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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Leicester】コール・パルマーが初めてPK失敗!チェルシーの前線はこのままでいいのか?

チェルシーがPKをゲットしたのは19分。右からドリブルでゴールラインに持ち込んだジェイドン・サンチョは、クロスのコースを見出せず外に逃げていきました。セーフティーな状況で、足を踏んでしまったクリスティアンセンは軽率というしかありません。キッカーのコール・パルマーは公式戦8試合連続ノーゴールですが、プレミアリーグのPKでは12本をすべて成功させています。

直近の5本のうち、1本しか右に蹴っていなかったレフティは、蹴る直前の目線かモーションを読まれたのでしょうか。コースが甘く、スピードもなかったキックをGKハーマンセンがセーブし、チェルシーは先制できませんでした。この直後、ジェームズ・ジャスティンのクロスに対応したトシンのクリアがクロスバーに当たったのですが、コルウィルが外に出して事なきを得ました。

どうした、コール・パルマー。ボクシングデー以降のプレミアリーグで4勝2分5敗のチェルシーは、勝った相手が16位のウェストハム、17位ウルヴス、19位レスター、最下位サウサンプトンで、すべてスタンフォード・ブリッジです。アウェイは1分4敗で、18位のイプスウィッチにも2-0で完敗。レスターに1‐0は、素直に喜べる勝ち方ではありません。

決勝ゴールは60分、ククレジャが左から放った美しいミドルシュート。レスターのシュート3本はいずれもロベルト・サンチェスが正面でさばいており、リードしてから追いつかれる雰囲気はありませんでした。とはいえ、公式戦5連敗で4つがノーゴールのチームに、最少得点差の勝利は不本意でしょう。沈黙のプレーメイカーに対する厳しい評価は避けられません。

試合後の会見で、エースの不振について聞かれたマレスカ監督は、「理由はとても簡単だ。コールは昨日トレーニングをできず、夜は気分が悪くなったようだ」とコメント。発熱と腹痛に悩まされていたと続け、「それでも今朝、彼は試合に出たいといってきた。選手たちは、クラブを本来あるべき場所に戻したいと思っている」と、高いモチベーションを称えています。

ニコラス・ジャクソンとノニ・マドゥエケが離脱してからのブルーズは、前線のゴールが減っており、直近の公式戦5試合はペドロ・ネトとエンクンクがひとつずつ決めただけです。マンチェスター・シティが敗れたため、4位に浮上したものの、攻撃力の強化は喫緊の課題となっています。マレスカ監督は、最前線にペドロ・ネトを配する布陣を貫くのでしょうか。

適材適所で考えれば、コール・パルマーを偽9番、その後ろにエンクンク、右サイドにペドロ・ネトという手もあります。指揮官が今の戦い方の質を高めると決めているなら、尊重するしかありませんが、ほかのプランがあるなら、レスター戦は絶好のお試しの場だったのではないでしょうか。アーセナル戦でいきなり新布陣は、危ういギャンブルです。

エミレーツで勝てば、2位との差は3ポイント。来季のCL出場権に近づけます。敗れればマン・シティに再度交わされる可能性があり、アストン・ヴィラやボーンマスが足元に迫ってきそうです。ストライカーの離脱とエースの停滞で、苦しい試合が増えているチェルシーは、ライバルとのシックスポインターにどんな戦術をぶつけるのでしょうか。キックオフが今から楽しみです。


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