックスの右手前まで持ち込んだマッギンは、わざと遅れて中央に入ってきたモーガン・ロジャースにラストパス。相対したカイル・ウォーカーは無力で、左足のフィニッシュが足元を抜いてネットを揺らしました。ペップはここでも動かず、ギュンドアンをサヴィーニョに代えたのは73分になってからでした。
84分には、コヴァチッチをジェレミー・ドク。残り15分を切ってからマン・シティが放ったシュートは3本で、オンターゲットは93分のフォーデンのゴールのみでした。サヴィーニョのパスを受けたファーデンの強引な突破を止めたディーニュが、ボールを踏んで転倒するという幸運がなければ、1点差に迫るゴールは決まっていなかったはずです。
スルーパスを通しまくったティーレマンス、キレキレだったモーガン・ロジャース。スコアは2-1ですが、アストン・ヴィラの会心の勝利といっていいでしょう。ウナイ・エメリが80分までカードを使わなかったのは、2列めと中盤センターの用兵がうまくはまったと実感していたからでしょう。マン・シティをかわして5位に浮上。3位アーセナルとの差は5ポイントと視界良好です。
片やペップは、直近の12試合で9敗、アウェイの8試合は1分7敗。90分を過ぎてから最初のシュートを放ったハーランドは無力でした。敗因は戦術と采配でしょう。グリーリッシュをセンターにシフトせず、デブライネを出さなかった理由は不明。途中出場のサヴィーニョとドクは、2人ともドリブル成功2回を記録したものの、シュートゼロでタイムアップを迎えています。
本日のフラムVSサウサンプトンで、フラムが勝てば7位に転落。サウサンプトンがポイントをゲットすると、11月以降のプレミアリーグで最下位となります。次節のエヴァートン戦は、復活の第一歩となるのでしょうか。不振に陥ってからの12試合中11試合が2失点以上のペップに対して、ショーン・ダイクのチームは10月以降の9試合でクリーンシートが6回です。
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