イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Arsenal×West Ham】痛恨の失点とレッドカード…9番と10番が不在のアーセナル、ホーム初の敗戦!

おお、最前線にミケル・メリノ!レスター戦で2ゴールをゲットしたデュエルモンスターは、カイ・ハヴェルツの穴を埋められるでしょうか。プレミアリーグ26節は、ウェストハムとのロンドンダービー。勝てばリヴァプールとの差は、5ポイントとなります。必勝のミケル・アルテタ監督は、現在のベストといえる顔ぶれを送り出しています。

GKラヤ、DFティンバー、サリバ、ガブリエウ、カラフィオーリ、MFトーマス、デクラン・ライス、ウーデゴーア、FWヌワネリ、ミケル・メリノ、トロサール。アーセナルのビルドアップに対してウェストハムの前線は詰めようとせず、パスコースを切りにいっています。最初の5分は、両者ともに自らの戦術を確かめているような時間でした。

敵陣でパスをまわし続けるガナーズに対して、ハマーズの前線はボックスの手前まで引いています。13分のトロサールのクロスは、逆サイドへ。ラヤはセンターサークルでパスを受けています。15分のトーマスの浮き球に、ミケル・メリノはつま先で触るのが精一杯。18分に右のウォード=プラウズがクロスを上げると、ソーチェクのヘッドは浮いてしまいました。

ティンバー、ウーデゴーア、ミケル・メリノ、カラフィオーリと左につながったのは22分。SBの左足シュートは、アレオラの正面です。26分に、右からカウンターを仕掛けたのはワン=ビサカ。折り返しを受けたボーウェンのシュートは、左に切れていきました。34分のFKのクリアをスカールズが奪い返し、クドゥスがクロスを入れると、ソーチェクのヘッドはバーの上です。

ピンチをしのいだ直後、ヌワネリのクロスのクリアをダイレクトで叩いたカラフィオーリのボレーは、ウォード=プラウズがブロックしています。41分、ティンバーのパスをもらったウーデゴーアのミドルは、左にアウト。ボーウェンが右に展開した44分のカウンターは、カラフィオーリをかわしたワン=ビサカのクロスがパーフェクトでした。

直前までボーウェンをケアしていたデクラン・ライスが、ボールが出る瞬間に目を切ってしまい、20番のダイビングヘッドがネットに突き刺さりました。前半は0‐1、シュートは9対4、オンターゲットは1対1。同時刻開催の5つのゲームは、すべてアウェイチームがリードしています。後半もアーセナルがポゼッションを取り、ハマーズは守備重視の布陣です。

サイドを執拗に攻めるガナーズに対して、ハマーズの守備陣はクロスのコースを切っています。デクラン・ライスとカラフィオーリが下がったのは56分。左サイドは、ジンチェンコとルイス=スケリーです。60分、左からのFKのキッカーはトロサール。ニアに走ったミケル・メリノが頭で後ろに逸らすと、ボールは外に流れていきました。

ウーデゴーアが左に出し、ルイス=スケリーがスルーしたのは62分。外にいたトロサールのシュートは、アレオラが足でセーブしました。事件が起こったのは73分。ハーフライン付近でクドゥスに奪われたルイス=スケリーがスライディングで倒してしまい、当初のイエローはVARでレッドに変わりました。

今季プレミアリーグで5枚めのレッドですが、ビハインドで10人は初体験です。82分に、ヌワネリをスターリング。84分のスターリングのFKが壁に跳ね返されると、拾ったウーデゴーアが右に出し、ガブリエウがフリーです。左足で強く蹴らず、ループシュートを選んだCBは、バーを越えたボールを見て悔しそうな表情を浮かべています。

86分、サリバに代わってベン・ホワイト。追加タイムは8分です。トロサールを中に入れ、ガブリエウを上げ、ジンチェンコがクロス、ウーデゴーアのヒールパスからベン・ホワイトが強烈なシュート…。CKではラヤが上がり、最後はトーマスがロングスローと、今いるメンバーであらゆる手を尽くしたアーセナルは、ゴールを決められずにタイムアップを迎えました。

守備が不安だったカラフィオーリをルイス=スケリー、前線への関与が少なかったデクラン・ライスをジンチェンコ、打てるエリアに出られなくなったヌワネリをスターリング、攻めるためにサリバをベン・ホワイト。交代の意図は理解できるのですが、機能したのは最後に入ったベン・ホワイトだけでしょう。再びギアを上げようとしていた矢先のレッドカードは、激痛でした。

6番、7番、11番と3人の8番。最前線で決める9番と、ゴール前に走り込む10番を欠いたホームチームは、人数を揃えて守るアウェイチームを崩せませんでした。サイドを封じたワン=ビサカとスカールズ、シュートコースを開けなかったトディボ、キルマン、クレスウェルに拍手を送るべき一戦ともいえるでしょう。

今季プレミアリーグで初のホーム敗戦で、リヴァプールとの差は8ポイント。さらにポイントを落とすと、TOP4フィニッシュが危うくなります。サカとマルティネッリが戻ってくるまで、アーセナルは踏ん張れるのでしょうか。ノッティンガム・フォレスト、マン・ユナイテッド、チェルシーと続く3試合は、上をめざすか下を気にするかが決まるターニングポイントとなりそうです。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す