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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Everton】ベトが決めていれば…!窮地を脱したリヴァプールが結局逃げ切り!

左からボックスに入ったフラーフェンベルフのドリブルを、マクニールが止めたのは33分。こぼれ球をクリアしたジャック・ハリソンは、とにかく遠くに蹴ろうとしただけに見えました。ベトと競ったのはコナテは勝ったのですが、頭に当たったボールは左に流れ、先着したのはドゥクレでした。

ハーフラインを越える前にパスが通り、オフサイドはなし。ベトのトラップは浮き上がり、追いついたファン・ダイクがクリアして終わりかと思いきや、まさかの空振りで裏に抜け出されてしまいました。必死で戻ったマック・アリスターとショボスライは間に合わず、ベトの前にはGKだけ。1対1の駆け引きがうまいアリソンではなく、ケレハーです。

プレミアリーグ30節、アンフィールドのマージーサイドダービー。デヴィッド・モイーズの復帰以来、プレミアリーグで4勝5分と無敗のエヴァートンは侮れないチームです。リヴァプールのフロントスリーはサラー、ジョッタ、ルイス・ディアス。中盤はいつもの3人で、アレクサンダー=アーノルドとブラッドリーを欠いた右のSBにはカーティス・ジョーンズが入っています。

開始早々のCKで競り勝ったコナテのヘッドは、うまく当たらず。ポゼッションを取っていたリヴァプールは、的確なポジショニングでスペースを埋めるエヴァートンの守備を崩せずにいました。12分のタルコフスキのスライディングで、ふくらはぎを削られたマック・アリスターはプレー続行。CBはレッドカードを免れ、ショボスライのFKは右のポストの外を抜けていきました。

28分に左のルイス・ディアスがファーにクロスを入れると、フリーだったサラーのヘッドはピックフォードがキャッチ。猛攻を続けていたチームが、カウンターでやられるのは珍しい話ではありません。昨日のマンチェスター・ユナイテッドは古巣対決のエランガを止められず、ノッティンガム・フォレストに1‐0で敗れています。

ベトと対峙したケレハーは明らかにニアをケアしており、右足のつま先で浮かして右隅に収めていれば決まっていたはずです。しかし14番は余裕がなかったのか、狭いコースに蹴ってポストにぶつけてしまいました。この瞬間が、勝負の最大のターニングポイント。アウェイチームが先制していれば、アーセナルとのギャップは詰まっていたかもしれません。

エヴァートンの5-4のラインは統率されており、リヴァプールは楔のパスが通っても、後方に戻すシーンが目立っています。前半のポゼッションは72%対28%でシュートは8対4、しかしオンターゲットはサラーのヘッドのみです。後半もリヴァプールが押し続けており、ルイス・ディアスは左サイドでオブライエンを翻弄しています。

52分のジャック・ハリソンのミドルは、コナテがブロック。直後のフラーフェンベルフの無回転シュートは、ピックフォードが左に弾き出しました。57分のファーフェンベルフの縦パスは、タルコフスキーがカット。こぼれ球を拾ったジョッタは、ルイス・ディアスとのワンツーからグイェとタルコフスキーを次々とかわし、右足を振り抜きました。

左に来ると読んだピックフォードは逆を取られ、ボールはど真ん中へ。ついにリードしたリヴァプールは、ここからエヴァートンにシュートを打たせず逃げ切ってしまいました。チャンスメイク6回とドリブル成功6回を記録したルイス・ディアスに対して、サラーはデュエルで3勝11敗。静かだった右サイドが気になる一戦でした。

青いシャツの最大の敗因は、安全重視にシフトしたリヴァプールに対して反撃のアイデアがなかったことです。後半のパスは51本しかなく、成功率は57%。カウンターをケアするべく、攻め立てる人数を減らしたホームチームに対して、緩いプレスと少人数の速攻だけでは敗戦もやむなしでしょう。90分を通じて、オンターゲットは1本もありませんでした。

勝ったリヴァプールは、直近6戦で1ゴールというサラーの停滞と、時折冷静さを欠く最終ラインが懸念材料です。今日のパフォーマンスなら、早い時間に遠藤航、ダルウィン・ヌニェス、ガクポ、エリオット、クアンサーを投入し、中盤とサイドの疲労をケアしたほうがよかったのではないでしょうか。次節のフラムはアンフィールドで引き分けており、終盤の猛攻に要注意です。

残り8試合を4勝1分3敗は、ここまで1敗のチームにとって難易度が高いミッションではないでしょう。パリとニューカッスルに敗れ、レギュラー偏重と批判されたアルネ・スロット監督ですが、プレミアリーグ26試合連続無敗は強豪といわれるチームでも簡単にできることではありません。ミスによるピンチはあれど、先制して悠々と逃げ切ったダービーを称えたいと思います。


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