2025.02.15 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【Leicester×Arsenal】アルテタ采配、的中!「8番として獲得したはずのレフティ」が完璧な2発!
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キックオフから後ろに戻したアーセナルは、自陣でボールを奪われ、右サイドから速攻を喰らいました。ボックス左を突破したジョルダン・アイェウは、ゴールラインを越えていないようです。右足でドライブをかけ、右のサイドネットを狙ったボールは逆サイドのラインを割っています。守備時のレスターは4-4-2で、前線のプレスはヴァーディーとエル・カンヌスです。
9分に左から仕掛けたのはスマレ。ジョルダン・アイェウとのパス交換で左からクロスを上げると、デクラン・ライスのクリアに先着したエンディディの左足ボレーは、ラヤががっちりキャッチしています。ヌワネリが右からクロスを入れたのは13分。クリアをトーマスが直接叩くと、コースに入っていたエンディディが冷静にブロックしました。
ティンバー、ウーデゴーア、ヌワネリと右につながった16分のアタックは、17歳のクロスに競り勝ったデクラン・ライスのヘッドが右にアウト。アーセナルの前線は、避けられるオフサイドが目立ち、プレスもいつもの鋭さを欠いています。25分に右サイドで座り込んだのは、ジェームズ・ジャスティン。治療が始まると、アーセナルの選手たちは指揮官と話し込んでいます。
30分のルイス=スケリーのフィードも、スターリングがオフサイド。サイドにいれば、自分が出ているかどうかは見えるはずです。35分にハーフライン付近でミスパスをカットしたスターリングが中央から斬り込むと、右足のミドルはヴァウト・ファースに当たってCK。39分からの波状攻撃は、ウーデゴーアの浮き球でラインの裏に出たトロサールが打てませんでした。
追加タイム1分、CKのキッカーはヌワネリ。ファーにいたガブリエウのヘッドは、ゴール前でクリアされています。終了間際に左のクリスティアンセンが中央に放り込むと、エンディディのヘッダーは右に切れていきました。前半は0-0、シュート数は2対4、オンターゲットは1対1。最初の45分を見る限り、ドバイ効果より前線の軸を失ったダメージのほうが大きいようです。
ビルドアップと中盤のパスワークはいつもより不安定で、ウーデゴーアのポジションがトーマスより低いシーンが多いのが気になります。後半が始まり、ウーデゴーアの巧みなスルーパスでデクラン・ライスが中央を突破したのは49分。左に出たラストパスは、スターリングをケアしていたエンディディがカットしました。
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アルテタ監督がスターリングを諦めたのは69分、ミケル・メリノは右サイドかセンターか。トーマスのミスパスをジョルダン・アイェウがインターセプトしたのは73分。ファーに送ったきわどいグラウンダーは、デコルドヴァ=リードの前に入ったルイス=スケリーがCKに逃れました。75分にトーマスとルイス=スケリーが下がり、ジョルジーニョとカラフィオーリが入っています。
交代策の直後、センターからカウンタを仕掛けたのはデクラン・ライス。ラストパスが右に出ると、ヌワネリの右足のシュートは右のポストにヒットしました。81分に左からクロスを入れたのはジョルジーニョ。クリアをカットしたデクラン・ライスが後ろに落とすと、ティンバーは迷わず右のヌワネリに預けました。
完璧なクロスがファーに上がると、左隅に頭でプッシュしたのはミケル・メリノ!アルテタ監督の狙い通りのゴールで、ようやくリードしたアーセナルは、レスターの速攻を受けるシーンが増えています。87分のカウンターは、右サイドでクロスをカットしたウーデゴーアが左に展開したボールがきっかけでした。
中央に進んだカラフィオーリが左のトロサールにパスを通すと、クリバリと対峙した19番が素晴らしいクロスをファーに入れました。左足のボレーを決めたのは、またもミケル・メリノ!アルテタ監督の最後のカードは、トロサールをティアニーです。追加タイムのレスターの反撃をしのいだアーセナルは、0‐2の勝利で首位との差を4ポイントに詰めました。
ポゼッションは39%対69%、シュート数は5対10、オンターゲットは2対4。カイ・ハヴェルツが不在で、左右からのクロスを活かせない展開を変えたのは、もうひとりいた「8番として獲得したはずのレフティ」でした。2本のシュートをいずれも枠に収めたベテランMFは、エースよりもシュートがうまいのかもしれません。
ヌワネリとトロサールの素晴らしいクロスも、称えるべき一戦。中盤をコントロールしたトーマスは、相変わらずのハイパフォーマンスでした。豊富な運動量で攻守ともに貢献度が高かったウーデゴーアは、ウェストハムとのロンドンダービーではゴールを決めてもらいましょう。スターリングは…左サイドでの出番を重ねていけばフィット感を高めてくれるはずです。
アストン・ヴィラ、マンチェスター・シティ、ニューカッスルの難敵3連戦で、リヴァプールがポイントを落としてくれれば、アーセナルの選手たちはモチベーションが上がるでしょう。次節のハマーズ戦は、今日の3人が前線に並ぶのでしょうか。完璧な2ゴールでチームを勝利に導いたデュエルモンスターが、当たり前のように最前線にいても驚かないのですが…。
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