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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Wolves】放出候補、移籍志願、出戻り…選手の動向が気になりすぎたウルヴス戦!

トランスファーマーケットが開いていると、メンバーのリストや交代策を見ながら、いろいろなことを考えてしまいます。スタンフォード・ブリッジにウルヴスを迎えたチェルシーは、フォファナ、バディアシル、コルウィル、エンソ・フェルナンデス、ラヴィアが全員不在の緊急事態。最終ラインにはトレヴォ・チャロバー、中盤にはデューズバリー=ホールがいます。

ローン移籍先のクリスタル・パレスから呼び戻されたトレヴォ・チャロバーは、夏に売却候補となり、スターリングやチルウェルとともに「Bomb squad(爆弾処理班)」に隔離されていた選手です。復帰について聞かれたマレスカ監督は、「彼はわれわれを助けてくれるとわかっていた」といいつつ、「夏に去ったのは、金銭的な問題もあったから」とフォローしています。

中盤センターに入ったデューズバリー=ホールは、どんな思いでキックオフを迎えたのでしょうか。エンツォ・マレスカ監督とともに、レスターを昇格させたMFは、自分の強みをわかっている監督にこれほど外されるとは思っていなかったでしょう。ECLでは6戦2ゴール1アシストと結果を出していますが、プレミアリーグでは途中出場5試合で65分しか出番はありませんでした。

出場機会を求めて退団を検討中といわれる26歳のMFは、レスターに戻るのか、ウェストハムの誘いを受けるのか。「彼のパフォーマンスに満足している」というマレスカ監督は、木曜日開催のECLをメインとする選手が必要と考えているだけなのかもしれません。ベンチにいるエンクンクも同じ不満を抱えており、バイエルンに移籍という噂があります。

エンクンクとともに、ピッチサイドから戦況を見つめているジョアン・フェリックスも、「3000万ポンドの買取オプション付きのローンでミランヘ」と騒がれています。欧州と国内カップが主戦場となっているジョアン・フェリックスは、先発した8試合は6発2アシスト。エンクンクは13戦12発4アシストで、両者とも今の処遇にストレスを溜めているはずです。

中盤と最終ラインの主力を欠いたチェルシーは、3‐1でウルヴスに快勝。プレミアリーグの3ポイントは6試合ぶりで、ボーンマスに敗れたニューカッスルをかわしてTOP4に返り咲きました。3つのゴールはすべて、サブの選手が関与しています。先制は24分、左からのCKのクリアが、ボックスの右手前にいたリース・ジェームズに届きました。

胸トラップからのボレーは、ジョアン・ゴメスに当たってゴール前にいたトシンへ。GKの動きを見て冷静に蹴り込んだCBは、オフサイドを取られた後、マテウス・クーニャの立ち位置を映し出したVARに助けられました。前半終了間際のウルヴスの同点ゴールもCK。左からのボールをロベルト・サンチェスがファンブルし、ドハーティーにプッシュされました。

チェルシーの守護神は、今季プレミアリーグのセーブ率78.2%はNo.1ですが、パスやキャッチングのミスで許した6失点はワーストです。ブライトン時代にロベルト・デ・ゼルビにサブに落とされたGKは、シーズン終了後に去就が話題になるかもしれません。前半は1‐1で、均衡が崩れたのは60分。右から入れたノニ・マドゥエケの鋭いクロスが決め手でした。

ニアにいたデューズバリー=ホールがヘッドで後ろに逸らすと、GKの前に入ってきたククレジャが、倒れ込みながら右足に当てました。1年前に売却候補という報道があったレフトバックは、今は欠かせない存在になっています。デューズバリー=ホールのアシストは、チームを離れたいという気持ちに影響を及ぼすのでしょうか。

2‐1の65分、左サイドのFKをコール・パルマーがファーに上げると、トレヴォ・チャロバーの完璧なヘッダーが左のサイドネットに向かいました。復帰戦でいきなりゴールかと思いきや、詰めてきたノニ・マドゥエケがネットに突き刺し、チームメイトは11番の周りに集まっています。本能的に決めようとするのがアタッカーで、プレイ自体は悪くありません。しかし…。

トレヴォ・チャロバーに「オレのゴールを奪うなんて、ありえない!」といわれたノニ・マドゥエケは、「こっちはコレで給料もらってんだ!わかるだろうが」といい返したそうです。試合後、いいすぎたと謝っておりましたが、熾烈なレギュラー争いを勝ち抜くためには記録も重要です。84分に登場したジョアン・フェリックスはノーゴール。エンクンクは出番なしでした。

終盤までシュート1本だったニコラス・ジャクソンがフル出場で、84分にピッチに入ったのはタイリック・ジョージという采配を見ると、エンクンクは出ていくのだろうか…とついつい邪推してしまいます。6戦連続ノーゴールのニコラス・ジャクソンは、そろそろ決めないと、「やっぱり最前線は補強が必要?」と、ストライカー問題が再注目されそうです。

レギュラーの9人が25歳以下で、サブも若手が多いチェルシーは、今のスカッドで走り切ってTOP4が理想でしょう。マーケットにぜひとも獲りたい選手がいなければ、オフシーズンに入ってから現有戦力を見極めればいいのではないかと思われます。とはいえ、不満を抱えている選手については何らかの対応が必要です。エンクンクを出すのは、もったいないですね…。


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