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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Tottenham×Liverpool】サラー、2ゴール2アシスト!4つの決定機を逃したリヴァプールが6発圧勝!

首位リヴァプールから3ゴールは誇らしい数字ですが、ホームで6失点はショッキングです。ロメロとファン・デ・フェンを欠いたトッテナムは、25本のシュートを喰らって撃沈しました。立ち上がりから猛攻を仕掛けるリヴァプールは、ビッグ6とのアウェイゲームだから慎重に戦おうという意識はないようです。

アリソン、アーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン、フラーフェンベルフ、マック・アリスター、ショボスライ、サラー、ガクポ、ルイス・ディアス。主力の欠場はコナテだけで、ほぼベストといえる布陣です。右サイドのアーノルドがニアに浮かし、サラーが飛び出したのは10分。左足のボレーは、フォースターが何とか前に弾き出しました。

こぼれ球に先着したショボスライのシュートは、ジェド・スペンスがスライディングでブロック。ペドロ・ポロ、ドラクシン、アーチー・グレイ、ジェド・スペンスの4バックは、左右に振られるとファーが空くのが気になります。17分にボックスの左脇を突破したガクポがクロスを入れると、中央のサラーはフリーでしたが、左足の連打はいずれもジェド・スペンスが体に当てています。

直後、イヴ・ビスマのミスパスをカットされ、ショートカウンター。ジェド・スペンスとアーチー・グレイをかわしたサラーが右足を振り抜くと、ボールはバーを直撃しました。耐えていたスパーズが先制を許したのは23分。アーノルドのクロスは、中央でマークを外したルイス・ディアスの頭にピタリと合いました。叩きつけたヘッドに、フォースターはノーチャンスです。

攻め続けたリヴァプールが、2点めを決めたのは36分。ショボスライからルイス・ディアス、ガクポと左につながり、落としを受けたロバートソンがゴール前にふわりと浮かすと、ショボスライとジェド・スペンスが競ったボールに走り込んだマック・アリスターが頭でプッシュしました。0-2となり、速攻に活路を見出そうとしていたスパーズは、41分に1点差に戻しました。

敵陣中央でマック・アリスターに詰めたのはクルゼフスキ。こぼれ球を拾ったジェームズ・マディソンが右隅に打ったコントロールショットに、アリソンは1歩も動けませんでした。このままハーフタイムかと思いきや、追加タイム1分にアーノルドのフィードがハーフラインのショボスライに通り、バックヘッドで落としたボールをサラーがボックス手前に持ち込みました。

スパーズの最終ラインの戻りが遅れ、4対2。左のルイス・ディアスに出すと見せかけて、右から上がったショボスライに通したスルーパスは完璧でした。フォースターと1対1になった8番が難なく脇を抜いて1-3。後半も序盤から、リヴァプールのペースです。決定的な4点めは54分。クルゼフスキのドリブルをロバートソンがカットし、カウンター発動です。

ドリブルで上がったガクポがルイス・ディアスに預け、リターンをもらってボックス左でフリーになります。グラウンダーを足に当てたアーチー・グレイは、ゴール前に入ってきたショボスライのシュートもカットしますが、こぼれ球がサラーの足元に出てしまっては、どうしようもありません。61分の5点めも、少人数の速攻でした。

左のガクポが前線に斜めのボールを出すと、トラップでアーチー・グレイを抜いたショボスライがボックス左へ。サラーに着いていたジェド・スペンスは対応するしかなく、フリーになった11番にアーチー・グレイが追いつく前にラストパスが通りました。右足インサイドのフィニッシュは、ハーランドに2本差となる今季プレミアリーグ15発めです。

1-5となってから、ようやくスパーズの反撃がスタートしました。72分のゴールは、ラインの裏に出たクルゼフスキに通したソランケの浮き球が絶品で、美しい左足ボレーがアリソンの左へ。83分には、左のベリヴァルのクロスをファーのブレナン・ジョンソンが頭で折り返し、ファン・ダイクのチェックをかわしたソランケがスライディングボレーを決めました。

3-5となった直後の85分、壮絶な殴り合いにピリオドを打つ最後のゴール。途中出場のジョッタが左から上がり、ショボスライ、サラーと逆サイドにつながると、ボックス右に転がしたサラーのパスでショボスライが抜け出しました。GKの足元を抜いた一撃は左隅へ。レッズのシュートは24本、オンターゲットは12本、ビッグチャンスは9回、サラーは2ゴール2アシストです。

サラー、ショボスライ、ルイス・ディアス、ガクポをあれだけフリーにすれば、この結果もやむなしです。見方を変えれば、「決定機を4つ逃したレッズが、6発しか決められなかった一戦」ともいえます。ホームサポーターの怒りの矛先は、守備陣を補強しなかったダニエル・レヴィ会長に向けられたようです。ドラクシンは、ビッグ6のDFとしては力不足といわざるをえません。

圧勝のリヴァプールは、1試合消化が多いチェルシーとの差を4ポイントに広げました。主力は軒並み好調で、これといった穴がなく、年末年始のレスター、ウェストハム、マンチェスター・ユナイテッドで落とすとは思えません。プレミアリーグ2024-25シーズンは、最強のウインガーを要するチームの独走となりそうな雲行きですが…。


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