イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×MAN.CITY】守り切ったアモリムは収穫あり、戦術が空転したペップは痛恨のドロー!

ケヴィン・デブライネにとって、最後のマンチェスターダービー。6位のアストン・ヴィラに並ばれたマンチェスター・シティにとっては、必勝のダービーでもあります。ハーランドを失ったペップ・グアルディオラの布陣は、マルムシュとフォーデンの2トップで、トップ下にキャプテンを配する4-3-1-2のようです。

左右のベルナルド・シウヴァとギュンドアンは納得ですが、アンカーはニコ・ゴンザレスではなくコヴァチッチです。ルーベン・アモリムはいつもの3‐4‐2-1で、最終ラインにマズラウィ、マグワイア、レニー・ヨロを並べています。キックオフから1分、ホイルンドの絶妙なパスでラインの裏に抜けたガルナチョは、カットインから打つ寸前にルベン・ディアスに倒されました。

オライリーのカバーリングがなければ、決定機阻止で1発レッドだったのではないでしょうか。ブルーノのFKが壁に阻まれると、その後はいつも通りのマン・シティのポゼッションです。横へのボールが多く、効果的な縦パスがないアウェイチーム。2トップの間でマグワイアが余り、ウガルテがデブライネをケアする形になると、後ろからの押し上げがなければチャンスは創れません。

10分に右からカットインしたフォーデンの左足ミドルはニアに外れ、18分に同じエリアに入ったデブライネのシュートはオナナの正面です。ホームチームの3バックは適切な距離感を保っており、速攻からのデブライネのスルーパスはコースを読んでカットしています。ダロトの絶妙なクロスがファーに出たのは19分。ガルナチョはヘッドかボレーか、迷ってしまったようです。

24分、ブルーノ・フェルナンデスのパスで右から斬り込んだガルナチョは、折り返しをドルグに通したのですが、ベルナルド・シウヴァのチェックを気にしたWBはトラップが長くなってしまいました。ガルナチョとブルーノで仕掛けた27分のカウンターは、8番のパスを左でもらったドルグのシュートがニアにアウト。ホームチームの速攻の課題は、ラストパスとシュートの精度です。

39分のギュンドアンのミドルは、左にアウト。1分後、ドルグのサイドチェンジがダロトに通り、落としを直接叩いたカゼミーロの一撃はエデルソンがキャッチしています。退屈だった前半は0‐0で、両者ともにシュート4本&オンターゲット1本。後半開始直後の48分、オライリーのパスからマルムシュと競ったカゼミーロに当ったボールが、フリーのフォーデンの足元に転がりました。

左足で打とうとした瞬間、背後から迫ったマズラウィがつま先で触ってCK。56分のデブライネのFKがゴール前に上がり、クリアをボックス左でキープしたマルムシュは、右足の強引なシュートをオナナにキャッチされています。58分にフォーデンがドクに後を譲り、マグワイアはリンデロフにチェンジ。より可能性が感じられるのは、マン・ユナイテッドのサイドアタックです。

64分のFKをオナナにセーブされたマルムシュは、CKのクリアをボックスの外で叩いたボレーも守護神に止められました。またしても何もできなかったホイルンドは、71分にザークツィーにチェンジ。同時にウガルテと代わったのはメイソン・マウントです。ペップはその3分後にオライリーとギュンドアンを下げ、グリーリッシュとリコ・ルイスを投入しました。

ここからは、完全なるマン・ユナイテッドペース。77分にドルグのグラウンダーを左足で合わせたザークツィーはエデルソンにセーブされ、こぼれ球に先着したメイソン・マウントのボレーはリコ・ルイスがブロックしています。87分には、右から上がったメイソン・マウントのグラウンダーがザークツィーに届きますが、右足のシュートはルイス・ディアスが足に当てました。

4分の追加タイムにシュートはなく、0‐0のドロー。最下位セインツと並ぶ12回めのノーゴールは残念のひとことですが、守備力を高めたかったアモリムにとっては収穫ありといえるでしょう。ブルーノ・フェルナンデスの前線を動かすパスワークは相変わらずのクオリティで、タックル成功7回&デュエル13勝のカゼミーロはヨーロッパリーグでの活躍が期待できそうです。

一方、2トップも交代策も空転したペップは、厳しいゲームだったというしかありません。シュート9本の内訳は、セットピースからが3本でミドルが4本。オープンプレーでボックス内にパスが通ったシュートは、オライリーのロングフィードからマルムシュが打った1本だけでした。ペップはなぜ、デュエルで負け続けたデブライネを代えなかったのでしょうか。

後半からピッチに入ったドクとグリーリッシュは、シュートもチャンスクリエイトもゼロ。ベルナルド・シウヴァかグリーリッシュをマルムシュの近くでプレイさせる4-2-3-1で、ドクとサヴィーニョの突破力を活かしたほうがゴールの可能性は高まりそうです。次節はエティハドでクリスタル・パレス。ペップの打開策に注目しましょう。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す